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留意事項:いずれのSIMERUS製品でも非常にゆっくりの給水なので、播種や定植時には、じょうろなど他の方法で、土壌全体を湿らせておくのが手っ取り早く準備でき便利です。なお、水分が十分広がるまで待っておくこともできますが数日かかる場合があります。
楽々底面給水シリーズ(水面設定タイプ)
14cm幅(幅7cm×2 ミシン目入り)長さ37cmが4枚
※14cm×37cmが4枚、もしくは7cm×37cmが8枚とれます。
幅広い底面給水・潅水式栽培にご利用いただけます。
記事一覧メニュー カテゴリー 2021各種栽培法にもいろいろ記事があります
<特製の薄型親水性不織布を使用した簡単な底面潅水の実現>
※野菜や花などの栽培を対象として考えています。
大規模な施設栽培、植物工場用、また、家庭での野菜栽培用にも適用できる、新しい極薄の親水不織布技術を使用した灌漑装置です。ここでは、大きな野菜栽培などにも対応できる水面設定型を紹介します。
★育苗ポッド、植木鉢、大面積の緑化にも対応できます。
★非常に単純な構造で、高い経済効率を持ちます。家庭用から産業向けまであります。
基本的に特殊親水性不織布を敷いた台に低水位を設定し、その上部面に積載した育苗ポッド、植木鉢(10号(30cm)鉢までを想定)、不織布ポッドに詰めた土壌に自動給水対応します。
小型鉢と、水分伝達用ウエットティッシュ(鉢底石不要)
育苗セルトレイ高さ4cm強を台にした楽々底面給水シート敷設
10号(30cm)鉢のセット
小型の設置 と 10号鉢設置詳細
小さな底面給水シートとトマト栽培
容器内や水受けに水面を設定しますが、あまり長期間連続の給水が必要のない場合は、水を継ぎ足すような使用でいいですが、長期間連続だと下記のように給水タンクなどによる連続給水化が必要です。
大きな植生向けとは?
水面を設定しないタイプの楽々底面給水では、土壌の代わりに給水シート自体に連続微少量給水するわけでした。したがって、あまりキャップを緩めて給水量を多くしようとすると、非常にゆっくりですが水が外に漏れてしまうということも起こりやすく、そのため小さな植生向けということでした。つまり、この水面を設定するタイプのほうが、たくさんの給水が必要な場合には確実となります。
また、こちらの方が、降雨の影響などがない限り、水が漏れませんし、水面設定高さ(上の面から-0.5(給水量大)~-4cm(給水量小))により最大給水能力も大幅に高くできます。
給水能力の調整法(連続自動給水化)
自動水分調節能力が水位変動を吸収しでかなり打ち消してしまうとは言えますが、単に水をためるだけの方式だと段々と給水量は少なくなっていきます。自身で手で水を継ぎ足す場合、大体平均的に-0.5~-4cmの範囲になるように適時水を足してやってください。
これらの点(給水レベルを変えたい場合の水位設定の調整、また安定的連続的に行いたい)については、記事メニュー カテゴリー 個人向け… 改良型新底面給水…給水能力強化 も参考にしてください。
上のイラストのような水タンクで、水面を連続に設定します。
原理は鳥の自動水やり器と同じ(マリオットの原理)です・
なお、途中で給水シートを切断すると給水効果が正常に出ない場合があります(途中で切断しないでください)。
この写真のように、給水シートをマット式に敷設し上にポッドを積載しています。←水が伝達するように工夫をしたものです。なお、SIMERUS水やりテープで底面潅水植木鉢という方法もあるということです。
この例でも、ペットボトルが水面設定しているのがわかります
花の箱の中には水受け&給水用PETボトル(右)が入っています。
もちろん、大きな鉢を載せるのもOKです(育苗トレイや猫除けマットなどを使った支持台がつぶれない程度の重さまでを目安とします)。
これら例では、給水タンクであるペットボトル下に、水深1.5cmくらいになるように穴あけ、水受け皿に水面を設定しています。このとき、水がこぼれても安心な場所、幼児が触れれないこと、幼児やペット類が水を飲んだりできないようにすることなどに十分注意してください。
この連続の水位設定・給水の方法は、カテゴリー別記事 個人向け….ペットボトル土耕栽培-強化・拡張…底面潅水式水量増強… なども参照してください。
楽々底面給水シート 以外の部品
猫除けマットも利用可能ですが、やや低いのが弱点です(水位の調整がしずらい)。
上が、プラグトレイをカットしたもの、下が猫除けマットを切り出したもの
※他の実験例からみて、プラグトレイ利用で-2~-4cm程度の水位でも育苗も含め大抵十分です。
なお、水分の連絡が良いように、ウエットティッシュ類により土壌と給水シートの間を連絡します。
※ウエットティッシュのアルコール類など残存が嫌なら水で洗い流しておきます。
小さな穴の開いた植木鉢で同じようにウエットティッシュ類を使った場合でも、土壌の漏れ防止や、根の広がりの抑制には、写真のように広げたウエットティッシュ類が効果あります。
なお、水面を設定する水盤や水をためることのできるトレイは必要な水深を確保できるだけの深さが必要です。
補足の知識
じゃあ、鉢底にSIERUS水やりテープをウエットティッシュ代わりにすれば、水やりテープ⇔底面給水シートでいいのではないか… という疑問の答えですが、強度や水分の伝達特性から必ずしもうまくいかないので全くお勧めしません。
SIMERUS水やりテープや楽々底面給水シートの使用がキーポイントということです。
これは、プロ向けの不織布ポッドを使用した植物工場向け栽培です
参考(土壌の条件)
★土壌は通常の培養土が好適です、粘土、砂・礫類では十分な性能が出ない場合があります。
※礫(石ころ、内部が密なもの)だけでは、一般にうまく水が伝達しません。なお、赤玉土のような土壌が固まって粒状(この場合内部に微小空隙がある)になったものなどはその限りではありません。