ボウフラ対策、コケ対策(お湯での処置などSIMERUSだからこそできる方法)

ボウフラ画像 ウイキペディア

ボウフラ画像 Wikipediaから

この記事は弊社SIMERUS水やりテープ・楽々底面給水シートで行った底面給水(底面潅水)鉢類におけるボウフラ対策が主です。

<留意事項> そもそもあまり見かけない? ボウフラを見かけるのは、暑い時期が中心と思いますが、太陽光が差し込む夏季の条件などで、水温がかなりの高温になるためなどもあるとは思えるのですが(昔ながらの屋根の上の太陽熱温水器みたいな条件、なお、その高温は給水には問題ありません、超低速給水なので途中で冷めてしまいます)、そのような条件下、ボウフラ自体を給水内にあまり見かけたことがありません。その上でですが、発生しうる条件の組み合わせも考えらえるため、実現容易な以下を記載させていただいております。


2021年は水温もチェックしていく予定です(6月以降、栽培状況記事とともに計画)。

主にSIMERUS式のあまり過湿にならない(給水もあまり動かない)底面潅水(10号鉢適度まで)を対象にしますが、これはおそらくではありますが、土壌が水に漬かったようで過湿になりやすい(潅水もあふれやすい)他の底面潅水(底水)式より下皿部分の水温は上がりやすいと思います。


<警告> 独自の底面給水装置などを含め他の水やりの手段の採用条件下においては、ここで提示している方法によっては悪影響がある場合がありえます。

SIMERUS底面給水 セロリ栽培例

SIMERUS底面給水式用の解説です

SIMERUS底面給水 トマト栽培例

もちろん大きくなるものの場合でも

※主に、PETボトル給水タンクを使ったものを想定して説明します。

※一般の水耕栽培(養液栽培)の場合とは水量など事情がかなり異なります なお、このSIMERUS式では元々そんなに水深・水量は多く使いません

また、特に、コケ類対策(藻の対策)については、

同じカテゴリーの記事 ペットボトルや水受け皿の遮光でコケ…..

も参考にしてください。


ここでとりあえずボウフラ駆除や対策の例をいくつか挙げると
これらは、底面潅水の受け皿水面などを対象に対策をするという前提で考えてみますと、他のサイトなどのいくつかの情報から言えることは、

防除・防虫全般を含め、当然といえば当然ではありますが、

以下にも関連の記述がありますが、寒冷紗(カンレイシャ、網)などで覆って、虫がこれなくすることがあげられます。(さらに寒冷時期向けとはなりますが)温度上昇も考えた場合、ビニル他の透明のもので覆うというのもいいかもしれません。雨除け栽培の効果(作物本体が雨に打たれない)も考えられます。このような処置は、農薬全般の使用減少や品質向上にもつながるので考えてみるべきとは思います。


殺虫効果のある成分をボウフラのいる水に溶かす系・酸欠系を含む

塩水化、銅板などで銅イオンを増やす、塩素系漂白剤投入、専用の薬剤利用など

中性洗剤を混ぜる、油を水面表面に垂らすなど… だったらまだ心配される方もいそうな感じもなきにしもあらずですね。そこで、さらに、

あまり知られていなさそうなものでは、昆虫成長抑制剤IGR剤、詳しくは”IGR剤”で調べてね)というのが、通常の妥当な濃度での利用においては、まず人間には安全で合理的だとは思います

IGR剤というのはいわゆる植物に利用する目的の”農薬”であります、人間などには、毒性がないといわれています、ただし魚毒性はありますので、メダカなど魚類併用不可です。市町村のボウフラ対策指南に出ていることも有るので興味のある方は調べてみてください。

などですが、いずれにしても、上記の濃度や容量などは十二分に安全を検討し、それらを飲んでしまわないように幼児やペットなどへの安全対策を十分にすることが原則でしょうし植物自体への安全性(塩水化とかは特に問題が大きいと思います)、また、出来た野菜などを食べる場合のことも考えてやらなければ大変です(食用に栽培している場合は特によく理解してからためすこと)。

