栽培事例 2021/5/20 日常的収穫・スプラウト他、葉物

2021/5/20 日常の習慣化したらそれなりに健康的!

なかなか小ぎれいとはいきませんが、以下は、普段育てていて、適宜収穫し実際に食べているものです(日常的に収穫のもの)。なお、以下の例は、市販の培養土を使用して栽培を行っています。また、今の時期(大阪 5月)では、窓の内側室内ではなくベランダに出して育てています。※お家の庭などでは、念のため、寒冷紗なども活用した虫よけもそろそろいるかもしれませんね(スプラウトは、目的上、無農薬栽培だろうしということです)。

ここでのスプラウト類は、時間をずらして、種類も変えて、ローテーションで収穫の切れ目があまりないように栽培しています。以下の写真右側のラディッシュは、もう収穫時期ですね。そればっかりだと飽きますが、それにしてもラディッシュは結構大きくなるし定番と思いますね(赤いのもあります)。

栽培事例 スプラウト 2021/5/20 ラディッシュ PETボトル底面給水

とりだすとこんな感じになっています。

栽培事例 スプラウト 2021/5/20 ラディッシュ他 クローズアップ PETボトル底面給水

本日の収穫です。この後ざっと水洗いしています。

栽培事例 スプラウト 2021/5/20 ラディッシュ 収穫


こっちは、播種直後から生育途中・収穫前というところですね。レンズマメ等々各種

栽培事例 スプラウト 2021/5/20 レンズマメ他各種生育途中 PETボトル底面給水

 

スプラウト以外では、レタスも毎日とりたて式で収穫しています。その結果、大分ちょろちょろになってしまっています(1.0と1.5LのPET植木鉢式、SIMERUS水やりテープを底端にセット)。

なお、収穫は、スプラウト系はハサミでばっさりという感じにしていますが、レタスは、手でちぎって収穫しています。

このレタスの農薬・肥料については、市販のものを苗の定植時(4/10)に株当り規定量以下少量を土壌に埋めただけです。特に農薬は、大きくなるものは安全は仕様書等を確認するのはあたりまえとして、いくらかは少なめにでもやった方が管理が楽と思います、なお、大体1か月経過時から収穫を始めました。また、肥料の方は、生育の様子を見て適宜ちょっと追肥で与えています(原則、近年よく言われる窒素過剰にはならないようにしましょう、やりすぎない)。土壌面から与える場合もありますが、ゆっくり効果の出る緩効性のものは、下の水受けに、様子をみながら、ほんの数粒入れておくなどもしています。

栽培事例 レタス類 2021/5/20 PETボトル底面給水 


上↑の例は、500mlのPETボトルを使用したものでしたが、

以下は大きめのPET鉢(1L)で行った例です。奥には、鉢植えパセリが見えます(もう半年~1年近く連続栽培のものです、楽々底面給水シート式)。1.5L鉢でもいけるでしょうが、スプラウトに関しては、特別な目的がない限りこれぐらいまでのサイズが使いやすいと思います。※食べきりは500mL鉢?

栽培事例 スプラウト・レタス類 2021/5/20 PETボトル底面給水と底面給水鉢 


土壌(一般市販の培土)は2~3回ほどはリサイクルして使っています。収穫で削れてしまった部分はほんの少しですが足していきます。回を繰り返した場合、ごく少なく(500ml鉢で1~2粒程度)粒状固形肥料を与えることも有りますが、基本、コケの問題もあり、液肥は使いません(栄養バランスの問題もあります 特に近年話題の亜硝酸態窒素などの問題)。それでも段々と調子が悪くなるというなら培土自体を入れ替えています。廃土は1収穫当たりほとんど出ないですが、土嚢袋などに集め、市町村指定の方法で時々廃棄するか、あるいは、土壌再生材などをつかってリサイクルしてやります。

※通常の培土には各種の成分が当初バランスよく入っているはずですが、場合により、肥料(追肥)も必要です。この肥料は、葉物と実がつくもので基本の考え方がちょっと違うところがあります(トマト(実物)の記事で今後言及するだろうとは思います)。

なお、最近は、発芽湿度確保のために上にラップをはる事より、土を少量かぶせるパターンの方が多いです。このように、次の播種まで多少乾燥させ休ませています。

栽培事例 スプラウト類 2021/5/20 PETボトル底面給水 

栽培事例2021/5/1-2 トマトの支柱たてしましたが(とにかく風が強い、暴風級)

それぞれの鉢を動かしやすいように、個別に、手間がかからないようなかなり簡単な支柱建たてを行いました。なお、5/1はトマトを栽培しているベランダにも強風が吹きすさび、この写真だけ見ると、風がやんだ瞬間の像になっており何もないような感じですが、昼過ぎから「トマトがはたきまくられている、大丈夫か?心配」といった状態でした。

※5/1夜になってみたら、まあ、致命的な被害は出ていないのは確認しています。”ホッ”ですね。でも細かいところはわからなかったです。

写真はクリック・タップで拡大できます

5/1午後の写真(風が止んだ一瞬)

PETボトル用は別として、トマト1本に1本の支柱だけですが、下の方に紐で固定して動きにくくしています。大きくなってもこれでもつかどうか確かめていきます(今日の大風に対しても)。

栽培事例 トマト 2021/5/1 全景


大風の影響については、結局何とか大丈夫といったところです(※葉や花芽などは傷んだところが結構ありました 少し後に確認)。一部、紐が緩んでいたりもしたりではりなおしています。支柱は問題なしです。以下、本年度の規格的栽培(PETボトル、底面給水)について写真を示します

5/2 朝の写真(全景)

手前から、①大きめのPETの立て方支柱付き、②タレ瓶型PET給水器式 

③水面設定法:奥右側白タンク、

④SIMERUS水やりテープ底面潅水鉢、⑤楽々底面給水シート鉢、⑥不織布ポッド

、その奥は、比較のためのいろいろな栽培です、大体35cm~45cmぐらいです。花はまだ咲いていません。

栽培事例 トマト 2021/5/1 全景②

5/2 朝の写真(PET栽培)

左①大きめのPETの立て方支柱付き、右②タレ瓶型PET給水器式

なお、PETボトルが飛んだりなどの影響はありませんでした。

4/10時点では、PETボトルは①②ともそれぞれ2本でしたが、給水量が過剰になっていました(全体に給水が少ない割に水受け皿に水が漏れ出す程度)ので各1本にしました。

※PET本数や給水を絞るなど 4/10の記事を参照

栽培事例 トマト 2021/5/1 PETボトル区(全2区)

 

