栽培事例2021/4/10 スタート:トマトの定植、給水量の調整法原則

栽培試験 トマト 2021/4/2 定植直後 全景

4/10以降の栽培記録については、本ページをスクロールして一番下に出てくるメニューにアクセスしてください。また、①~⑥の各栽培方法の詳細な準備記事に行くのにも同じようにアクセスしてください。

栽培試験 トマト 2021/4/2 定植直後 全景②


トマトの定植 2021/4/10、給水セットの基本

写真はクリック・タップで拡大できます

以下、大抵の画像はクリック・タップすると拡大表示できます。

鉢などの用意については、ページ下に記事一覧がありますのでそれを参照してください。

ペットボトル式記事①対応(大きなペットボトル吊り下げ型)

支柱を立てた状態にSカンを使って1Lペットボトルをセットします。キャップの部分にSIMERUS水やりテープがセットされているのが分かります。キャップは少し緩められた状態でペットボトル横腹を押すと水が染み出るような状態です。

例は、2本反対側にセットする例です。PETボトルをセットする場所は少し掘り下げ、PETボトルをセットしたのちは、理想的には、軽くキャップの周囲に土をかけておきます(あまり神経質にならなくても十分作動します)。

支柱は当然ですが、株が大きくなった時の支持にも利用できます。

栽培試験 トマト 2021/4/2 定植直後 PET試験区 セット前

どうしても鉢上が手狭になりがちです。

栽培試験 トマト 2021/4/2 定植直後 PET試験区 セット後

重要:定植時、じょうろなどで、上から水をかけます。下の水受け皿にたまる程度で全体に土壌を湿らせます。この作業は、本方法で水の伝達性をよくするためにも必要です(いわゆる水締め)。

また、この時期、PETボトル2本は多すぎなので、この例の場合、じょうろで水をやる前から(定植前から)、下の水受け皿に、水が漏れでた状態でした。

栽培試験 トマト 2021/4/2 定植直後 PET試験区 2本設置

<レイアウトと本数>

この例だったらしばらく1本で十分です。なお、PETボトルのセット位置は、基本株に近い位置がいいことになりますが、この10号鉢の例(直径30cm)ぐらいだったら、鉢の端に近い位置でも大丈夫と思います。しばらくして大きくなってPETボトル2本体制にするのだったら上の写真のように、対称・反対の位置などにセットしていけばいいでしょう。ただし、タレ瓶式の記事②の例と違って、本数が増えるとかなりセットしにくくはなります。つまり、いつでも後付けでセットできるのがメリットですが、多いと設置しにくいというのがデメリットでしょう。

→時期や生育時期により、PETボトル本数は加減します。もちろんトータルの水量自体を増減には、PETボトルの本数や容量を変える必要があります。なお、1本あたりの給水量を多少増減したいのなら、SIMERUS水やりテープ説明書にあるように、キャップの締め具合である程度調整できますがより確実に水分を土壌に供給するためには、本数での調整の方が確実と思います。

 


ペットボトル式記事②対応(少しDIY加工必要 100均タレ瓶応用型)

<給水能力を増減するには>

一番には、記事①の例と同じくPETボトル本数を増減させることです。トータルでの給水量を変える場合もそうなります(もちろんPETボトルの容量でも加減できます)。

1本あたりの給水能力を増減するには、SIMERUS水やりテープレギュラーの使い方だったらキャップの緩め具合ということでしたが、この例では、以下のように考えます。

PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 SIMERUS水やりテープ装着  PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 加工方法材料

タレ瓶のサイズは以下の写真の様です。

PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 材料とスケール

※これに、あと水密性の接着剤が要ります(ペットボトル側、タレ瓶側には使わない)。作り方は、②の記事を参考にしてください。

当初、通常配管チューブ(透明)は一番下の位置まで差し込んでおきます。

このチューブ端が下にあれば水位が低くなり、給水量は全体に小さくなり、高くすれば(排水口の1cm下が限度)、水位も上がるので給水能力は高くなります。

なお、テープをはめている上の小さなキャップは外れない程度に緩めておきます

注水後PETボトル自体のキャップ硬く締め、タレ瓶給水器をセットする位置には深めの穴を掘ります。支柱は①と同じで、当然ですが、下部が大きくなった時の支持にも利用できます。

PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 セット前

注意:この写真では、タレ瓶給水器は上下さかさまに映っています。

重要:定植時、じょうろなどで、上から水をかけます。下の水受け皿にたまる程度で全体に土壌を湿らせます。この作業は、本方法で水の伝達性をよくするためにも必要です(いわゆる水締め)。

タレ瓶の水やりテープ(キャップ)部に土が2~3cmかぶる程度の深さにセットします。なお、途中の連結チューブ(透明)が折れ曲がらないようにPETボトル水タンクをぶら下げます。※鉢の縁にうまくかけるというのでもよいです。

PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 埋設中

土壌をタレ瓶式給水器に被せます(①と違ってこの作業は必須ですが、ささっと土壌かけるという感じでそれほど手間とは思いません)。これで給水開始しますが、記事①と異なり、鉢の表面がPETボトルに占拠されませんので、給水量・本数増強に余裕があります。ただし、ちょっとした準備・DIYが必要なのがデメリットですね。

PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 セット後

最後に記事①②を比較するとこんな感じです。適宜使い分けを考えればいいと思います。

※ただし、旅行などで留守使いをする場合、あらかじめ、早めにテストして連続どこまで大丈夫かなど余裕をもってチェックする使い方をお勧めします。

PETボトル式&PETボトルタレ瓶拡張式 両方式の概要


記事③ 以下は、PETタンク式で、より安価にもできます。

定植後だったら、こんな感じです。詳細は、2021栽培法 記事③で

PET給水タンク式水面設定 トマト植栽PET給水タンク簡単運搬


底面給水型記事④対応(SIMERUS水やりテープ応用式)

