PETボトルのストレッチ(野菜向け;土量の増量、水やりテープのかけ方)②調節の方法と給水管理の簡易化

(同じような植物を)複数作成して栽培し、記事カテゴリー 個人向け…にあるように、旅行中などに連続給水できる方法を使いたい場合、原則は、キャップの高さを(底から3~4cmに)統一しておく方が、給水能力がばらけないので便利です(つける水深を1.5~2.0cmと考えて)。※土壌水分の乾湿状況等の影響が、それぞれ極度にばらけた植生の場合には複数を対象とするには注意が要ります(基本個別に;乾燥⇒水位を下げる、湿潤⇒水位を上げる)。

より詳細には、当然ではありますが、同じ植物でもサイズによっても気象状況によっても給水量は違ってきますなど様々な要因が絡み合います。

キャップ 底から3~4cm

※大きくなるものなら、水面にPETキャップが漬かるくらいの高さ

水深1.5~2cm

※これは、あまり変えないほうが経験上いいです

水面設定用の加工については、以下にも簡単に書きますが、カテゴリー 個人向け…の記事 底面潅水式… を参考にしてください。

※キャップからの水位を変化させることによって(毛細管の)給水性能を変化させることができますが、通常は、キャップ下0~3cmの水面高さとすると特に問題は生じないといえます、それ以外では、むしろいろいろトラブルの原因になりえますのでおやめください(SIMERUS水やりテープ端が水に必ず漬かっていること)。上の写真のようなキャップの位置、水深の組み合わせで大丈夫です(SIMERUS水やりテープ端が水面に漬かっていること)

また、給水能力(乾燥時の自動調節で出せる最大能力、いわば瞬発力)を向上させるのには、SIMERUS水やりテープのたすき掛け(クロス掛け)という方法があります。ただし、これは、いつでも2倍の給水がされるというものではなく(それは水の浪費でしょう)、極度に水が必要な乾燥時の供給能力の強化の意味あいです。また、その最大給水能力が2枚だから2倍に向上するということではありません(重ね合わせてセットするのでそこまでは増加しません)。基本は、1枚で給水するのが、この方法の場合一番良いと思います。※他の記事にある底面潅水式では、2枚使用で2倍の給水能力という言い方はできると思います。

なお、本来の水受けには、下部に水受けがあり、土壌を入れたPET植木鉢が載せられることになりますが、連続給水化するためには、以下のような水の流入口をあけます(底面から高さ2cm幅1.5cm程度)。

  

※大きくなるものなら、水面にPETキャップが漬かるくらいの高さ

給水のタンク(給水用ペットボトル)にも加工が要ります。

注水セットすると

水面形成

底面から高さ1.5~2cm幅1.5cm程度の穴 水を注ぎこむのと水位設定に必要です。

これらを設定すると以下のようになります。

余裕を持たせるには、この水受け容器(百均で購入)でもあと1.5L一本の給水用ペットボトルが設置できます。

より長期間向け

また、容器でもある程度遮光できていますが、給水用のペットボトルにも遮光が必要な場合もあります。例は、靴下のリサイクル利用版です。

 

注意 当然といえば当然ですが

意外に見逃しやすいかもしれませんが、大きく高く育つものだと支柱建てなど含め背丈が全体に高くなっていくし、植生も大きくなっていきます。つまり、PET植木鉢を含め強風などで倒れやすくなります。そうなると、給水に支障が出てしまうので固定の方法に十分留意してください。さらに、連続給水型の給水タンクをセットしてある場合、それが倒れないようにも注意して下さい。

ミニトマトなどの上手な栽培にも”軽く湿らせる”で味のノリなどが過湿の場合とはやはり違ってきます。弊社のこれまでの経験的にそうです(軽く水ストレスをかける栽培方法)。写真はミニトマトと小ぶりキュウリの栽培です(もっと大きくなるものは植木鉢栽培の方で予定しています)。

これは雨のかからない条件(雨除け栽培)にしています。雨除け栽培は、良品の収穫に有利です(病気にかかりにくい、水分管理しやすい等の理由)。

支柱建て等 栽培の詳細については、順次記事を追加していきます。

記事カテゴリー 栽培例ギャラリーを追加しました。