5/2 朝の写真(底面給水鉢)

右下③水面設定法:奥右側白タンク(10L) この時期、現在まで3週間は再注水していません。多分、1か月ぐらい持つ見込みです。

左④SIMERUS水やりテープ底面潅水鉢、中央奥⑤楽々底面給水シート鉢、一番奥⑥不織布ポッド

栽培事例 トマト 2021/5/1 底面給水区(全3区)


追記 PETボトル鉢を風で倒れないようにする簡単な方法 一時的にですがPET鉢近くに水を入れたPETボトルを囲むように並べて倒れないようにする(犬除けみたいな感じ)なども簡単ですが、以下の例のように、陶器鉢などの中に(PET鉢を)セットすれば、強い風でも簡単に倒れなくなります(実際に写真でも斜めにはなっていますが転倒はしていません)。また、水が貯められる鉢の場合、長期間給水に有利にできます(記事一覧メニュー カテゴリー 個人向け….給水能力増強… 等を参照)。

栽培事例 底面潅水PETボトル花鉢 2021/5/1 概要

栽培事例2021/4/10 スタート:トマトの定植、給水量の調整法原則

栽培試験 トマト 2021/4/2 定植直後 全景

4/10以降の栽培記録については、本ページをスクロールして一番下に出てくるメニューにアクセスしてください。また、①~⑥の各栽培方法の詳細な準備記事に行くのにも同じようにアクセスしてください。

栽培試験 トマト 2021/4/2 定植直後 全景②


トマトの定植 2021/4/10、給水セットの基本

写真はクリック・タップで拡大できます

以下、大抵の画像はクリック・タップすると拡大表示できます。

鉢などの用意については、ページ下に記事一覧がありますのでそれを参照してください。

ペットボトル式記事①対応(大きなペットボトル吊り下げ型)

支柱を立てた状態にSカンを使って1Lペットボトルをセットします。キャップの部分にSIMERUS水やりテープがセットされているのが分かります。キャップは少し緩められた状態でペットボトル横腹を押すと水が染み出るような状態です。

例は、2本反対側にセットする例です。PETボトルをセットする場所は少し掘り下げ、PETボトルをセットしたのちは、理想的には、軽くキャップの周囲に土をかけておきます(あまり神経質にならなくても十分作動します)。

支柱は当然ですが、株が大きくなった時の支持にも利用できます。

栽培試験 トマト 2021/4/2 定植直後 PET試験区 セット前

どうしても鉢上が手狭になりがちです。

栽培試験 トマト 2021/4/2 定植直後 PET試験区 セット後

重要:定植時、じょうろなどで、上から水をかけます。下の水受け皿にたまる程度で全体に土壌を湿らせます。この作業は、本方法で水の伝達性をよくするためにも必要です(いわゆる水締め)。

また、この時期、PETボトル2本は多すぎなので、この例の場合、じょうろで水をやる前から(定植前から)、下の水受け皿に、水が漏れでた状態でした。

栽培試験 トマト 2021/4/2 定植直後 PET試験区 2本設置

<レイアウトと本数>

この例だったらしばらく1本で十分です。なお、PETボトルのセット位置は、基本株に近い位置がいいことになりますが、この10号鉢の例(直径30cm)ぐらいだったら、鉢の端に近い位置でも大丈夫と思います。しばらくして大きくなってPETボトル2本体制にするのだったら上の写真のように、対称・反対の位置などにセットしていけばいいでしょう。ただし、タレ瓶式の記事②の例と違って、本数が増えるとかなりセットしにくくはなります。つまり、いつでも後付けでセットできるのがメリットですが、多いと設置しにくいというのがデメリットでしょう。

→時期や生育時期により、PETボトル本数は加減します。もちろんトータルの水量自体を増減には、PETボトルの本数や容量を変える必要があります。なお、1本あたりの給水量を多少増減したいのなら、SIMERUS水やりテープ説明書にあるように、キャップの締め具合である程度調整できますがより確実に水分を土壌に供給するためには、本数での調整の方が確実と思います。

 


ペットボトル式記事②対応(少しDIY加工必要 100均タレ瓶応用型)

<給水能力を増減するには>

一番には、記事①の例と同じくPETボトル本数を増減させることです。トータルでの給水量を変える場合もそうなります(もちろんPETボトルの容量でも加減できます)。

1本あたりの給水能力を増減するには、SIMERUS水やりテープレギュラーの使い方だったらキャップの緩め具合ということでしたが、この例では、以下のように考えます。

PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 SIMERUS水やりテープ装着  PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 加工方法材料

タレ瓶のサイズは以下の写真の様です。

PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 材料とスケール

※これに、あと水密性の接着剤が要ります(ペットボトル側、タレ瓶側には使わない)。作り方は、②の記事を参考にしてください。

当初、通常配管チューブ(透明)は一番下の位置まで差し込んでおきます。

このチューブ端が下にあれば水位が低くなり、給水量は全体に小さくなり、高くすれば(排水口の1cm下が限度)、水位も上がるので給水能力は高くなります。

なお、テープをはめている上の小さなキャップは外れない程度に緩めておきます

注水後PETボトル自体のキャップ硬く締め、タレ瓶給水器をセットする位置には深めの穴を掘ります。支柱は①と同じで、当然ですが、下部が大きくなった時の支持にも利用できます。

PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 セット前

注意:この写真では、タレ瓶給水器は上下さかさまに映っています。

重要:定植時、じょうろなどで、上から水をかけます。下の水受け皿にたまる程度で全体に土壌を湿らせます。この作業は、本方法で水の伝達性をよくするためにも必要です(いわゆる水締め)。

タレ瓶の水やりテープ(キャップ)部に土が2~3cmかぶる程度の深さにセットします。なお、途中の連結チューブ(透明)が折れ曲がらないようにPETボトル水タンクをぶら下げます。※鉢の縁にうまくかけるというのでもよいです。

PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 埋設中

土壌をタレ瓶式給水器に被せます(①と違ってこの作業は必須ですが、ささっと土壌かけるという感じでそれほど手間とは思いません)。これで給水開始しますが、記事①と異なり、鉢の表面がPETボトルに占拠されませんので、給水量・本数増強に余裕があります。ただし、ちょっとした準備・DIYが必要なのがデメリットですね。

