④過湿になりにくいSIMERUS水やりテープ式底面給水システムプランタ・鉢 サイズ10号ぐらいまで(それより小さい鉢向け)

※栽培結果などについては、順次追加していきます。大抵の場合、写真はクリック・タップすると拡大できます。

留意事項:いずれのSIMERUS製品でも非常にゆっくりの給水なので、播種や定植時には、じょうろなど他の方法で、土壌全体を湿らせておくのが手っ取り早く準備でき便利です。なお、水分が十分広がるまで待っておくこともできますが数日かかる場合があります。
※この④のSIMERUS水やりテープを使った方法は、説明例にあるように、10号鉢でも実現できますが、どちらかというと3号~6号程度までの小さな鉢向けです(鉢1個当たりの必要テープ本数は少なくなります)。
特に断りのない限り、土壌は通常市販の培養土を対象としています。砂質土壌、粘土質土壌などでは十分な効果がない場合があります。なお、弊社の推奨する底面給水法(④~⑥)では、鉢底石は使用しません。また、ペットボトルを使用する①②の方法においても、後での対応の自由さ、基本的に、あまり水が漏れないことから特に使う必要はありません。したがって後の片付けも楽です。

また、鉢底は、比較的平坦な形状のものをお勧めします。なお、市販の(高価な)”底面潅水プランター”などと特にされている腰水専用鉢・プランターでの使用にはこの方法は向いていません(構造上無理があります)

ノウハウ・コツ:始め充填する土の量は、以下の10号鉢(30cm)や不織布ポッド(3ガロン)の例の場合、土壌10L程度以下(このリットルは、市販の土壌袋の書き方での容量)、上端からマイナス5cm程度の高さまでとしておくのが後のメインテナンスで非常に有利です。なお、鉢底石は使いません(使用不可です)。


記事④ではSIMERUS水やりテープ多数を、鉢の底にセットして自動給水を行います。

なお、鉢の直径(号数)などが大きさが大きくなると土壌の体積は、3乗倍で増える傾向です。そのため、必要なテープ本数は簡単には言えなくなります。したがって、ここでは10号(直径30cm程度)までの大きさで考えています。なお、極端に縦に深いプランタ・鉢や素焼きなどの1孔式の鉢などにはこの方法は不向きです。その場合、記事①②のペットボトル式や他の方法を試してください。

長方形のプランタの場合などでは、上から見た面積から大体の植木鉢の号数に換算して考えてください。

さらに土壌深さに、水の広がりやすさなどに関連しますが、10号鉢で土壌は10L程度までが目安です。


10号鉢くらいまでのSIMERUS水やりテープ必要数の目安(xx号≒xx本)

 

SIMERUS水やりテープ使用本数は、号数(3cmが1号)として、号数程度の本数かやや多め、つまり、27cm程度のもの(9号鉢)だと9本程度で、以下の写真のように内外まんべんなくセットできる切りのいい本数で考えてください。例では、内側3本、外側6本程度をクリップなどを補助にしてセットしていきます。


基本的に、記事④の水面設定皿・パッドを準備しておいて(さらに猫除けマットなどを補助に使います←この方法の場合一番便利、さらに、底に多数穴の開いた植木鉢SIMERUS水やりテープ必要本数キッチンタオル、一時固定用のクリップなどを用意します。

この写真の鉢底にも、見えにくいですが、すでに数本のSIMERUS水やりテープを挿しています。

SIMERUS水やりテープで底面潅水鉢(部品集)

このように止めてテープをつけていきます。土壌へ接触する面は黒色側です。

SIMERUS水やりテープで底面潅水鉢(部品のセットの仕方) SIMERUS水やりテープで底面潅水鉢(部品のセットの仕方)実際の設置例

さらに、土壌がこぼれないように、キッチンタオルを敷きます。

なお、鉢底石は使いません(機能しなくなります)。

SIMERUS水やりテープで底面潅水鉢(部品のセットの仕方)、土こぼれの防止

この状態で水で湿らせたり、土壌を入れたら、クリップは外してしまって構いません。

過湿になりにくく、通気性にはよくある腰水方式(よく底面潅水の代表みたいに言われる)などと違い問題がありません。

記事④にある水面設定の方法ですが、SIMERUS水やりテープをうまく先が水漬かるように垂らために、写真のような猫除けマット(とげ側が上)を鉢の底面のあわせ切り取り敷いておきます。給水タンクのノズル部分を切り取っているなど細かいところは写真を参考にしてください。

水面の位置は、鉢の底面から1cm程度下(とげ先端から1cm強低い)を基本に考えてください。つまり、猫除けマット厚さが大体27mmとして、給水タンク口がその1cm程度下となります。つまり、記事③で示したタイプの10L水缶では大体水面が鉢底面から1cm程度なのでそれで大体十分です。

給水タンクの設置法 給水タンクの設置法 セット済みの状態 給水タンクの設置法 詳細

SIMERUS水やりテープの鉢底に垂れた端は水面に漬けますが、水受け皿外にははみ出さないようにしてください(漏水の原因となります)。

この点 高さ、4cm程度のプラグトレーを使う記事⑤⑥(水面位置2cm下)とは、給水能力の絶対性能が違うのでここでは1cm程度で良いと考えました。

注意 ベランダ床などは、水はけのため少し傾斜しているのが普通なので、水受け皿に水が張れていない場所ができていないかチェックします(その場合、全体の水位を上げてやる)

底面給水原理図  

底面給水原理図 詳細

※給水タンク(水色)のコック側穴の位置が水面高さとなる


この猫除けマット式、プラグトレー式では、極端に重いものは載せれませんので注意して下さい(10号鉢ぐらいまでが見当)。

具体的な給水能力の調整(SIMERUS水やりテープの本数などや水位設定の程度など)は、栽培例の中で、しばらくしてから記事にアップしていく予定です(多分トマト類かキュウリ類栽培で)