ドリップ式の節水の考え方と限界

 

点滴(ドリップ)潅漑の特徴
以下の事項はあまり知られていません。
いずれにしても、あの水滴がポタポタ落ちる速度では、速すぎるということです。

当たり前ですが、少なく見える1時間1Lの速度というのは、SIMERUSでは当たり前の、24時間1Lの24倍も速いわけです。

※それを多少なりとも解消するため、一日50回程度にわけて給水するというかなり苦し紛れな感じのする方法もあります(これでは、いくらビックデータ管理などと言っても、SIMERUSに較べ、コストや労力はべらぼうに高いとと考えてもいいように思えます)。

ただし、ドリップ灌漑は、そのゾーンの中で必ずしも”軽く湿らせる”ということができるというわけではありません。
量が多ければ、かなり過湿の場合もあります。
また、水の利用効率の点からは、
給水実験(砂質土壌)によると、十分な横方向への水の広がりを得るために給水の9割以上をロスしたといったデータさえもあります
(特殊な精密実験装置による実験)。