PETボトルタレ瓶拡張式 給水部 セット後

最後に記事①②を比較するとこんな感じです。適宜使い分けを考えればいいと思います。

※ただし、旅行などで留守使いをする場合、あらかじめ、早めにテストして連続どこまで大丈夫かなど余裕をもってチェックする使い方をお勧めします。

PETボトル式&PETボトルタレ瓶拡張式 両方式の概要


記事③ 以下は、PETタンク式で、より安価にもできます。

定植後だったら、こんな感じです。詳細は、2021栽培法 記事③で

PET給水タンク式水面設定 トマト植栽PET給水タンク簡単運搬


底面給水型記事④対応(SIMERUS水やりテープ応用式)

<定植の深さ、散水>

苗は、底面から10~15cm程度の深さまで穴を掘り定植します(感覚的にいっても結構深めに定植します)。これは、水分の毛管上昇や根群の生育にかかわる事なので重要です。

注意:やっぱり給水タンクは、10Lぐらいまでがお勧めです。水で滑りやすく重くそれ以上は操作が厄介だと思います。トータル水量を増やしたければ、タンクの数を増やせばいいでしょう。あるいは、PETボトル給水タンクのマルチ式でやるかですね。

トマト 2021/4/10 定植直後 底面給水区

重要:定植時、じょうろなどで、上から十分水をかけ全体に土壌を湿らせます。この作業は、本方法で水の伝達性をよくするためにも必要です(いわゆる水締め)。

<給水量の調整の方針>

このSIMERUS水やりテープを多数本使った方法④では、以下の記事⑤⑥の楽々底面給水シート利用の方法に対して、やや給水量が小さいことが予想されます。したがって、水深の設定は、とりあえず、鉢の底から下1cm程度で考え、状況に応じて0.5cm(鉢底が使ってないぎりぎり、猫除けマットの針の先が5mm程度見えている程度)などで微調整します。

給水タンク吐出口詳細底面潅水原理図 詳細

これには、数日間以上期間をあけたのち、土壌を見て(あるいは土壌を掘ってみて)、適度に湿っているのであれば良いですが、乾燥気味では、水位を上げる必要があるということです。逆に、過湿であれば、水面を下にセットしても構いません(限界3cm程度)。

なお、鉢底を水没させないでください(厳禁)それは、いわゆる腰水(普通の底面潅水)になりますし、ちょっとの違いに見えても過湿などの原因により結果が全く違ってくることが予想されます(SIMERUS水やりテープの制御範囲から離れて全く意味がなくなってしまいます)。


底面給水型記事⑤対応(楽々底面給水シート式)

⑤⑥は特に、④とは数値が異なる箇所があるので注意してください。

<定植の深さ、散水>

苗は、底面から10~15cm程度の深さまで穴を掘り定植します(感覚的にいっても結構深めに定植します)。これは、水分の毛管上昇や根群の生育にかかわる事なので重要です。

注意:やっぱり給水タンク(写真 右下白の水タンク)は、10Lぐらいまでがお勧めです。水で滑りやすく重くそれ以上は操作が厄介だと思います。トータル水量を増やしたければ、タンクの数を増やせばいいでしょう。あるいは、PETボトル給水タンクのマルチ式でやるかですね。

水面給水タンクと定植後トマト 2021/4/10

重要:定植時、じょうろなどで、上から十分水をかけ全体に土壌を湿らせます。この作業は、本方法で水の伝達性をよくするためにも必要です(いわゆる水締め)。

<給水量の調整の方針>

この楽々底面給水シートを使った方法では、水深の設定は、基本、鉢の底から下2cm程度で考え、状況に応じて1cmなどに微調整します。

底面給水原理図 詳細

これには、数日間以上期間をあけたのち、土壌を見て(あるいは土壌を掘ってみて)、適度に湿っているのであれば良いですが、乾燥気味では、水位を上げる必要があるということです。逆に、過湿であれば、水面を下にセットしても構いません(限界4cm程度)。

なお、繰り返しになりますが、鉢底を水没させないでください(厳禁)それは、いわゆる腰水(普通の底面潅水)になりますし、ちょっとの違いに見えても過湿などの原因により結果が全く違ってくることが予想されます(楽々底面給水シートの制御範囲から離れて全く意味がなくなってしまいます)。


底面給水型記事⑥対応(底面給水シート&不織布ポッド利用型

<定植の深さ、散水>

苗は、底面から10~15cm程度の深さまで穴を掘り定植します(感覚的にいっても結構深めに定植します)。これは、水分の毛管上昇や根群の生育にかかわる事なので重要です。

注意:やっぱり給水タンク(写真 右下白の水タンク)は、10Lぐらいまでがお勧めです。水で滑りやすく重くそれ以上は操作が厄介だと思います。トータル水量を増やしたければ、タンクの数を増やせばいいでしょう。あるいは、PETボトル給水タンクのマルチ式でやるかですね。

不織布ポッドと底面給水タンク

定植時、じょうろなどで、上から十分水をかけ全体に土壌を湿らせます。この作業は、本方法で水の伝達性をよくするためにも必要です(いわゆる水締め)。なお、不織布ポッド(フェルト調3ガロン)では、この場合、横から水滴が出ますが問題ありません。

<給水量の調整の方針>

この楽々底面給水シートを使った方法では、水深の設定は、基本、ポッドの底から下2cm程度で考え、状況に応じて1cmなどに微調整します。

底面給水原理図

これには、数日間以上期間をあけたのち、土壌を見て(あるいは土壌を掘ってみて)、適度に湿っているのであれば良いですが、乾燥気味では、水位を上げる必要があるということです。逆に、過湿であれば、水面を下にセットしても構いません(限界4cm程度、ただし、不織布ポッドの場合、過湿になりにくいので概ね高めで給水能力が高めでいいと予想されます)。

なお、繰り返しになりますが、ポッドを水没させないでください(厳禁)。それは、いわゆる腰水(普通の底面潅水)になりますし、ちょっとの違いに見えても過湿などの原因により結果が全く違ってくることが予想されます(楽々底面給水シートの制御範囲から離れて全く意味がなくなってしまいます)。


 

改良型底面潅水式水量増強、水位安定法 ①底面給水全般の給水能力強化策②ペットボトル鉢

①底面給水全般の給水能力強化策

※給水能力増加の効果だけでなくSIMERUS水やりテープなどの弊社の不織布利用の給水方法では、以下の記事のように、基本的に水位を一定に維持すると乾湿に合わせた、毛細管効果利用の、自動給水量調節機能もより安定で精密になります。

底面給水の場合、水受け皿の容積だけだったら、夏場だったら特に、長持ちしないでしょう。また、水位が段々と変わっていくことで、SIMERUS水やりテープでも全く給水性能が変わらないわけではありません。もちろん水がなくなったら給水できません。しかし、以下のようなもので給水量を増大できれば留守でも安心です。これらは、SIMERUS水やりテープを使ったPETボトル植木鉢、以下の写真のような(SIMERUS水やりテープを使った)底面潅水式の植木鉢やプランターなどでも共通に応用できます。

 

これらの例↑では、底面給水用に、SIMERUS水やりテープを底面にセットしています(鉢底石は使いません)。この例(台座は猫除けマット)だと、水深最大3cmまで、それ以上だと過湿になります。つまり、鉢底が水につかってしまいます。

※この底面給水式については、特集記事 プランターや鉢でも底面給水(SIMERUS水やりテープ利用式)を参照してください。※これは、ペットボトル植木鉢とは別の方法です!

