簡単から始めよう
PETボトル植木鉢を作る手間と同じぐらいシンプルに
簡単な作り、そしてエコです
後で給水能力を上げるのも簡単です
例では、水面設定が済みタンクが空になった状態です。→再注水します。
<水位の精密性について>
水位を設定するのに、マリオットタンクの原理(鳥や動物用の簡易自動水やりなどでよく使われます)を使っている以上、気象状況による、PETボトルタンク内の気泡の膨張縮小には影響されますが、遮光などしての通常の使い方の場合、実際は特に問題にならないと思います。※多少の水深増に余裕のある水受けを利用することが望ましいです。ざっくりした言い方ですが、それで大抵の場合、高温でわずか1cmなど給水タンクから水が押し出され水深が増えたとして、それで給水が増加しようとしても、その場合、土壌が湿潤になろうとするため給水は減少しようとするためある程度打ち消して影響は少なくなります。カウンターパンチのようなものかもしれません。
(春→夏、ゴールデンウイークの旅行時など)
SIMERUS水やりテープは1本あたり60円弱程度です(15本or30本単位販売 2019/2現在)。また、中性洗剤で洗浄して繰り返し使えます。詳しくは製品一覧やペットボトル栽培特集の各記事(トップページにも基本解説を掲載しています)をご覧ください。
より”必須”です -過湿にならない性能-
この紹介する方法では底面潅水式なのに加湿にならない工夫がされています。これは、植木鉢やプランター、PETボトル植木鉢でも、水受け皿だけだと短期間で水が枯れる(ドライになる)ことが予想されますが、連続長期間用に総給水量が大きくなればよりダメージが大きくなりやすいのでとても重要・必須です。
一般的な旅行期間でも安心です
重要:もちろん、下記の(かなり簡易な)方法には実用上の限界もあります(大体最大1週間程度を目安に記述しています)ので、例えば、1か月を超えて栽培期間全期間など長期にわたる連続自動調節給水については、弊社にメールなどでお問い合わせください。そのような長期間でも実績としては多々あります。
※ご家庭で準備できるレベルのものを含めて長期間連続化はできます→基本的に”給水タンク”用にペットボトルタンク以外の大容量のものを用意するということですが、この記事の最後の方にも例があります。
植物による特性の違いについて、あるいは、培土の違い
(特に多種類のプランターや(ペットボトル)植木鉢に対応する場合)
土壌水分の乾湿状況等の影響(反応)が、それぞれ極度に異なる植生の場合にはそれら複数を一度に対象とし給水するには注意が要ります(基本個別に;乾燥⇒水位を下げる、湿潤⇒水位を上げる)。また、培土の違いによっても給水性能は異なってきます。通常市販の(植物栽培用の)培土が望ましく、砂質土壌や粒状土などではうまく給水されない場合があります。
より詳細には、当然ではありますが、同じ植物でもサイズによっても気象状況によっても給水量は違ってきますなど様々な要因が絡み合います。
例えば、ゴールデンウイーク前後に苗を植えた直後だったら、あまり1日当たりの必要水量は少なく水も長持ちでしょうが、それが大きくなり、蒸発散で水が消費されやすくなる夏には、たくさん水を消費し、追加の給水タンク等の準備が必要になるかもしれません。
留意事項(それでは、水受け皿の水の安全性はどうなのか?)
