苗自体など、あるいは種子消毒などの使用農薬について、気になる方へ&塩害対策 土壌自体の安全性(食中毒対策)

通常の培土でご使用いただけます。

ここでいう土や土耕、土栽培や土壌、培土とはいわゆる栽培向けの通常の土壌であり、それらを使った場合の解説を行っています。

つまり、衛生面の問題は、個人で栽培し食べる場合は自己責任ということになりますが、いずれにせよ安全のため、市販の実績のある培土を使用するなどの対策を行ってください。生食の食中毒対策を考えるなら、特に、土壌や容器に有害細菌が繁殖していないことなどなど気を付けるべきことはたくさんあります。

また、カイワレ大根やレンズマメ、ブロッコリなどのスプラウト類の収穫の時も、土が残らないようにし、収穫物の洗浄も確実にしてください。記事一覧から、土壌のリサイクル利用などの留意点などの記事(記事一覧から)も参考にしてください。安全第一でお願いします。

 

なお、スプラウト栽培には、500mL程度のペットボトルで播種日をずらして連続的に生育させて収穫することがおすすめです。


本方法はあまりに給水ロスがないので逆に以下のような疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれないので追記します。

ご自身で育苗された場合は別かもしれませんが、一般に販売されている苗については、トレーサビリティ記録(プロ用にはある)でもない限り農薬使用(種類・量)についてどうだということは基本的に言えない(わからない)というのが実態だとは思いますし、自分で分析するならともかく、これは売っている方を信用するほかないです(当方でも、各種栽培実験時にもホームセンターで買ったものも普通に使っていますが)、種子については、カイワレなど苗(スプラウト)の生食用などでその目的上種子消毒されていないもの(スプラウト専用!)以外は、強力な種子消毒用薬剤が使われている場合があります。

本ページでは農薬工業会の資料を主に参考にしています。そこで(安全性が確認された現在流通しているものを)基本適切に使用すれば安全面に顕著な問題は発生しないと考えています(使用後、分解・減少していきます、農薬工業会資料 抜粋)。基本、害虫や病気が発生しにくい環境を整え、低農薬や場合により無農薬管理を心がければよいのではないでしょうか。※市販のものにも効果の期間(や適用できる期間)などが書いてあります。また、なんにでも使用できそうなポピュラーなものでも適用できる範囲(植物の種類)が違う場合があるので注意が必要です。

それでも、本装置は、基本、水や肥料のロスが出ないわけですから逆にもしその点をシビアに気にされるのなら”適当な時期に余分な成分(農薬まじり等で水受けにたまったもの、土壌面上から洗い流すために流し水受けにたまる水)を一度排水してしまう←リーチングという”という対応で現実上十分だと思います。

塩害対策:本年(2018年)は全国的に台風など強風の被害があり、海岸から少し奥に入った場所にまで、苗がしおれるなどの(海水由来の)塩害の影響がみられました。このときリーチングで塩分を除去する(葉にもかけるのも考えじょうろなどを活用)ことも出来ます。

ただし、繰り返しになりますが、スプラウト専用の種子でも使用しない限り、スプラウト栽培しそれを食用にはしないのは厳守してください(この場合、使用土壌に農薬は残留していないのが当然重要です)。また、ここで弊社が示した例のうち、スプラウト栽培では、培地の少量の入れ替えなどはしますが、追肥はしていません。培土の養分で十分のようです。硝酸態窒素の問題などがあるので過剰施肥はお勧めしません。

なお、そうしなければ危険(”廃水をしょっちゅう排水しないなら危険、つまり底面や水受けでの貯留型は危険”)ということは一般論としては特になかったと存じます。そうでなければ、普通に売っている底面潅水プランタ類全般(あるいはプロ向けを含む養液(水耕)栽培類)なども全部アウトということになります。

この排水もいれれば今回提案の水やり方法も”ゼロエミッションではないのでは?”となるかもしれませんが、その点はしかたがありません。

逆に言えば普通の鉢植えなどの水やりは、程度の差こそあれ、農薬成分や肥料成分などを外界(河川などを含む外部環境)にどんどん流しているようになりがちということは指摘しておきたいと考えます。