※また、記事メニューから、弊社製品楽々底面給水シートの活用を含め 2021栽培の項目に各種の項目が詳しくあります。

そのため、★全体の水量を増大させること ★水位設定を軽く湿らせる式で安定させること というのが重大となりますが、それには、水受け皿にタイムリーに水を追加補給する方法を考えてみます。

その方法として以下を紹介します。

※以下ペットボトルを使用する場合、必要ならペットボトルレンズ効果の防止のためや緑水の抑制から遮光などを行ってください。また、以下の水受け皿のうち大きなものは特に、できるだけ水平に設置しなければ、うまく水が広がらないので注意してください。

まず、鉢(~18cm位まで)単体ならば、水受け皿に百均ショップでもよく売っていますが、犬猫用のみずやり器(ペットボトルをねじ込むタイプ、以下の写真)などで、水位安定、給水量増加が簡単でしょう。左の緑色の鉢より、水がはるかに長持ちです。ペットボトルもかなり大きなものまで、水を入れ、さかさまにしてねじ込み利用できます。これは、マリオット瓶の原理を利用したものです。なお、以下の各種の給水増強用の穴あけ加工したペットボトルでも同じ原理を使っています。

これにかわる自作の記事が以下に続きます

※何か(多分ペット等の病気予防等衛生上の理由だろうと思います)、このPETボトルをセットして水面を形成するタイプの自動給水器は、最近品薄のようです(少なくとも弊社近辺の百均Shopでは2019/6現在見かけません、植物に底面給水するには便利なのですが、、、)。簡単に手に入るもので準備する方法については、下のPETボトルと通常の水受け皿などを活用する記事を参考にしてください。

この例で(隠れていますが、鉢の)台座の高さは4cm程度です。水深は2cm程度です。大体、鉢の底から下に1~3cmあたりが水面とするのがいいでしょう。

※台座とは、プラグトレー(高さ4cm前後のもの)や猫除けマット(3cm、針の方を上に利用する)のこと、特集記事 プランターや鉢でも底面給水(SIMERUS水やりテープ利用式)参照

楽々底面給水シートの使い方は


給水専用のタンクを作る・使う

プランタや複数の鉢などにまとめて安定した水位を設定し、水も長持ちさせたい場合、以下の方法をお勧めします。原理は上と同じです。 この給水量強化策で必要な加工は、ペットボトルの下部に横1.5cm×縦1.5~2.0cm(水深分) 長方形程度の穴あけ作業だけです。目印をつけカッターなどで安全に作業してください。

※PETボトル下部が側面部よりかなり固く、替え刃式カッターなどでは容易に切り欠きし難いタイプのPETボトルも有りますので(あまり固いもののの加工には替え刃も折れやすくて危険です)、その場合、ドリルやキリなどの穴をあける能力の高い工具や大き目のカッター、切り欠きが容易なニッパー等の併用も考え安全に作業を進めてください。あるいは、別の加工しやすいPETボトルでお試しください(安全第一)。※熱でカットというのもあります。

※全般には、資源節約の観点からPETボトルの材質の厚みなどは全般に薄くなってきている傾向ですが、炭酸飲料の1.5Lボトル等でかなり底部などが硬質のものも見られます。

左は給水量強化タンク 下の図のように加工します。 大きなペットボトル(複数)だと大幅長持ちです。これも、マリオット瓶の原理を利用したものです。

なお、複数のPET水タンクを同時にセットすることもできますが、多数準備したい場合、以下のように、水受けにPET水タンクの下の穴が漬かるだけ注水し、注水したPET水タンクを漬けて運ぶと水が漏れません。

 多数でも面倒くさくない

※この例で緑の鉢の載っている台座の高さは4cm程度です。水深は鉢の底から下に2cm程度で安定させています。

これらは、当然貯留しておいた雨水なども利用できます。


参考 より大容量にするには

<この記事は、記事メニュー2021年の栽培/③水面設定用の機器(ベース)の作成(記事④⑤⑥底面潅水鉢共通)サイズ10号ぐらいまで で詳しく述べています> 

一般にホームセンターに売っている5-10L程度の水タンク(固いプラスチックのタンク、折りたためる柔らかいものなどは不可)に水をため、小さな口のキャップを外しておき、それを上下ひっくり返し、素早く水皿内側にその口をはめ込む(水皿底から、タンクの口は木切れなどを挟んで2cm程度高さをとる←その口はふさがない)、、、といった”豪快な”方法もあります(夏場写真載せる予定です)。※この方法でも、最低限、タンクの口を内側に落とし込める(はめ込む)だけの余裕のある面積は必要です。

概要図


参考 大急ぎ、1日でもいいからとりあえず長く水を持たせるには-何も加工せず-

一時的以外、あまり勧めはしませんが ※土壌過湿の問題もあり、以下は、いわゆる禁じ手といっていいものであり、あまり長期間はやらないのがいいですが、一時的に水位を高めて、給水期間を長くすることもできます(鉢底やペットボトル植木鉢の下キャップがどっぷりと漬かるまで水深を深くする)。また、降水がかかる条件では、下の水受け皿に水を貯留させることもできます。←これらを底水式と言いますが、長期間連続に行うと土壌過湿で一般に生育によくありません。あくまでもSIMERUS水やりテープを使って土壌を軽く湿らせるを行うことが健全栽培の基本です。


参考 じようろ使用について

あまり神経質になる必要はないとも言えますが ここで”底面潅水”と言っても、絶対にじょうろ等で上から給水してはいけないということはありません。まあ、普段、上からささっと水を注ぎたしたい気分もわかりますし。 ただし、水受けに肥料分の逆流が生じやすいのと(藻がわきやすくなる)、あふれる場合(水も肥料分も農薬類などもロストする)があるので程々でやりましょう。


