PETボトル植木鉢の弱点として、やや土壌が少ないというのがあります(※この点は利点でもあります←土壌が少なくて済む)。つまり、ハーブやサニーレタスなどの葉っぱものぐらいだったら好適ですが、大きくなるタイプの野菜では植え替えなどを考えておく必要があります。または、何らかの方法で土量を増やすかです。
そこで、図のように、基本同じペットボトルを2本用意して(後に示しますが、1.5lのペットボトルでは種類によっては、1本で済む種類もあります)、20cm深さのペットボトルで土量を増加させた土耕植木鉢を作ります。なお他の項目については、ペットボトル植木鉢の作り方・植え方と同じですので関連記事を参考にしてください。
植えれそうなもの・サイズ 基本は、出来るだけ大きめの容器で行います→微妙な違いでも、後の植え替え植え直し作業などのやりやすさに結構差が出ます
ペットボトルストレッチ植木鉢(1.5L版)で、ミニキュウリ、ミニトマトぐらいまでだと思います、もちろん2.0L版ではさらに余裕はありますが、ミニトマトなど以上に大きくなりそうなもの(例えば大玉トマト)は初めから普通の植木鉢・プランター(これの底面潅水化の記事は別にあります)の方が無難と思います。栽培例ギャラリーなども参考にしてください。なお、PET植木鉢1.0L版ぐらいは、通常サイズ~ストレッチサイズぐらいで、そんなに大きくならないハーブや葉物野菜各種向けだと思います。
ペットボトル植木鉢と水受けを作る
図①②のように、基本的に2本のボトルから作ればいいですが、20cm深さの鉢を作れるのは、通常サイズの500mlのものから、2Lぐらいのものです(基本的に野菜は1.5L程度を推奨します)。※全部の種類ではありませんが1.5Lの炭酸飲料のボトルのうち、断面が円筒形で側壁がストレートの円筒に近いもの(くびれていない)のうち、19~20cmでカットすると、もう半分(底側)がちょうどいい程度の高さ(約11cm)になるものがあります。これは、1本でストレッチ型植木鉢ができることになります(そのためにも植木鉢部分は20cm位が良いと思います)。
1.5L PET 水受け高さ 約11cm
例は1本から作成できました
1L PET 水受け高さ 約13cm
この例では2本から作成しました
ペットボトル切り口には、けが(人なども、そして植物の茎など)を防止するため、ビニルテープなどで覆っておくことをお勧めします。
遮光等については、ペットボトル植木鉢関連記事を参照して下さい。
なお、欲張って?あまり深くすると①転倒の危険性や②土壌により水が伝達しづらいこと③いざ植え替えなどを考えるとあまり深いと取り出しも植え直しも難しくなるというのもあり最大20cm位が目安だと思います。※そのためにも培土は、通常の野菜栽培用などを利用するのが無難です。
これで栽培開始できています。キャップ部には、SIMERUS水やりテープがセットされています(※キャップは緩くつけておきます←厳守)。
ただし、これら(写真は、ミニトマトやミニキュウリ)結構水を消費するとも思えますので、連続給水化が向いていると考えられますね。
そこで、連続給水化の準備を想定すると
それでは、水受けの方の高さはどうするかということを気にしておく必要があります。ペットボトル植木鉢単体で利用する場合は、同じペットボトルの2本目を半分に切ってそのまま使えば高さ調整の問題を気にせずとも大体大丈夫ですが、
以下のように、ちょっと水受け側を切って水受けの高さを調整しておいてもいいかもしれません。(夏などに)連続給水に移行するとき、つまり暑い時などに、ちょっとだけですが手間が省けますし、複数設置している場合、高さも大体そろって管理に便利と思います。
当方では、このストレッチ栽培では、始めから給水タンクを利用した長期間給水で栽培管理しています。←楽です。
※重要 (ミニ)トマト・キュウリなどのように、大きくなり水がたくさん必要なものの場合、3~4cm高さより、PETボトルキャップの底がちょっと漬かる程度まで、水位を調整します、給水量の最大値が大きくなります(これは、水受け側を切って水受けの高さを調整で行うほうがよい、下水盤の水位は大体1.5~2cm位のほうが何かと好都合のため)。なお、特に植物自体が大きくなる大玉トマトの栽培等は土壌容量的に無理です。
そして連続給水の準備
水深 1.5~2.0cmが妥当
<水受け支持台(PETボトル水受け側)カッティングで水位調整(水受け皿)からの高さ とは>
キャップ下が底から3~4cmになっていない場合(あるいは、給水量が必要なものの場合、キャップ底がちょっと漬かる程度に)、水受け皿からの高さを調節してください。これは、ペットボトル下部を水受けに使う単体での使い方との大きな違いです。
参考
以下の植え替えのタイミングも場合により考えてください。
もともと葉物やハーブなどに向いているとはいえるPET植木鉢ですが、
ベランダの条件で陽が当たりにくいのも影響も受けているのかも知れませんが、ストレッチ型植木鉢でも植木鉢などに比べて一般に土壌が少なく、トマトなど大きくなるものでは根の成長という点では、抑制された栽培になっているともいえます。この写真で、実(ミニトマト、ミニキュウリ)もなりだした約1か月強ぐらいの状態ですが、これからある程度収穫したらそれで終了(2か月強ぐらい現在予定)でもいいのですが、樹自体を大きくする目的で大きな植木鉢へ植え替えて試すことも考えています(もちろん水やりテープを使った底面給水式で)。
こんな感じに植え替え