留意事項:いずれのSIMERUS製品でも非常にゆっくりの給水なので、播種や定植時には、じょうろなど他の方法で、土壌全体を湿らせておくのが手っ取り早く準備でき便利です。それは、土壌充填時、給水テープ黒面と土壌との接触を確実にするにも活用できます。なお、水分が十分広がるまで待っておく(つまり、それで接触も確認する)こともできますが数日かかる場合があります。
セッティング、うまく使うためには
給水テープ 横から見るとM字型にかける SIMERUS水やりテープ黒の面が土壌に接触する)。また、ペットボトル植木鉢の下キャップの位置まで土壌を充てんし黒のテープ面とよく接触させる(基本大きな空隙を作らない)。大きな空隙があると水分が上手く伝わりません。
大きな空隙(すき間)が無いように詰める
土の充填について・簡単には
PET植木鉢自体ですくい取り充てんも
※空のとき、真上からのぞくとキャップの部分に給水テープの黒の面が見えます
まず、鉢部分をとりだし、汚れや水気がついていない状態にして、市販の袋の培養土などからPET植木鉢部分へ直接すくい取ることもできます。そのあと、多少上から押して、土を詰めてSIMERUS水やりテープ(キャップ内側の給水テープ黒色の面)との接触をよくしてやります。
そして、ゆっくりで構わないのだったら、下の水受けにたっぷり水を入れて水を自然に吸い上げさせます。そして、しばらく置いておき、土壌表面まで濡れた状態になるまで待ちます。
速く種まきなどをしたい場合などは、土壌表面からも水を撒いてやります。
また、土壌が沈んだ分だけ適宜土壌を足してやります。
重要 SIMERUS水やりテープは表が黒(土壌への給水面、接触面)、裏が白色になっています。間違ってセットするとちゃんと給水が行えません。
このキャップへの装着時:SIMERUS水やりテープの末端をプラスティックなどさびない材質のクリップなどで束ねておいても使いやすいです。※テープの中間はクリップしない。給水の邪魔になります。
重要:水受けは垂直に立てて使用して下さい。斜めになる場合正常な給水ができなくなることが考えられます。
参考 キャプ部分の再セット
植え替え以外の場合、掃除など何らかの理由で、下のキャップ部分を外した場合は以下の様に土壌との接触を保つリカバリーの方法があります。
※SIMERUS水やりテープをセットするペットボトルの先端・キャップの内側についた土壌の粒子などは取り除いてください。そのまま、テープを装着するとテープが損傷(切れてしまう)する恐れがあります。
また、特にこのペットボトル植木鉢の場合、植え替えの場合には
カテゴリー ペットボトル土耕栽培 強化・拡張に記事がありますので参考にしてください。
<手順は①~③>
①給水テープ上面が黒、キャップ(上下は凹)にM字型にかけ端は外に垂らす(大体左右同じ長さに)。※ここはSIMERUS水やりテープの本来の使い方と逆
②給水テープを挟み込みながらキャップを落ちない程度に緩く締める。
※ゆっくりと行うと自然に隙間に給水テープがうまくはさまってゆく。
③土壌を充てんする(播種、苗の定植をする)、給水をする(水受けに給水、早くするにプラス土壌表面からも、水受けの水があふれないように注意)。
<とても重要>
※SIMERUS水やりテープは表が黒(土壌への給水面、土壌との接触面)、裏が白色になっています そのため
土壌が給水テープ黒面と十分接触するようにする。つまり、空間をあけないように土壌は詰めなくてはなりません。水深がキャップ高さから4~5cm低くなっても両末端が水に浸るように垂らす(写真参照)。
これを守らないと正常な給水ができません。
そのうえで培土を追加してゆき植物を植える(定植する、播種する)。
※培土を充てんするため、上から水を流し込み培土を落とし込むのも効果的です。
通常のSIMERUS水やりテープのセットと逆の方向でセットします
通常のセットはこうです(製品詳細参照)
ペットボトル自体は水タンクで、外側の土と接触して給水する形式→この場合、黒の給水面(土壌と接触)は外側、両端はペットボトル水タンクに引き込む、キャップはは擦れない程度に緩めてある。なお、このようなセットで、ペットボトルを逆にしてもマリオットタンクの原理で、水がどぼどぼ大量に流れ出すことはありません。穴あきノズルなどとはまるで違います。
SIMERUS水やりテープの普通の使い方とは反対向けにとは 詳細
つまり、①末端を外に垂らす ②白黒の面が本来のセット法と裏表反対 にして
キャップを緩くねじ込みセットする(原則 水やりテープ端は両端とも外側に垂らす、黒の面が上になる、鉢の土壌と接触する)※キャップの隙間の土壌の粒子などは取り除いておく。