改めて写真で見ると

重要 上部キャップは締めておく

 この四角の穴から再注水します 水の無駄を少なくするため、できるだけ底の高さにちかいところまで切り取ります(なお、上端(水深↓)が通常の水面位置になります)
立てた時、→位置~底が水深になる、 はさみ、カッターなどを適切に使用し安全に加工してください(熱でカットというのもあります)。同じような形状に見えて硬さが違うものも有りますので、十分気を付けてけがの無いようにしてください。無理に力を入れるのは禁物です。
※水盤(水受け)自体も水平な場所にセットします。下面に高低差があると、PET植木鉢等が倒れやすくなりますし、複数の鉢をセットした時、給水設定に困ることが多くなります。
※もちろん給水タンクは垂直にセットしてください。また、レンズ効果や藻の発生、温度上昇の抑止のため、遮光をお勧めします。

重要 プランタや植木鉢(ペットボトル植木鉢(記事メニュー参照)の場合だったらキャップ部分)が水没しない程度の水深とする 目安水深1.5-2cm程度(底面潅水式で3cmぐらいの台座使用の場合)と思います。

※キャップからの水位を変化させることによって(毛細管の)給水性能を変化させることができますが、通常は、キャップ下0~3cmの水面高さとすると特に問題は生じないといえます、それ以外では、むしろいろいろトラブルの原因になりえますのでおやめください(SIMERUS水やりテープ端が水に必ず漬かっていること)。あまり多いと水が汚れるリスクも増えません。

それらの点から、この水面のはり方では、水深1.5~2.0cmが好適と思います。

自動注水式-注意事項 追記

PETボトル水タンク式について 中の水を熱するのは基本的には避けたほうが良いことを再度説明します、基本遮光するのが望ましいといえますPETボトルを水タンクに使う本来の使い方を含めて)→よりシビアには、”PETボトル内の空気温度の変動をできるだけ少なくしたほうが良い”というのがより正確なのですが、このようなマリオットタンクの原理(鳥や小動物用の水面設定型の自動水やり機器と同じ原理)を利用した給水タンクでは空気の膨張収縮の程度によって水が必要以上にボトルから押し出される場合がありえます。なお、経験的にそれで特に困ったというのは今までほとんどありませんことはお断りしておきます。つまりそれを上回る便利さがあるといっていいでしょう。

しかしながら、これを他の穴あきノズルペットボトル給水器の例などで自動給水調節しているといった記述もたまに目にしますが、これは”温度が高いと給水量も多く必要であるとは必ずしも限らない”ということで給水量が適切ではなく正しい理解とは言えません。

↑SIMERUS水やりテープのレギュラーの使い方のPETボトル等の内部の空気も熱膨張収縮の影響を受けることはあります(上左写真)。また、水面を形成する水受け皿もそのような給水増加の影響を受け止めるだけの深さが必要です(余裕を持った水位設定を行う)。

なお、SIMERUS水やりテープのPETボトル植木鉢や底面給水型改造植木鉢としての使い方・メカニズム自体にはこのマリオットタンクの原理は関係はありません。あくまで給水タンク部のお話です。

 

 

↑このPET植木鉢の場合や底面給水・潅水改造植木鉢自体には関係ありません。水受け部分自体はマリオットタンクになっているわけではないのでそうなるということです。

 


②ペットボトル鉢(ペットボトル菜園)での給水能力強化

(春→夏、ゴールデンウイークの旅行時など)

下部が水受けになっていますが、季節などによってはすぐに水がなくなってしまいます。 旅行などで困りますね。


水面高さの目安<ペットボトル植木鉢、底面潅水鉢類共通>鉢底やペットボトル植木鉢の場合ならキャップ高さより、水位が下なら乾燥側管理(例えば3cm)、上(例えば1cm)なら湿潤側管理となります(ただし、乾湿に応じて自動給水調節ができるのであまり神経質になる必要はありません、あまり低い水面だと給水が行われない場合があります)。なお、キャップが水没する状態などは過湿で大抵の植物に良くないため、旅行時など一時的な設定としてください。

このような水盤を用います(水位一定 給水調節は安定)①の記事参照

水深は1.5~2cm


※キャップからの水位を変化させることによって(毛細管の)給水性能を変化させることができますが、通常は、キャップ下0~3cmの水面高さとすると特に問題は生じないといえます、それ以外では、むしろいろいろトラブルの原因になりえますのでおやめください(SIMERUS水やりテープ端が水に必ず漬かっていること)。


次に、ペットボトル菜園の場合(特集記事を参考にしてください)、長期間の給水を考えた時の方法を紹介しておきます。基本的には、上記と同じことをしたらいいですが、プランター植木鉢の元々のつくりが、水受けにセットしていないとコケてしまう構造なので、何らかの支えが必要です。

園芸屋さんなどにある苗箱などを支えに流用してもいいのですが、お手軽には、ペットボトルの下半分を適当な高さ(水位が適当-キャップ位置ちょっと下-になるように)に切って使います。また、下部に上で示したような穴をあけておきます。※ただしこの加工をすると水受けとしては使えなくなるので完全ペットボトル菜園型に戻すには水受けを新たに用意してください。 上の底面潅水鉢類の記事と似ていますがこの給水量強化策で必要な加工は、ペットボトルの下部(ペットボトル植木鉢の水受け部分)に横1.5cm×縦1.5~2.0cm四角程度の穴あけ作業が基本です(後で全体の高さ調整が必要な場合があります)。よく水が流通するために、底の近くまで穴をあけておいてください。高さは大体1.5~2.0cmで大丈夫でしょう。目印をつけカッターなどで安全に作業してください。

一応注意(実質そういう例はほぼ無いと思いますが、、、、)

底が、ワインの瓶や三脚等式に1.5~2cm以上底上げされており、一か所に高さ2cm程度の穴をあけても十分水が内部にいきわたらないようなPETボトルの水受けは使わないでください(複数あけてもよいですが面倒くさいです)。

※PETボトル下部が側面部よりかなり固く、替え刃式カッターなどでは容易に切り欠きし難いタイプのPETボトルも有りますので(あまり固いもののの加工には替え刃も折れやすくて危険です)、その場合、ドリルやキリなどの穴をあける能力の高い工具や大き目のカッター、切り欠きが容易なニッパー等の併用も考え安全に作業を進めてください。あるいは、別の加工しやすいPETボトルでお試しください(安全第一)。※熱でカットというのもあります。

※全般には、資源節約の観点からPETボトルの材質の厚みなどは全般に薄くなってきている傾向ですが、炭酸飲料の1.5L等でかなり底部などが硬質のものも見られます(現在まで、1種類だけですが弊社でも確認しています)。

 