※警告:油をたらす方法は、SIMERUS水やりテープ使用時は絶対にしないでください。SIMERUS水やりテープの水伝達の性能が失われます。

生物的や物理的にやっつける系(薬剤は使わない方法、無農薬)

熱湯を注ぐ、メダカなどボウフラを捕食するものを放つ

※まず、熱湯を注ぐとは、ボウフラやその卵が死滅するほど水温を上昇させることで、100度の熱湯にするということではありません。また、水受け容器類が変形しないように注意して行ってください。


こちらも熱湯とメダカの放流は同時にはできません(ボウフラはともかく、メダカなどの方はそれをすれば立派な動物虐待と言えます)

なお、さすがにボウフラの死骸は、あれはあれで、富栄養化の元なので捨ててしまったほうがいいと思います。観賞魚用などの細かい目の網ですくうか水を流すかですね。

当たり前のことも効果的です、これも薬剤類は使いません

①、鉢やプランターを一時的にどけて、小さな観賞魚用の細かい目の網で生きているボウフラをすくって放り出すというのも実に効果的です。安心ですし。

②、底面潅水の受け皿の水を一時的に抜いて(カラカラに涸らしてしまい)、ボウフラを弱らせる方法もあります(必要に応じボウフラは除去します)←植物の乾湿に影響があるので注意して行うこと、また、乾燥にやや強めのボウフラもいるらしいですのでその点も注意のこと。


留意点(薬剤類の利用時、土壌への拡散まで気になる方へ)

薬剤類は、弊社の底面給水法(水深も浅い、水も逃げない)では流去せず効率的に使用できます。でも、薬剤を使用した方法では、底面給水方式では、その成分が土壌中にも拡散するとは言えます。近年の農薬は安全性にも配慮されている傾向ですが、そういうとき、とにかく土壌自体にはできるだけ、薬剤類を浸み込ませたくないということなら、一度底面給水鉢類をよけて、効果的な薬剤式でボウフラを退治して、それを排水し、再度水位設定してください(ただしすぐに再発するリスクには注意のこと)。※なお、IGR剤(農薬)とかは、当然ですが、植物本体にも効果も期待できると思います(このように、無農薬を目指さない場合、ボウフラ退治も植物自体の防除とセットてやってしまう一石二鳥という感じもあるということです)。

★当方では、2019年度ベランダ栽培各種をしていますが、蚊が来ていないのか、底面給水型で水深2cm位で浅く水の温度も上がりやすい条件のためなのかボウフラの発生は見られていません。ただし、昨年度など他の設置条件ではボウフラ発生を確認したことはあります(わざと発生させたようなテスト条件でしたが)。


※ボウフラ自体は、水質をきれいにしてくれる効果でという意味では”水をきれいにする益虫”→”成虫になれば、大体害虫”でもあります。


なお、発生の防止策基本としては、卵を産ませない

網類を水面より上にかけておくか水面を何か密な(蚊が卵を産めない)防水のものなどで、覆っておくこと(ラップや発泡スチロールなど成分が溶けだすことが実質無くそして浮くものを”浮遊”させておいても直接さらされた面積が少なくなるということでは、発生確率が減ると思います、また酸欠になりやすいと思います)。


<弊社の各種製品での使い方、ボウフラ対策の違い>
(また対策自体必要がない場合も)・まとめ

弊社の製品で、これらに対する対応例を以下に述べます。


SIMERUS水やりテープのペットボトル内、SIMERUS水やりテープの応用でペットボトルを2つに切って、上を土の鉢とし、下を水受けに使う方法(特集記事参照、ペットボトル菜園・PETボトル植木鉢)

では、普通に使う場合(下イラスト)、ペットボトル内へは、キャップもあり蚊の侵入は考えにくいですし、ペットボトル菜園の方(下写真)も、水受けに土の鉢がほぼぴったりとはまっている状態では同じく蚊は侵入できません。

