農薬や肥料の問題は厳しくなるでしょう 私たちが作りました・私たちが作りましょう

お手上げ ではなく ちゃんと対応するべきです

先ず、世界的にも、日本国内向けでも、使用・残存農薬類(およびその他有害成分)への規制が厳しくなってゆくというのは、近年注目されていることでもあるし、ある意味わかりやすいと思います。なお、そういう文脈で(農薬があまり要らない)遺伝子組み換え作物というのも総合的な安全性を追求していく必要があるということでしょう。←これについては、当方はそれほど知識があるわけではありません。

※なお、”農薬ではない農業で使う(今のところ規制対象じゃない)薬剤”というのも、その性質によっては当然規制の対象となっていくと思います。なお、念のため述べますが、現在の(日本国内、さらには、EU等それらに厳しい外国で認可されている)農薬というのは昔の ”農薬→かなりやばい”のイメージの代物でなく、万能やなんでも安全とは言えませんが、定められた用法であれば成分も適切でそしてある程度時間がたてば安全・分解するなどとずいぶん優れたものが多くなっています。急に分解するのは、さすがに効能上どうかというのはあると思いますが、、、なお、古いタイプの毒性の高いものはいわゆる先進国では現在基本アウトです、そういうものを使えば輸出も無理(断られる)が基本ですね。※使用上特段の注意が必要なものは現在そうそう簡単に手に入れることができないですし通常必要もないと思います。

結構勘違いされている方も多いかもしれませんが、たとえばEUなどで許されていない農薬他が日本で使われている場合などもありえ、日本の農産物がおいしいからと言ってそうそう無制限や簡単に、それら農産物類をEU等に輸出できない場合もありえます(例えば2018/3現在、ジェトロ https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2018/b44bfbfb1ad278a8/eu_guide2017.pdf 等参考)。

次に、肥料の問題は、人間が食するという意味での品質・成分に関するもの、通常のビタミン含有量などに加え、例えば野菜の成分自体の硝酸態窒素低減問題や低カリウム化等のいわゆる機能性作物・野菜としての課題も浮上しています。

もちろん農薬ともどもタダではありません。

もう一つの問題は、環境に対するリスク対策です。日本国内でも、農業の影響による地下水汚染はかなり深刻な問題で様々な対策が必要です。

これについては、化学肥料が悪者扱いされる傾向もあると思いますが、(ちゃんと作った誠意は評価したいですが)有機堆肥肥料を土壌にじゃんじゃんやればやるほど環境にも作物の安全にもいいという考え方はやめたほうがいいと思います。成分的にも環境負荷的にもそういえると思います。例えば、窒素成分は、アンモニア態であろうと硝酸態であろうといずれにせよ窒素成分ではありますし化学肥料でも有機の堆肥であろうと含まれるといえます。

まあ、現時点で、”汚染物質を外部環境に出さない、できるだけ→植物が無駄なく吸収できるだけ補給する”というのが環境負荷低減の解決の早道だと思います。いわゆる、排出してそれの対策するというマッチポンプ式の考えはその環境負荷の程度によってもかなり問題があります。註:天然の状態でも植栽地から窒素などの成分がある程度流出するのは、普通で正常のことです(森が海を育てるという考え方にもつながります)。

ただし、これを知らんぷりしていると、、、、、

この点については、ISO14000等の環境管理基準がもっと進展することが容易に予想されることであり、これは、漁業資源の持続的利用などと似ているんだろう思いますが、規制が厳しくなり、その対応を怠れば輸出も難しくなっていくのは自明です、知らんかったでおそらく済まないです(某国が、シャケをEUに輸出しようとして、EU側に資源保全がちゃんとできていない(乱獲しすぎ)ということで、しばらく輸出不可(EUの輸入拒否)されたというのも結構最近のことです。これを今後ISO*****を満足していないということで”ダメ”とばっさりやられるようになるでしょう、、、ということです←まあ、政治的な意味もあるかもしれないし、今はどうなっているかは存じていません、国際問題は複雑です)。

食の衛生規格は、日本版、国際的版(これが重要)などいろいろありますのでお時間がありましたら、Wiki等で調べてみても面白いです。

以上、こららはもちろん、国内の食品供給の安全性、環境破壊の抑制にも直結したお話です。

最後に、企業宣伝になるといえばそうかもしれませんが、余計な水を排出しない、同時に、肥料・薬剤の精密成分管理ができる、軽く湿らせる植物に無理でない環境でというSIMERUSの考え方の優位性は明らかだと思いますし未来に対応します。

最近はこのような簡単で高性能な水質センサ(カリウムイオンや硝酸態窒素型も有)もあります。そういう時代です。野菜の成分分析もできます。

それにしても、

仮に同じ遺伝子(ゲノム)を持つ野菜などを育てても、土壌や天候気象、雨除け管理、そして当方としては大きく言いたいですが水やりの仕方など複雑にかみ合い、非常に多数、いろいろなおいしさ(あるいは不味さ)、安全・持続性-、、、が考えられます。

難しいスローガンは考えなくても、普段から普通に感覚が鋭くなるような味のものを食べて(←ちょっと言いすぎか)そしてそれがよくわかるような贅沢な舌を持った次世代の人たちもたくさん出てくれくれたらうれしいですね。

念のため、これは状況により特別にお金がかかる話とも思いません。ワンパターンの味で納得するのでなく(私・弊社技術顧問自身は味音痴かもしれんが)もっと感性を豊かにということを願うものです。

例えば、日持ちのしないみずみずしいものは現地で食べたほうがやはりおいしいだろうし、そういった風な(やや中小規模向けでもありますが)つくりわけも進んでいくのも日本の農業にいいのかもしれません。そのための最適な技術開発を進めていかなくてはならないにしても。

-私たちが作りました、私たちが作りましょう-

最後に、あまり性悪説的に言うのでなく前向きに改善したほうがいいと思って書きますが、よくある、野菜などのシール広告等で”私たちが作りました!” ←そう書いてあるだけ、プラス顔写真とか、また、名前があってもなくても、、、というのは誤解されやすいから前からナンだとは思っています。もちろん、嘘写真とかは初めから論外だとしての話です。

つまり、なんとなくそう思ったとしても、無農薬とも低農薬とも、有機栽培とも書いていないのだったらそれらであってもなくても嘘をついていることにはならないからです(もちろん、ある種類の農薬つかっているなどを含め必要であろう事項がちゃんと書いてあるなら全然構わない)。まあ、ちゃんとそこのところ消費者も的確に判断できたとしての話かもしれませんが。無農薬野菜食や栽培がその方の主義主張であれば、それまでですし(強制されたいとは思いませんし)何も言おうとも思いませんが、そうでない場合、”何となく農薬ダメ絶対?”という感じで対処していると、非合理に食べるものの選択範囲がとても狭くなるとは思います。

新鮮もぎたてというのも結構曖昧かも→別に昨日のものでも通用する?聞いたことがあるかもね です?

それではベランダなどできる場所で自分で出来る範囲で作ってみる つまり、私たちが作りましょう

自分で作ってみて市販のものを判断できるようにする→

朝どりだったらどうか、どこまで無農薬でいけるかなどなど、味なども確認→

そこから、おいしさや安全性や(環境)持続性を兼ね備えた農業と消費者の発展的な共存共栄を目指す、であればいいとおもいます。全部自分で賄えないでしょうし。

個人の意見的には、自家スプラウト土耕栽培一つとっても違うと思いますよ。これなら、かなり作れる範囲は広がりますね(窓際でまで!)。まあ、本格派自家植物工場というのも趣味の方、プロの方以外どうかとは思いますが。