この加工の場合、キャップの下は3~4cm

※重要 別記事のストレッチ型植木鉢の場合も含め、(ミニ)トマト・キュウリなどのように、大きくなり水がたくさん必要なものの場合、3~4cm高さより、PETボトルキャップの底がちょっと漬かる程度まで、水位を調整します、給水量の最大値が大きくなります(これは、PETボトル水受け側を切って水受けの高さを調整で行うほうがよい、下水盤の水位は大体1.5~2cm位のほうが何かと好都合のため)。なお、別記事のストレッチ版植木鉢でも特に植物自体が大きくなる大玉トマトの栽培等は土壌容量的に無理です。

水やりテープの下端は、プラスチック製を含めさびないタイプのクリップで束ねておいてもよい。

重要:水受けは垂直に立てて使用して下さい。倒れないようにしてください。倒れて斜めになる場合正常な給水ができなくなることが考えられます。なお、穴の位置によっては、傾斜した条件の場合水が補給されないことにもつながります。これについては、異なった方向に複数あければいいということにはなりますが、手間が大変になっていきますし強度の問題も大きくなっていきます。

<水受け支持台(PETボトル水受け側)カッティングで水位調整(水受け皿)からの高さ とは>

キャップ下が底から3~4cmになっていない場合(あるいは、給水量が必要なものの場合、キャップ底がちょっと漬かる程度に)、水受け皿からの高さを調節してください。これは、ペットボトル下部を水受けに使う単体での使い方との大きな違いです。

 

※キャップ部がないことでもわかるようにこれは後であくまでも支持台として使うことになります(この元はペットボトル菜園の水受け)。 切り欠き加工は、はさみ カッターなどで安全に作業してください 一度穴をあけてしまったペットボトル植木鉢用の水受けは、元の使い方はできませんので、ペットボトル植木鉢単体で使用する場合は、同じ直径・容量のペットボトルで作り直してください。使用済みのペットボトルは容易に手に入るとも思えますのでそう考えてもいいと思います。

これが、記事①(改良型底面潅水式)の植木鉢やプランタ用台座に対して、記事②のペットボトル菜園・植木鉢専用の台座となります。これをもう少し詳しく見てみます。以下の写真は、元々は、ペットボトル水受け単体での水があまりたくさんストックできないタイプの自動給水植木鉢でしたが、それが長期間対応になるということです。

③は、パッドの水深、1.5~2.0cm キャップ高さ底から3~4cmで好適な値となります。あまり神経質になる必要はないでしょう。


このペットボトルの使用本数の制限はありません

なお、とことん給水量(貯水する水量)を大きくしたいのなら、土壌が当初過湿になるので構わないのなら、パッド上端までぎりぎり高さまで水をはります。また、水位を高くするとき、ペットボトルは満水にしておく→そうしないと第一容量的に損ですし、浮くことがあります

 

ただし、これは、過湿になりやすく、あまり生育によくないので旅行など一時的な対処法としてください。また、どれぐらい水が持つかというのは事前にチェックしておいてください。条件によってかなり違いますのであらかじめの準備は大事です。

ペットボトルの代わりに大きなバッドで、例えば10Lの水タンクを使うなどの荒業も可能です(実験済み 例えば、タンクに水を入れ、キャップ小を外しておいてひっくり返して設置・給水する。このとき水深を確保するためと水をいきわたりやすくするため、1~2cmの板などをタンクの下に敷いておき、ちょっとだけ水面を上にあげて設置する、ただし、安全には十分気を付けてください)。ちなみに、5Lなど小さいものはいいものの、20Lタンクを使うなどあまり欲張りなことをするのは実用上やトラブル回避の点からお勧めしません(腰を抜かすなどの事故にもつながりやすくなります)。どうせするなら、10L×2とか5L複数とかにしましょう。

いずれにせよご本人に無理のないように。

水受け皿・鉢底皿 パッドに水をためるということは、猫も犬もその水を飲めば危険とは言えます。その点は、”飲めないように”注意してあげてください。

※上からじょうろで植木鉢やプランターの土壌に直接水をやって下の水受けにためれば余計に肥料や農薬が溜まりやすいので 原則避けましょう 。

夏休み自由研究向けデータシート

エクセル表フォーマット データシート 詳細 エクセル表フォーマット データシート

☆大人が手伝ってあげよう

夏休みの自由研究向けのデータシートダウンロードページですが、説明類含め、かなり保護者の方向け(大人の方向け)となっていますのでその点はご留意ください。以外に?自由研究らしく?結構考えてみなければならないこともたっぷり入っているとは思います。

なお、このデータシートは、SIMERUS水やりテープの本来の使い方の場合(製品紹介等参照)でも、PET植木鉢式の場合などでも同じように使えます。給水ペットボトルを満タンでセットして、何日で空になるかということをざっくりみてゆくのが基本です。したがって、じょうろ散水などの水の量のまとめなどには使えません。

ざっくりの意味:例えばPETボトルが空になるまで待つということは、そのあと放置した期間に応じ余計土壌が乾燥するはずですが、その水分が減った分どこに付け回して計算するとかは省略しています(長い期間をみると打ち消しあっていますので大勢には影響はありません)。また、雨がかかる条件でもここの観測はできますが、雨水の水分補給効果を中心にいろいろな影響があります(これもまとめどころとしては面白いともいえます)。


一応、小学校高学年ぐらい(手書き用印刷用の pdfファイルを用意しました、)から、中学や高校生ぐらいまででマイクロソフトエクセル(もしくは、それに互換性のあるソフトウエア・サービス)の簡単な使い方ができる生徒さん向けと考えて作りました(こちらは、一日当たりの水量を自動計算しグラフ表示もする簡単なマイクロソフトエクセルファイル xlsxファイル)。

なお、学年などによっては、これらの操作が全般が難しいというのであれば、操作ができる大人の方、保護者の方等が手伝ってあげてください。

手書き用のファイルでも、グラフは棒グラフ式にしてあるので手書きするのは比較的簡単だと思います。ただし、表の一番右の給水量の計算は、以下の説明図表を参考に自分で計算する必要があります(簡単な割り算ですが)。


ダウンロードに関する注意事項

このページで示す手書き用のpdfファイルをダウンロードし開くには、Adobe社のAcrobat Readerやそれに互換性のあるソフトウエアやインタネット上などのサービスの稼働が必要です。

このページで示すマイクロソフトエクセルファイルをダウンロードし開くには、xlsxファイルを開けることのできるマイクロソフト社のマイクロソフトエクセルもしくは、それに互換性のあるソフトウエアやインタネット上などのサービスの稼働が必要です。