SIMERUS水やりテープの広告
SIMERUS水やりテープ本来の使用法でも侵入は無い
この方法では、小さな鉢から、プランター、袋栽培、露地栽培まで対応できます。
SIMERUS水やりテープの底面給水 ペットボトル植木鉢
ペットボトル花壇 with SIMERUS水やりテープ でも基本ボウフラはわか無い

↑当然ですが、土でスプラウト類は育ちます。この方法では、ある程度の大きさまでの植物に対応できます。
スプラウト栽培の場合追肥はしていません。培土の養分のみでやっています(詳細は当該記事で)

底面潅水式とPETボトル例外事項・旅行の前に一工夫

 以下のプランタを使った栽培写真のように、底面(下方)から弊社給水製品で水を毛細管水分上昇させる場合 、水受け皿などに設定した水面に蚊が産卵できるような場合、底面潅水植木鉢式でも、PETボトル植木鉢(花壇)式でもボウフラが発生するリスクはあります。

SIMERUS底面給水 栽培例 野菜

※つまり、夏休みなどの旅行で、パッド類に大量の水を貯めておいて、出来るだけたくさん連続給水したい場合などに当てはまります(なお、ペットボトルを使った水量増加法も含め、別記事で特集しています、参考にしてください、カテゴリー 個人向け…の記事)。いずれにせよ、大体蚊の産卵から1週間ぐらいで成虫になるぐらいだったと思います。ボウフラのわきにくい対策をしてからお出かけがいいだろうと思います。

なお、この場合、一度水を捨ててしまうというのも、有りで、効果があります。例えば、卵などが流せてしまいます。

 


水位に関する原則とその理由(普段・旅行時)
水位増加は一時的に留める

旅行前は仕方がないとしてもですが、普段は、水深は、2cmぐらいまでにして、水温をかなり上昇しやすい等でボウフラには住みにくくしておくほうが良いでしょう。

弊社の提唱する方法では、原則、土壌鉢が水受け皿の水には漬かっていないようにしてください・底面給水用に伸ばした給水テープ類のみが漬かっている状態にします。

直接土壌が漬からないようにしておかないいと、お湯による処理などで植物根群が傷む可能性があるということです。また、水が高すぎると、当然、過湿がちになり”土壌を軽くしめらせること”ができません。

旅行直前などに仮に長持ちさせたいということでどうしても腰水的に水深を増したい場合、ボウフラ退治などの熱湯処理などが終わり冷めた後に行った方が無難です。

SIMERUS底面給水 観葉栽培例
冬は大丈夫ですが

SIMERUS底面給水 給水タンク 栽培例

夏場を中心に注意は必要

この例でもボウフラ等熱湯駆除OK

安全性などを中心に、最後にごく簡単にまとめると、

結局簡単なことがほとんどで上記の長い説明などを書いた後では、お叱りを受けそうではありますが、ご容赦ください。

ここでの栽培記事では、特に食べるものを栽培している場合、底面給水式の場合、上記のいろいろな注意事項を考慮したうえで、”水を捨てる” か ”お湯を注ぐ”か”網でボウフラをすくう”だとおもいます。無農薬・低農薬化にも通じます。

そして蚊にできるだけ産卵をできないように覆いをするというのも考えられます。例えば、寒冷紗(網)で全体を虫よけする、ラップや薄い発泡スチロールなど安全な材質を軽く水面上に浮かせておく(蚊の産卵もしにくく、多分ボウフラも呼吸しにくい)、もちろん、根本的には周囲の蚊を駆除したほうがよい、等です。

また、ペットボトル材質では、熱湯では、形を歪ませてしまいます。熱湯を追加することにより、水温を上げる場合かなり注意してください。


熱湯問題について

★SIMRUS水やりテープ他楽々底面給水シートなどは熱に強い SIMERUS水やりテープなどの給水素材自体は、熱湯を注いでも特に劣化はしません(医療などの言い方になりますが、熱消毒・オートクレープ滅菌にも耐えます)。また、SIMERUSならではの特徴は熱湯を植物に供給するのも問題ないということ!