<定植の深さ、散水>

苗は、底面から10~15cm程度の深さまで穴を掘り定植します(感覚的にいっても結構深めに定植します)。これは、水分の毛管上昇や根群の生育にかかわる事なので重要です。

注意:やっぱり給水タンクは、10Lぐらいまでがお勧めです。水で滑りやすく重くそれ以上は操作が厄介だと思います。トータル水量を増やしたければ、タンクの数を増やせばいいでしょう。あるいは、PETボトル給水タンクのマルチ式でやるかですね。

トマト 2021/4/10 定植直後 底面給水区

重要:定植時、じょうろなどで、上から十分水をかけ全体に土壌を湿らせます。この作業は、本方法で水の伝達性をよくするためにも必要です(いわゆる水締め)。

<給水量の調整の方針>

このSIMERUS水やりテープを多数本使った方法④では、以下の記事⑤⑥の楽々底面給水シート利用の方法に対して、やや給水量が小さいことが予想されます。したがって、水深の設定は、とりあえず、鉢の底から下1cm程度で考え、状況に応じて0.5cm(鉢底が使ってないぎりぎり、猫除けマットの針の先が5mm程度見えている程度)などで微調整します。

給水タンク吐出口詳細底面潅水原理図 詳細

これには、数日間以上期間をあけたのち、土壌を見て(あるいは土壌を掘ってみて)、適度に湿っているのであれば良いですが、乾燥気味では、水位を上げる必要があるということです。逆に、過湿であれば、水面を下にセットしても構いません(限界3cm程度)。

なお、鉢底を水没させないでください(厳禁)それは、いわゆる腰水(普通の底面潅水)になりますし、ちょっとの違いに見えても過湿などの原因により結果が全く違ってくることが予想されます(SIMERUS水やりテープの制御範囲から離れて全く意味がなくなってしまいます)。


底面給水型記事⑤対応(楽々底面給水シート式)

⑤⑥は特に、④とは数値が異なる箇所があるので注意してください。

<定植の深さ、散水>

苗は、底面から10~15cm程度の深さまで穴を掘り定植します(感覚的にいっても結構深めに定植します)。これは、水分の毛管上昇や根群の生育にかかわる事なので重要です。

注意:やっぱり給水タンク(写真 右下白の水タンク)は、10Lぐらいまでがお勧めです。水で滑りやすく重くそれ以上は操作が厄介だと思います。トータル水量を増やしたければ、タンクの数を増やせばいいでしょう。あるいは、PETボトル給水タンクのマルチ式でやるかですね。

水面給水タンクと定植後トマト 2021/4/10

重要:定植時、じょうろなどで、上から十分水をかけ全体に土壌を湿らせます。この作業は、本方法で水の伝達性をよくするためにも必要です(いわゆる水締め)。

<給水量の調整の方針>

この楽々底面給水シートを使った方法では、水深の設定は、基本、鉢の底から下2cm程度で考え、状況に応じて1cmなどに微調整します。

底面給水原理図 詳細

これには、数日間以上期間をあけたのち、土壌を見て(あるいは土壌を掘ってみて)、適度に湿っているのであれば良いですが、乾燥気味では、水位を上げる必要があるということです。逆に、過湿であれば、水面を下にセットしても構いません(限界4cm程度)。

なお、繰り返しになりますが、鉢底を水没させないでください(厳禁)それは、いわゆる腰水(普通の底面潅水)になりますし、ちょっとの違いに見えても過湿などの原因により結果が全く違ってくることが予想されます(楽々底面給水シートの制御範囲から離れて全く意味がなくなってしまいます)。


底面給水型記事⑥対応(底面給水シート&不織布ポッド利用型

<定植の深さ、散水>

苗は、底面から10~15cm程度の深さまで穴を掘り定植します(感覚的にいっても結構深めに定植します)。これは、水分の毛管上昇や根群の生育にかかわる事なので重要です。

注意:やっぱり給水タンク(写真 右下白の水タンク)は、10Lぐらいまでがお勧めです。水で滑りやすく重くそれ以上は操作が厄介だと思います。トータル水量を増やしたければ、タンクの数を増やせばいいでしょう。あるいは、PETボトル給水タンクのマルチ式でやるかですね。

不織布ポッドと底面給水タンク

定植時、じょうろなどで、上から十分水をかけ全体に土壌を湿らせます。この作業は、本方法で水の伝達性をよくするためにも必要です(いわゆる水締め)。なお、不織布ポッド(フェルト調3ガロン)では、この場合、横から水滴が出ますが問題ありません。

<給水量の調整の方針>

この楽々底面給水シートを使った方法では、水深の設定は、基本、ポッドの底から下2cm程度で考え、状況に応じて1cmなどに微調整します。

底面給水原理図

これには、数日間以上期間をあけたのち、土壌を見て(あるいは土壌を掘ってみて)、適度に湿っているのであれば良いですが、乾燥気味では、水位を上げる必要があるということです。逆に、過湿であれば、水面を下にセットしても構いません(限界4cm程度、ただし、不織布ポッドの場合、過湿になりにくいので概ね高めで給水能力が高めでいいと予想されます)。

なお、繰り返しになりますが、ポッドを水没させないでください(厳禁)。それは、いわゆる腰水(普通の底面潅水)になりますし、ちょっとの違いに見えても過湿などの原因により結果が全く違ってくることが予想されます(楽々底面給水シートの制御範囲から離れて全く意味がなくなってしまいます)。