つまり、写真参照で、横から見るとM字型のイメージでかけることが原則
※両端が水につかるほうが給水には基本的に有利、なお、給水要求の絶対量が少ないものだったら片端でも構わない←冬の観葉植物など。これも原則注意して守らないと正常な給水ができません。
言葉遊びの蛇足的ですが、小文字のμ(ミュー)型と言えないこともない(水やりテープ片側漬けの場合)。
↑大文字のΜ(ミュー)型と言えないこともない(水やりテープ両側漬けの場合、まあ大文字エム型だから当然といえばそう)。
<キャップのつけかた 以下はとても重要>
SIMERUS水やりテープも大事に使ってより長持ち
キャップはちょっと緩めておくのは絶対必要です(大体締まった状態から半周~1周弱分ぐらい。引っ張っても外れない程度)→土は漏れない(特にフィルターなどは不要)、(雨や上からの散水など)余剰水は下部へ抜ける。通気もそうです。これも守らないと正常な給水ができません。正常な排水(あるいは、じょうろなどでの上からの注水)もできません。
※厚さ約0.2mmの水やりテープですが このセットの仕方に 慣れてくればなおさらですが、SIMERUS水やりテープ装着時、極度に強い力(いわゆる**力)でペットボトルキャップを締めあげるのはできるだけ避けてください。SIMERUS水やりテープにはそれにも耐える強度は有りますが、どうしても劣化は進みやすくなります。勿体ないです。
※多少隙間があり、カタカタと動く程度で、キャップを引っ張りとろうとしても外れない程度緩ませればいいということです。
水深4~5cm分連続給水できます
その気持ちはわかりますので書きますが、とりあえずできるだけ長期間化
旅行などで長持ちさせたい場合は、①一時的に水深を大きくする(水受けを満杯にしたりする。あくまでも一時的、植物に大抵よくないし、これからの季節ものと機関により足りない可能性がある)②記事一覧メニュー カテゴリー 個人向け….等 の記事などにありますが長期間連続給水式に改造してやる。 となります。
※間違いやすい点、この方法では鉢底石は全く不要です(それでいて過湿対策もできています)。ここでの方法(水深設定)はあくまで例外的です。
※水やりテープ両端とも垂らす。これは、深い水深設定でも基本同じです。
鉢底石不要(※使用不可)で土が混じらない、その分土壌の容量も増えます。そして給水テープの効果で過湿にもなりません。鉢底石と土壌が混じらないので後も楽です。逆に土が漬かる設定だと過湿になりやすいわけですね。
急に水分を増加させると収穫時季などでは、実が割れるなどの悪影響もあるので注意してください。
<やはり重要>
基本的に水受けの水深はペットボトルキャップまでにしてください。
記事一覧 個人向け・底面潅水…に関連記事あり
状況にもよりますが、(ロスが実質ないこともプラスに働き)数日間、連続給水できます(さらなる連続給水長期化も記事化検討中←夏季向け、春秋冬はそこまで要らないかもしれません?)。一番簡単な長期化の方法は、すぐに思いつくことではありますが、鉢部分まで4~5cm目安で水位をあげてやること(腰水)ですが、一般的に土壌過湿は植物類に悪い影響を与える傾向です、軽く湿らせるにも反します。旅行時などあくまで一時的な方法だと考えてください。
下の水受けには、ペットボトルキャップの高さ程度まで水を入れ、テープ端は水につかるようにしておく。栽培時、水が減ってくれば再給水する。
<とても重要、楽をするのと安心の両立のためにも?>
水受け皿(ペットボトル下部)への再注水は、鉢をとりはずし水受けに直接給水がベストですが、じょうろなどで上から水をやるのは特に構わないです(降下浸透して土壌にも水受けにも補給する、弊社でも-便利なので-やっています!ただし、この方法は遮光しないと苔・藻が生え易くなります)また、過剰な給水を避けるため水深には注意してください。また、これにより下の水受けから水があふれる(やりすぎ)ことも注意してください。
(雨などによるのを含め)水があふれない限りは肥料成分などによる汚れが出ることはありません(まさしく、ゼロエミッションです外部が汚れません)。
※水受けの水深は基本ペットボトルキャップまでの水深にしてください。過湿を防ぐことと、水に浮くような軽い土壌では、あまり水深があると土壌自体が浮く(あふれることも考えられるし、水やりテープとの接触が保てなくなる)というトラブルがあり得ますので注意してください。←言い方を変えれば、ここで示される普通の底水ではこういうリスクに常にさらされているということです。そういうのも含め底じき石も要るとはいえるのでしょう。