なお、提供するエクセルファイルについては、万が一の安全性のことを考えて、このサイトから直接ダウンロードしたもののみを使用してください(Norton社のセキュリティソフトで検疫しています)。そのため、弊社以外からの配布は禁止とさせていただきます。なお、同様に提供するpdfファイルも含め機能改善のための修正は行いますので、pdfファイルエクセルファイルともに、このサイトから直接ダウンロードしたもののみを使用し、更新日時が最新のものの使用をお勧めします。

なお、これら提供するファイルの利用によって生じた不利益などについての責任の全てに関して弊社は免責されるとします。また、本ページのタイトルにもあるように、学生の自由研究課題への活用など健全で進歩的な目的での使用に限定します。

質問などについては、健全で進歩的なものに対しては可能な限り対応し、提供するファイルや解説などの改善等に役立てていきます。


ダウンロード1 

Qrec2019.xlsx ダウンロードに関する注意事項に同意し、エクセル版給水量計算グラフファイルをダウンロードします

更新日時 2019/7/25

ダウンロード2 

Qrec2019.pdf ダウンロードに関する注意事項に同意し、pdf版(印刷用)給水量計算グラフ様式をダウンロードします

更新日時 2019/7/25


 

解説(水やりのやり方使い方 とても重要

ダウンロードできるファイルは数値などを消して空欄にしてありますが、以下の表の、赤字が入力するところです。つまり、タイトル→アサガオの栽培 、天気→くもりはれ など、 草丈(植物の高さ) 30cmなど、そして、水が空になったのを確認し、ペットボトルなどに再度満タンにした水量を記入します。なお、補給した後、それが何日もったかは、次に補給した日までの期間でわかります。例えば、例で、7/21に1株あたり500mlを補給したらまず7/21のところに500と書いておきます。このときは、まだ、7/21のところには、何日もつかはわかりませんので、しばらく様子を見ます。3日たった7/24(つまり中3日)に次の水補給をしたとすれば、その時点で7/21の何日もった?ところにに3と記入します。

つまり、何日もったという項目は、水をセットした日には、まだ記入できない(まあ、まだわからないから当然ですが、、)ということです。ここいらのところは大人が手助けしてあげるほうがいいかもしれません。何気に難しいかもしれません。

注意:この水を足した量の数字と何日もったという数字が2つ記入されると、エクセル版のの方は、自動的に1日当たりの水量が計算されます。その前は空白になっています。

注意:特に水を足した量と何日もったの数字を入れ間違った場合、確実に値をクリアしてください(見えないからと言って、スペースを残しておくなどは絶対しない)。高い確率で誤動作の原因になります。

<実験と言っても、枯らさないためにすごく重要な事項>

PETボトルなどが空になるまで待ってと書きましたが、明らかにその日足りそうな見込みのない”ちょっとだけ水が残っている”場合、それを土壌に散布し、”空になった”ということで満タン再注水し次のサイクルに入るのは構いません(その日、残ってたわずかな水ではその日全然足りなくて、しおれさせるとか、枯れさせたりするのに比べたらよほどgood)。考え方の柔軟性は必要ですよ。

なお、以下の様な水補給のやり方を変えた例では計算が少しおかしくなりかねません、アレンジはいろいろ結構だとは思いますが、注意も必要ということです。

例えば、毎日とかで精密に水分減少量をml単位で満タンに戻してやったりする管理では、その日に補給した水量データというのは、タイミングの取り方により前日の消費を主に反映していることになりますので注意が必要です(もしそれを精密にやるなら、毎日の測定は、23:59ぐらいにするべきです)。※別の方法もないことはないですがここでは詳細は省略します(わかりやすいものを優先します)。

なお、今回の計算例では、観察(日によっては、再注水作業を行う)は、朝方(6~9時位)を想定しており、それに合わせた説明になっています。

また、水は漏れないように管理をしないと結果が不正確になります(雨が降りかかった場合は除く)。

エクセル表フォーマット データシート 入力解説

必ず青色矢印の順番で数字を記入していってください。そうでない場合、1日当たりの水の項目の計算が関係のないことまで進むことがあります。ただし、水を足した量、何日もった量の項目を正確に入れなおすと正常に戻ります。

例えば、大体同じ時間(例えば8時に)で(水がなくなっていて)満タンに注水したと考えれば、500mlが7/21(8時)-7/24(8時)までで、3日の長さがあります。これは、7/21、7/22、7/23で500/3(167)ずつ消費されたと考えます(深夜を含む8時間ずれぐらいだったらそれほど影響がないと考える)。次の7/24からは結局2日で次の補給になっているから、500/2で7/24と7/25が500/2(250)となります。

 

さらに、エクセル版の場合以下のように自動的にグラフが書かれていきます。

なお、割り算の計算の方は、補給水量の記入だけでお手軽自動実行させることもできなくもなかったですが、そこまでの自動化は”教育上あまりよろしくもない”ということで何日もったというのも手入力する簡単な計算式を採用しました。←それらしくいうと、①補給して②それで維持される期間、その環境要因などによる変化を複合的に意識して考えやすいだろうと考えたことです。例えば、何mlで何日たったか、自分の目で追っていくと、くもり、雨、はれなど天気などとの関係も見えやすいということです。

エクセル表フォーマット データシート 表示詳細


手書き用(pdfファイル→印刷したものA4 2ページ)の場合、上の例を参考に、1日当たりの水量の割り算計算、物差しなどを使って棒グラフの記入を行ってください。


応用編 参考(こういうのもできます)※クリックタップで拡大できます

エクセル表フォーマット グラフ例

横軸は日付ですが、縦軸の積算給水量というのは、それまでに給水されたトータルの水量のこと、また1株当りの水量にしてあります。例えば、ミニトマトは、4/18から7月末(100日強)で大体1株当り30Lぐらい供給したことになります。また、はじめは植物自体が小さいのとまだ春なので少なめですが、途中からカーブがややきつくなっていることから、夏にかけての後半の方が、土壌が乾燥しやすく自動調節も効いて、水をたくさん消費していることが分かります。

 

土のリサイクル利用、スプラウトと肥料全般について、安全、また雨除け栽培、窓際・窓外栽培

※画像はクリックして拡大できます。

★ここでいう土、土栽培や土壌、培土とはいわゆる栽培向けの通常の土壌であり、それに対する解説を行っています。当然ですが、土でスプラウト類は育ちます。

★スプラウト土栽培危険?かどうかについて-結局適正な管理が重要-

カイワレ大根やレンズマメ、ブロッコリなどのスプラウトに限らず野菜全般、衛生面の問題は、個人で栽培し食べる場合は自己責任ということになりますが、いずれにせよ安全のため、市販の実績のある培土を使用するなどの対策を行ってください。生食の食中毒対策を考えるなら、特に、土壌や容器に有害細菌が繁殖していないことなどなど気を付けるべきことはたくさんあります。

