⑥不織布ポッド設置式-より過湿になりにくい扱い底面給水栽培 サイズ10号相当(3ガロン)ぐらいまで

※栽培結果などについては、順次追加していきます。大抵の場合、写真はクリック・タップすると拡大できます。

留意事項:いずれのSIMERUS製品でも非常にゆっくりの給水なので、播種や定植時には、じょうろなど他の方法で、土壌全体を湿らせておくのが手っ取り早く準備でき便利です。なお、水分が十分広がるまで待っておくこともできますが数日かかる場合があります。
※この⑥の楽々底面給水シートを使った方法は、説明例にあるように、10号(3ガロン)まで実現できますが、3号~6号程度の小さなポッド複数を設置できるなどの使い方が出来ます。
特に断りのない限り、土壌は通常市販の培養土を対象としています。砂質土壌、粘土質土壌などでは十分な効果がない場合があります。なお、弊社の推奨する底面給水法(④~⑥)では、鉢底石は使用しません。また、ペットボトルを使用する①②の方法においても、後での対応の自由さ、基本的に、あまり水が漏れないことから特に使う必要はありません。したがって後の片付けも楽です。

この記事の例では、楽々底面給水シートは、2枚使ったケースで説明しています。できれば、ミシン目で切り離さないほうが説明に近いです(切り離していても使えます)。

ノウハウ・コツ:始め充填する土の量は、以下の10号鉢(30cm)や不織布ポッド(3ガロン)の例の場合、土壌10L程度以下(このリットルは、市販の土壌袋の書き方での容量)、上端からマイナス5cm程度の高さまでとしておくのが後のメインテナンスで非常に有利です。なお、鉢底石は使いません(使用不可です)。


楽々底面給水シートは、水面を設定するモードと、水面を設定しないで使うモードがあります。ここでは、水面を設定する絶対給水能力の大きい方法を活用します。

記事⑥では楽々底面給水シートを使った記事⑤の方法をベースに、市販の不織布土壌ポッドに対しての自動給水を紹介します。したがって、詳細は記事⑤を参考にしています。

手間なくきれいにセットできます。底面給水にもぴったりです。
<土壌栽培用不織布ポッドは、通販などでも販売しています>
※ここでは、容量3 ガロン(大体10L)-高さ22x直径25cmの規格の不織布ポッドで説明します。生地はフェルトみたいなものやいくつか材質に種類がありますが、ちょっと厚めで破れにくく、水をかけると浸み込みやすいタイプの不織布材質のものとします(特に底面の材質)。また、取っ手がついているタイプの方が便利でしょう。

土壌深さに、水の広がりやすさなどに関連しますが、ポッドは10号鉢相当で土壌容量は10L程度までが持ちやすさの点でも目安と考えます。

フェルトプランターと称しているものも多いと思います。上記の3ガロン程度のものは、通販で5枚セット売りで1枚当たり約300円前後(2021/3 弊社調べ、Amazon)、また、現時点ではこのような不織布の栽培ポッドは、ホームセンターなどではサイズもいろいろですが適当なものを取り扱ってない可能性があります。

なお、薄いプラスティックフィルムに近い材質のものは今回の目的に向いていません。

追記:たまにこれは?というのを入手してしまった場合、それは道具や物の分別によく使っています。もちろん、とりあえずは少数購入で試していますよ。


基本的に、記事③の水面設定皿・パッドを準備しておいて(さらにプラグトレー、猫除けマットなどを補助に使います)


基本的には記事⑤の楽々底面給水シートの方法と変わりありません。不織布ポッド自体がある程度水分を伝達するので、ウエットティッシュなどでの補強は要りません。

なお、不織布ポッドの場合一般に考えにくいこととは思いますが、鉢底石は使わないでください(機能しなくなります)。

3ガロン不織布ポッド 3ガロン不織布ポッド 底面給水セット図

注水していないのでわかりにくいですが、ポッド下部には、楽々底面給水シートをセットしています。

この方法のもう一つのメリットは、不織布容器が柔らかいものなので、タンクが当たってもちょっとへこますなどでの対応が楽で、さらに水受け皿の端の部分までずらしてセットするといった融通が利きやすいというのがあります(ただし、あまり極端なことをすると水漏れの原因になります)。


水面設定は給水シート面から2cm程度下になるようにセットします。つまり不織布ポッド底面から2cm下程度です。

つまり、プラグトレイ(苗をたくさん作るための専用トレイ)の、高さ4cm程度のものが都合よく。記事⑤と同じように、不織布容器の底から2cm程度(ポッド下面より水面が2cm下)を目途にセットします。

底面給水台座 楽々底面給水シート 水面設定型セット

※この例では、上の写真のようなプラグトレイで、楽々底面給水シートの両端が下の水面に確実に漬かるようにします。(写真例では、余裕をとって長辺20cm程度-幅は14cmです 註:台の高さや下へ巻き込む分だけ余裕長が要ることに注意)。

注意 ベランダ床などは、水はけのため少し傾斜しているのが普通なので、水受け皿に水がはれていない場所ができていないかチェックします(その場合、全体の水位を上げてやる)

この猫除けマット式、プラグトレー式では、極端に重いものは載せれませんので注意して下さい(10号鉢ぐらいまでが見当)。

底面給水原理図  給水タンク吐出工セット法

底面給水原理図 原理図

※給水タンク(水色)のコック側穴の位置が水面高さとなる

具体的な給水能力の調整は、栽培例の中で、しばらくしてから記事にアップしていく予定です(多分トマト類かキュウリ類栽培で)

過湿になりにくく、通気性にはよくある腰水方式(よく底面潅水の代表みたいに言われる)などと違い問題がありません。さらに、側面が解放されているので、よりその効果が大きくなります。