特集記事にあるペットボトル式を含めた底面潅水に関しては、基本的に、水受けから連続に微少量を給水し”軽く湿らせる”式で、土壌層の肥料成分や農薬成分などをできるだけ水受けに落とすことを少なく工夫したものです。その点は、じょうろなどで大量に散水するのとはかなり異なります。※雨がかかる条件だと異なります。
なお、
このとき、水がこぼれても安心な場所、幼児が触れれないこと、幼児やペット類がはった水を飲んだりできないようにすることなどには十分注意してください。
また、
以下の記事で、大きな鉢を載せるのもOKですが、育苗トレイや猫除けマットなどを使った支持台がつぶれない程度の重さまでを目安とします。
うまくいかせる準備の原則(それでもはずれはあるので慎重に)
給水量ということについて、植物・土壌に適切に調節した量を与えるということは、意外にわかっていない方が多いと思うので以下を示します。なお、ここでいう最適な給水量というのは、乾湿などに合わせた植物生理的に適切量に調節した水分量を言うのであり、タイマー的な毎日同じく**Lという水やりのことを言っているのではありません。水田の輪番灌漑とも違うといえます。なお、水田灌漑と畑地灌漑だと考え方がかなり違います(SIMERUSはいわば緑化や畑地灌漑の方です)。
※SIMERUSはもともと最適化給水ですので以下の方法でよりうまく使えます。
まず、①2泊3日と1週間の旅行に対処するのであれば、期間が違えば、同じ植物でも当然必要な水量が違ってくるわけです。これは言うまでもないでしょう。しかし、
②植物の大きさによっても設置条件による気象状況によっても消費される水量は違います。例えば、陽が直接当たるとか、風がよくあたるとかもあるし、さらには、例えば、たまたま旅行に行く来週は残念なことに猛暑が天気予報で予想されているとか、各種条件によって余裕を見ておく必要というのも常にあるということです。
だから、自動調節されるといっても全体の給水量(タンク容量)はそれなりに確保しておく必要が必然的にあるということです。ただし、
すくなくとも、同じ気象条件で有れば、鉢底からどんどん廃水が流れていく水やりに比べれば、それが無い(最小になる)SIMERUSのような給水方法は、水が長持ち(節水)で旅行時にも有利だということです。
しかし、1日何リットル定量減るという計算はできないことには注意です。つまり、便利さを活かそうとしても、それなりの注意(いわば考え方をかえる)も要ります。下記③にあるように、”状況の予測、準備、あらかじめのテスト(プチ実証)”が要るといえるでしょう。
毎日、水量を半分にして潅水すれば、まあ、節水ですし、廃水も減るだろうがまあ植物にとっては多分虐待ですね。まあ、それでも廃水(無駄水)がゼロではないだろうし上記のように考えようはあるわけです。※某ヨーロッパの国によっては渇水時ガーデニングにそういう制限をかけるところもあるらしい、昔聞いた話ですが、その結果、庭が枯れても平気(当たり前というメンタリティ)と聞きます。
③いずれにせよ、慎重に準備が必要なわけですが、
よくあるタイマー式自動潅水装置とかでは、1鉢当たり過剰な水を与えてこの点を言うならばごまかしている(安全側管理という意味)わけです(FAQ参照、実はセンサー式というのも実態は似ている)。もちろん無駄水も出ますし、大量の水を消費します。日本でも節水要請が出れば使えない かも?
少なくとも下記記事の方法を応用するにしても、前もって、そのタンク水量で予想される条件で何日もつかどうか、その結果でタンク水量を増やさなければいけないかどうか、タンクを追加するにしても、さらには、鉢の追加などによってもパッド(水盤)は大きなもの(水深を均等にできるかも注意)で余裕を持たせるか(鳥よけは考えておく)、つまり、①②の状況も考えて、適切な水量を供給できるように考えて準備することが重要です。できれば、数日~数週前程度は余裕をもって一度テストし必要な準備を行うことをお勧めします。
参考 もちろん、こういう時よくやる”あまり日の当たらない場所に移動する”というのも植物の種類によりますが対処法の一つです。
参考 下記のペットボトルの水タンクで追いつかない場合、(水漏れしない)10Lタンクなども設置できる、大きなパッドを水平に設置できるのであれば、10L水タンクに水をため、(小)キャップを外して、逆に(キャップ側-上面を下に)パッド内にセットすることで、ペットボトル水タンクに替えれます。水位は、キャップ部分の高さを割りばしなどで調整すればいいでしょう(安全なもので)。タンクは10L水タンクぐらいまでとしてください。水タンク自体の強度や設置上の安全のためそれ以上は(当方でやったことはありますが)全くお勧めしません。いずれにしても安全に作業を行ってください。いずれにせよ、水がこぼれても問題がないところに設置して下さい。
※ベランダは一般に排水のためちょっと傾斜していますので特に大きなパッドでは水面設定には注意が要ります。
追記 水位設定型の給水装置(実はいろいろあります)で、トイレなどのフロートタップ活用などで一定水位を保ち、大容量の給水用タンクを接続させ長持ちさせるという方法が、昔からあります。ここではその詳細は述べませんが、この方法は、20L等ぐらいまでの大容量タンクを加工してフロートタップに接続するなどで行ったください。
これは自分でやるのだったらDIYの知識や技術や工具類がかなり要ります。特殊なものも要ります。最近はホームセンターの加工場他(”DIYスペース”他で検索)も充実しているように思いますよ。
なお、ここで示した方法に関して、水道水直結は、安全性の確保のため絶対にやらないでください。←水栓直結で結構簡単に水やり用に応用利用できる市販品も無いことはないですが、洗濯機の水栓等も”使わないときは安全のため締めてください”と書いてあるぐらいですし、そういう市販のバルブ装置はそこそこ値段も高かったりするし当方の使い方のせいか経験的には結構壊れるものもあると思うしそれら諸事情により現時点ではお勧めしません。この企画は、あくまでも、ベランダや室内での簡易利用を想定しているということでもあります。