加工などの準備と植え方等(その 2/3)

加工について

ドリルはいりません。つまり(結構調節が難しくやや危険な)穴あけ作業は不要です。つまり、SIMERUS水やりテープ(厚さ約0.2mm幅15mm)だったら、うまい具合にキャップ部を緩めただけでテープを通せます(土は落ちません)。ここは大きなアドバンテージです。たくさん作るのも簡単ですね。

ペットボトルの大体中央高さ目安(いくつかトライして適宜調整してください)で、はさみなどで真っ二つに切って、キャップのある上部側が鉢相当、それをひっくり返して一番下になるキャップ部に水やりテープをセットする、そして培土を充てん、そして、ペットボトルの底側半分が水受けとなります(写真参照)。つまり写真のように、鉢部分をはめ込むように水受けにセットします。

↑中央高さカットで大体こんな感じです

1Lペットボトル


このように水受けと土壌の鉢を縦のテープで固定するのは構いません。

 Click!

倒れても水がこぼれにくくなることと、細長い筒などで容器を覆う(遮光する)などの場合、取り扱いに便利になります。

※植木鉢を下の水受けにあまりに強い力で押し込むと後で外せなくなりますので注意して下さい。


注意!

このはめ込みで、鉢(ボッド)と水受け部をビニルテープで固定するということはありません(再注水ができなくなります)。けがの防止のための切り口をビニルテープでカバーするのは別の作業です。

※500mL~2L程度まで特殊な形状を除いて大体同じ感じです(半分の高さぶつ切りで大体OK)。


※”水受け”の深さ(高さ)調整

(半分ぶつ切り方式で加工した場合、個々のPETボトルの水位があまりそろってなくてもいいのならこの作業は特に必要ないことがほとんどだと考えます)

水受けは以下の写真のように鉢をはめ込んでも水をためるだけの高さ(深さ)が要ります。ペットボトル形状により、キャップ下面より3~4cmになるように、水受け側の高さを調節してください。複数を作成する場合、この高さを同じにしておく方が、長期連続などでの管理が簡単にしやすいと思います(カテゴリー 個人向け・底面潅水… 、記事 底面潅水式水量増強….の記事参照)。

 

※大体、ペットボトル上下半分にぶつ切りの状態から始めると、この高さ調整の手間がかかることがない(そのままで特に問題がない)場合が多いです。


ペットボトル側のリング

ペットボトルのねじの部分に残るリング(写真では白)は、残しておいても、SIMERUS水やりテープの機能に問題はありません。


切り口の保護

さらに、切り口をビニルテープで覆っておくことは、お子様への配慮などを含め、安全性により気をつけるならけがの防止とは、使用者(人間)の安全と葉物野菜等の葉や茎の安全にもつながります。

 


以下、詳細な注意点

※PETボトルにくびれ部分があれば、それを少し避けて切る、そこ(くびれ)だけあとではさみで切り落とすなどで対応してください(二度手間になりますが、安全第一に)。つまり、基本くびれがあってもかまわないのですが、水受けに鉢部分をはめ込みやすいようにしてくださいということです。ただし、水受けは鉢をはめ込んでも水をためるだけの高さ(深さ)が要るので切りすぎには注意してください。

また、写真(例は2L)のように、下の方で、断面がやや大きく、水受けにポッド(鉢部分)全体がすっぽり落ち込みはまってしまう場合、いくつか対処法は有りますが、簡単な方法としては、左写真内のような支持台(例では高さ約8cm)をサイズが小さいペットボトルから切り出し内部にセットします。※注意;これをビニルテープで鉢に固定するのは使いやすいですが、完全に1周テープ巻きで止水すると水が入らなくなり給水できなくなります、ビニルテープ何枚かで適当にルーズに止めて大丈夫です

支持台により給水テープが縦に伸び、水位が大きくとれるようになっています。

※ドリル作業よりははるかに安全とは考えますが、切り始め(切り口)はカッターナイフなどで小さく開けてやると、あとはハサミで1周切れます。なお、ペットボトル専用のカッター(はさみ)もあるようです。マジックなどであらかじめ目印をつけておいたら切るのが楽です。

※土の深さ(鉢の高さ)を変えるのに、2つ以上の(同じサイズの)ペットボトルを切って組み合わせるのも”有り”です(あまり高くすると倒れやすくなります)。

※水受けの方は、上の鉢部分をセットした状態で給水テープが概ね4~5cm程度はつかるぐらいの深さが必要です(写真参照、キャップの黒の給水テープ上端高さから下へ4~5cm分)。

いずれにせよけがの無いように、安全には十分注意して作業してください。

※ペットボトルロケットを作るよりは、大分と簡単だとは思います。