改良型底面潅水式水量増強、水位安定法 ①底面給水全般の給水能力強化策

(春→夏、ゴールデンウイークの旅行時など)
※給水能力増加の効果だけでなくSIMERUS水やりテープなどの弊社の不織布利用の給水方法では、以下の記事のように、基本的に水位を一定にすると乾湿に合わせた、毛細管効果利用の、自動給水量調節機能もより安定で精密になります。

底面給水の場合、水受け皿の容積だけだったら、夏場だったら特に、長持ちしないでしょう。また、水位が段々と変わっていくことで、SIMERUS水やりテープはかなりその点の配慮はしているとはいえ、全く給水性能が変わらないわけではありません。もちろん水がなくなったら給水できません。しかし、以下のようなもので給水量を増大できれば留守でも安心です。つまり、SIMERUS水やりテープを使ったPETボトル植木鉢、以下の写真のような(SIMERUS水やりテープを使った)底面潅水式の植木鉢やプランターなどでも共通に応用できます。

 

これらの例では、底面給水用に、SIMERUS水やりテープを底面にセットしています(鉢底石は使いません)。この例(台座は猫除けマット)だと、水深最大3cmまで、それ以上だと過湿になります。つまり、鉢底が水につかってしまいます。

※この底面給水式については、特集記事 プランターや鉢でも底面給水(SIMERUS水やりテープ利用式)を参照してください。※これは、ペットボトル植木鉢とは別の方法です!

そのため、★全体の水量を増大させること ★水位設定を軽く湿らせる式で安定させること というのが重大となります。つまり、水受け皿にタイムリーに水を追加補給する方法を考えてみます。

その方法として以下を紹介します。

※以下ペットボトルを使用する場合、必要ならペットボトルレンズ効果の防止のためや緑水の抑制から遮光などを行ってください。また、以下の水受け皿のうち大きなものは特に、できるだけ水平に設置しなければ、うまく水が広がらないので注意してください。

まず、鉢(~18cm位まで)単体ならば、水受け皿に百均ショップでもよく売っていますが、犬猫用のみずやり器(ペットボトルをねじ込むタイプ)などで、水位安定、給水量増加が簡単でしょう。左の緑色の鉢より、水がはるかに長持ちです。

ペットボトルもかなり大きなものまで、水を入れ、さかさまにしてねじ込み利用できます。これは、マリオット瓶の原理を利用したものです。なお、以下の各種の給水増強用の穴あけ加工したペットボトルでも同じ原理を使っています。

※何か(多分ペット等の病気予防等衛生上の理由だろうと思います)、このPETボトルをセットして水面を形成するタイプの自動給水器は、最近品薄のようです(少なくとも弊社近辺の百均Shopでは2019/6現在見かけません、植物に底面給水するには便利なのですが、、、)。簡単に手に入るもので準備する方法については、下のPETボトルと通常の水受け皿などを活用する記事を参考にしてください。

この例で(隠れていますが、鉢の)台座の高さは4cm程度です。水深は2cm程度です。つまり、大体、鉢の底から下に1~3cmあたりが水面とするのがいいでしょう。

※台座とは、プラグトレー(高さ4cm前後のもの)や猫除けマット(3cm、針の方を上に利用する)のこと、特集記事 プランターや鉢でも底面給水(SIMERUS水やりテープ利用式)参照


給水専用のタンクを使う

プランタや複数の鉢などにまとめて安定した水位を設定し、水も長持ちさせたい場合、以下の方法をお勧めします。原理は上と同じです。 この給水量強化策で必要な加工は、ペットボトルの下部に横1.5cm×縦1.5~2.0cm(水深分) 長方形程度の穴あけ作業だけです。目印をつけカッターなどで安全に作業してください。

※PETボトル下部が側面部よりかなり固く、替え刃式カッターなどでは容易に切り欠きし難いタイプのPETボトルも有りますので(あまり固いもののの加工には替え刃も折れやすくて危険です)、その場合、ドリルやキリなどの穴をあける能力の高い工具や大き目のカッター、切り欠きが容易なニッパー等の併用も考え安全に作業を進めてください。あるいは、別の加工しやすいPETボトルでお試しください(安全第一)。※熱でカットというのもあります。

※全般には、資源節約の観点からPETボトルの材質の厚みなどは全般に薄くなってきている傾向ですが、炭酸飲料の1.5L等でかなり底部などが硬質のものも見られます(現在まで、1種類だけですが弊社でも確認しています)。

左は給水量強化タンク 下の写真のように加工します。 大きなペットボトル(複数)だと大幅長持ちです。これも、マリオット瓶の原理を利用したものです。

この例で台座の高さは4cm程度です。水深は鉢の底から下に2cm程度で安定させます。

これらは、当然貯留しておいた雨水なども利用できます。


参考より大容量にするには 

一般にホームセンターに売っている5-10L程度の水タンク(固いプラスチックのタンク、折りたためる柔らかいものなどは不可)に水をため、小さな口のキャップを外しておき、それを上下ひっくり返し、素早く水皿内側にその口をはめ込む(水皿底から、タンクの口は木切れなどを挟んで2cm程度高さをとる←その口はふさがない)、、、といった”豪快な”方法もあります(夏場写真載せる予定です)。※この方法でも、最低限、タンクの口を内側に落とし込める(はめ込む)だけの余裕のある面積は必要です。

概要図

注意(禁止事項) これに利用するタンクは、せいぜい10L位までで、20Lなどの大きなタンクは、ひしゃげやすいなどの問題もあり、また、操作でけがをしやすいので使わないようにしてください。