なぜかというと、

水受け皿の水が多少高温になっても、給水がゆっくりなので途中で冷めてしまい熱水供給問題は非常に起こりにくいので安心です。例えば、1日1Lで大体1時間に42ml程度ですから余裕で冷めてしまいます。

これは、SIMERUSだからこそできることです。穴あき三角ノズル式や昼間の水道ホース、配管ホース付きの自動潅水ドリップではやってはいけません、あれらは中で水がかなりの高温になりえます、植物が火傷します。

つまりこういうことです。

熱湯残留原因


付記
(いろいろな記事と重複部分もありますが、参考までに掲載します)

藻などによる緑色化

これは、遮光によってかなり抑制されるし、これは、水容器を洗ってやることも当然OKですが、高温のお湯で流すことでも効果はあるでしょう。容器の変形には注意すること。


液肥施肥などのやり方

じょうろなど併用も有りで考えればいいですが、出来るだけ土壌に直接与える(あまり水ために滞留させない、その場合は、出来るだけ水ためへの遮光を心がけます)

※基本、もともと適度の栄養分を含む培土を使えばいいということです。


メダカも生き物です

生物利用の駆除について)。一時的に話して、急速にボウフラを全滅させるにも以下には注意が必要です。

これは、余談的ですが、植木鉢の水受け皿にたまった水に、”ボウフラを食べるメダカを飼っておく(一時的にでも放す)”というのもボウフラ駆除策の定番的なものではあります。無論、これは、”可能ですが、留意点が多々あります。つまり、水受け皿の水(水質)などがメダカに良くない場合もありうるということです。※短時間でもです。

※大体同じ事をやったことはあります←結構水量の多いアトリウム的なものに対して;つまり、これを長期間継続してするためには、設置場所の選定、普段からの水温の上昇や水受け皿の水量の増減、アトリウム向けではない植物などへも含めて施肥量や薬剤類の性質、そして水質全般、ついでにボウフラ以外のエサやり←大体ボウフラ自体はすぐ全滅するでしょう….など余程気を付けておかないと”単なるメダカへの虐待(天然の環境よりもつらい)”という行為につながりかねないので動物愛護の観点から基本的にはあまりお勧めはしません(そういうので批判された例も最近あったようです)。

当方のメダカもそこのところ大変だから(それもあるが当方も常時気になりっぱなしだったので)最終的(数週間後)には引っ越しさせました(そののちも元気でしたよ、念のため)。


廃水の環境被害

水を捨てるときの注意点・SIMERUSではそれほど神経質になる必要はないと思いますが、一応、”水耕栽培(養液・溶液栽培)”の場合を例に挙げておきます。

SIMERUSでは余程のこと(成分制御を意図した機能性栽培で極端な成分制御をした場合など)以外はあまり気にする必要はありませんが、いわゆる水耕栽培を楽しんでいる方もいると思いますので以下を記しておきます。

以下は、溶液(養液)の濃度ややり方にもよるとは思いますが、水耕栽培(養液栽培)で余計に注意しなければならないことだと思います。

つまり、最低限の肥料投入&土壌乾湿を調節し結果水分供給も制御する弊社の方法より、養液栽培では、給水の量の制御の事情などで、浸透圧を上げるため、余程養分が濃くなるであろう養液栽培の廃液の処分とは、その濃度や量の問題など十分気を付ける必要があるということです←基本的に希釈しないとそれの放出は環境によいとは言えません。なお、10周年前から根強い人気?の”トマトとかの塩水灌漑”も同じく廃液(排水、浸透水)の周辺への放出などは環境保全上非常によろしくありません(上の記事のボウフラ対策にも似たような例が出ていますが、ここのところ、あまり知られていません、また、環境規制もあります)。