参考 大急ぎ、1日でもいいからとりあえず水を持たせるには-何も加工せず-

一時的以外、あまり勧めはしませんが ※土壌過湿の問題もあり、以下は、いわゆる禁じ手といっていいものであり、あまり長期間はやらないのがいいですが、一時的に水位を高めて、給水期間を長くすることもできます(鉢底やペットボトル植木鉢の下キャップがどっぷりと漬かるまで水深を深くする)。また、降水がかかる条件では、下の水受け皿に水を貯留させることもできます。←これらを底水式と言いますが、長期間連続に行うと土壌過湿で一般に生育によくありません。あくまでもSIMERUS水やりテープを使って土壌を軽く湿らせるを行うことが健全栽培の基本です。

参考 じようろ

あまり神経質になる必要はないとも言えますが ここで”底面潅水”と言っても、絶対にじょうろ等で上から給水してはいけないということはありません。まあ、普段、上からささっと水を注ぎたしたい気分もわかりますし。 ただし、水受けに肥料分の逆流が生じやすいのと(藻がわきやすくなる)、あふれる場合(水も肥料分も農薬類などもロストする)があるので程々でやりましょう。


改めてまとめると

これは、以下のように、マリオットタンクの原理を使ったもので、この場合、上のキャップは締めておきます。また、下の穴は、水を注入する都合から言っても横1.5x縦1.5~2.0cm位です。穴の上端が、水位になりますからペットボトル鉢のキャップ位置や普段鉢を置いている高さ(よりは低位に)適宜調整してください。また、十分安全に加工作業してけがの無いようにしてください。

この四角の穴から再注水します。そして、

上部キャップは締めておく(水やりテープセット時の逆)


<再度要注意!> PETボトル下部が側面部よりかなり固く、簡易なカッターなどでは容易に切り欠きし難いタイプのPETボトルも有りますので、その場合、ドリルやキリなどの穴をあける能力の高い工具や大き目のカッター、切り欠き能力の高いニッパーなどの併用も考え安全に作業を進めてください。例えば、替え刃式カッターの小さいサイズのものなどでは、固いものの加工中に刃が折れて危険な場合があります(つまり、もともとあんまり固いものを切るのには使えないといえます)。

無理は禁物です、難しいと思ったら別の加工しやすいPETボトルでお試しください。あくまで安全第一ですし、容易安価に別のPETボトルで試しなおせるのもこの方法のいいところです。※熱でカットというのもあります。

※全般には、資源節約の観点からPETボトルの材質の厚みなどは薄くなってきている傾向ですが、炭酸飲料の1.5L等でかなり硬質のものも見られます。

※イラストのように、水が底まで使い切るには、底の近くまで穴を(縦に)広げておきます。

大体の目安で、底位置から 高さ1.5~2.0cm、再注水の都合から、横幅1.5cm位です。

写真で見ると

重要 上部キャップは締めておく

 この四角の穴から再注水します 水の無駄を少なくするため、できるだけ底の高さにちかいところまで切り取ります(なお、上端(水深↓)が通常の水面位置になります)

立てた時、→位置~底が水深になる、 はさみ、カッターなどを適切に使用し安全に加工してください(熱でカットというのもあります)。同じような形状に見えて硬さが違うものも有りますので、十分気を付けてけがの無いようにしてください。無理に力を入れるのは禁物です。
※水盤(水受け)は水平な場所にセットします。下面に高低差があると、PET植木鉢等が倒れやすくなりますし、複数の鉢をセットした時、給水設定に困ることが多くなります。
※もちろん給水タンクは垂直にセットしてください。また、レンズ効果や藻の発生、温度上昇の抑止のため、遮光をお勧めします。

重要 プランタや植木鉢(ペットボトル植木鉢の場合だったらキャップ部分)が水没しない程度の水深とする 目安水深1.5-2cm程度(底面潅水式で3cmぐらいの台座使用の場合)と思います。

※キャップからの水位を変化させることによって(毛細管の)給水性能を変化させることができますが、通常は、キャップ下0~3cmの水面高さとすると特に問題は生じないといえます、それ以外では、むしろいろいろトラブルの原因になりえますのでおやめください(SIMERUS水やりテープ端が水に必ず漬かっていること)。あまり多いと水が汚れるリスクも増えません。

それらの点から、この水面のはり方では、水深1.5~2.0cmが好適と思います。

自動注水式-注意事項 追記

PETボトル水タンク式について 熱水になるのは基本的には避けたほうが良いことを再度説明します、基本遮光するのが望ましいといえますPETボトルを水タンクに使う本来の使い方を含めて)→よりシビアには、”PETボトル内の空気温度の変動をできるだけ少なくしたほうが良い”というのがより正確なのですが、このようなマリオットタンクの原理(鳥や小動物用の水面設定型の自動水やり機器と同じ原理)を利用した給水タンクでは空気の膨張収縮の程度によって水が必要以上にボトルから押し出される場合がありえます。なお、経験的にそれで特に困ったというのは今までほとんどありませんことはお断りします。つまりそれを上回る便利さがあるといっていいでしょう。

これを他の穴あきノズルペットボトル給水器の例などで自動給水調節しているといった記述もたまに目にしますが、これは”温度が高いと給水量も多く必要であるとは必ずしも限らない”ということで正しい理解とは言えません。

↑PETボトル等の内部の空気の膨張収縮の影響を受ける可能性はあります(上左写真)。長期間の対応などのための追加水タンク(上右写真)などの場合は同じように膨張圧縮の問題はあり得ます。そのため水受けにも少し水深深めの余裕を持たせたほうがいいでしょう。

なお、SIMERUS水やりテープのPETボトル植木鉢や底面給水型改造植木鉢としての使い方自体にはこのマリオットタンクの原理は関係はありません

 

 

↑このPET植木鉢の場合や底面給水・潅水改造植木鉢自体には関係ありません。水受け部分自体はマリオットタンクになっているわけではないのでそうなります。