また、スプラウト類の収穫の時も、(収穫物の側に)土が残らないようにし、収穫物の洗浄も確実にしてください。※土壌自体はリサイクル利用は可能(ペットボトル土耕栽培・強化の記事参照)

★このペットボトルを利用した方法は軽く”しめらせる”が原則です。健康的です(ペットボトル菜園の作り方、水管理の仕方などの記事を参照)。

SIMERUSの語源はHPにあります。衛生問題が気になる昨今ではありますが、土壌過湿より、空気も十分あってかつ土壌が適度に湿っている方が、過湿で嫌気的(還元的)環境は一般に植物にとってあまりよくない傾向などから見て健康的です。

この点が、例えば鉢底石を使った方法などと根本的に考え方が違うところです。

つまり、もともとから過湿の対策をする・しなければならないような構造もともと過湿にならないような構造です。

★鉢底石は使いません(それらは以下の方法では使わないでください、水分が適切に供給できなくなります)。

これらも他で示されている方法と異なるといえます。そういうものなしで土壌だけでも過湿にはならないよう(軽くしめらせるように)、工夫しています。

★土の再利用について(表面部分だけをかきとる等)

スプラウトが生育すると、ハサミなどで上側を収穫するわけですが、下の茎や根の部分を土壌とともにスプーンなどでかきとります。その分、新しい土を追加します。実感としては、この方法で3~5回ぐらいは再度利用できるようです。毎回全部新しい土を入れ替える必要は必ずしもありません。また、根などはできるだけ取り除くとして、一度取り出した土は、水で洗い流し(リーチングと言います、重要)、乾燥させ(重要)、そして土壌の回復剤(有害菌などを含まない安全なもの)などを加えればかなりの再利用は可能でしょう。もちろん他の植木鉢等に転用し、リサイクル利用というのも有りです。第一、通常の園芸では、培土を使い捨てにはあまりしないでしょう。栄養管理と安全管理が重要ということです。ただし、土壌に腐敗臭などした状態は廃棄し容器は確実に洗浄します(確かに過湿だったらそうなりやすくもなります)。

※茎などが多く残っていればそうですが、厳しく言えば、C/N比(炭素窒素の含有比;植物体自体→緑肥というすき込みの場合注意が必要)なども含め微妙な調整が必要ですがここでは通常手に入れられる資材を使った簡単なリサイクルで考えて書いています。

※根については、育ててみるとわかりますが、結構、土壌の中に伸びていっているのが分かります。植物としては、それが元々なので、茎の近所のものは一緒に抜けてしますでしょうが、あとはほどほどに取り除いたらいいと思います。あまり気になるようだったら、全体の土壌の入れ替え(500mlだったら知れていますが)などを行いましょう。取り出した土壌はリサイクル利用できます。

★固形肥料、液体肥料、また、有機栽培について

特にスプラウト栽培に限って言えば、上の方法で、もともとの土壌の栄養分が十分であれば、固形肥料(即効性、緩効性)や液肥は必要がないと思います。有機肥料などの種類と出来不出来によっては、細菌感染性の可能性も高まりやすいとはいえますので注意が必要です。施肥量も気を付けるべきです。基本何でも有機栽培だったら何でもうまくいくのだという考え方も非常に危険だとおもいます(ただし有機栽培全般を否定しているのではありませんよ、慎重に適切にということです)。

なお、健康志向の低窒素栽培や低カリウム栽培志向なども考えると窒素やカリウムを豊富に与えるのは難があると思います。低カリウム型や低窒素型配合肥料もありますが、現在のところプロ向けの感じがします。

※なお、スプラウトだけでなく、他の作物全体でも、近年の硝酸態窒素成分の問題なども勘案して申し上げますと、追肥も含め、過剰施肥は避けてください。生育状況、肥料の説明書なども参考に適切に(心持ち少なめに)施肥するのが原則です。弊社の製品適用では普通の利用で全般に水損失がほとんどないので肥料も農薬も無駄なく効く傾向なのでなおさらです。弊社の栽培例では、特にスプラウトなどは培地の栄養分だけで育てています。

ここでは、過剰施肥が栽培時意図的に必要になるような特殊な植物については対応していません。肥料流亡なども考慮すれば、そのようなものは、現代的には、外部環境負荷の問題にも十分な注意が必要です。

なお、近年、整体そのものの成分や土壌水分について、基本的なpHやEC(電気伝導度)に加え、カリウムイオンや硝酸態窒素濃度が簡単に測れる数万~10万円以下のセンサーが各種登場しています。一般の方で、このような硝酸態窒素のセンサーを使われている例も増えてきているように感じます。

雨除け栽培について

野菜などでは水管理を精密にしたほうが一般に良品の収穫につながります。ベランダで雨のかからない条件などを含め、どちらかの言うと傘(ビニルハウス)を差したような感覚で、(保温のというより)植物に雨が直接当たらないほうが正確な水管理ができます(一部の害虫で雨がかからない条件が好きなものもいますが、対抗策は有あります、それでも全般的には有利だと思います)。

なお、雨も有効利用したいという方は、雨除けの屋根からの雨水をタンクなどで受けて給水に利用するのも可能です(ボウフラ等に注意)。


窓際栽培&窓外栽培(土耕でシャキシャキスプラウト・苗類の保護)詳細

土の再利用も簡単なスプラウト土耕栽培(カバーの仕方工夫)
スプラウトや苗類全般の寒冷からの保護にも使用できます

※500mLで自動水やりポッドを作って、苗(育苗ポッド)を育てるのも便利です。

カイワレ大根やレンズマメ、ブロッコリなどでのスプラウト栽培の場合、ここでの例のように原則500mlのボトルを鉢にして栽培するのが一番良いと思います。

水耕栽培(養液栽培)と違って、土壌の乾湿を調節することにより、幅広く植物が吸水する環境を整えることができます。なお、土壌を適切に管理することにより、土壌が硬くて根が侵入できないなどの現象も避けられます(特集記事のうち、植え替えの記事などを参考にしてください)。


以下、繰り返し記述もありちょっと長いですが参考にしてください。

土で育つスプラウト

カイワレ大根などミックス

土?と思うほど手間もかからない

室内室外とも倒れて水がこぼれても困らない場所に設置して下さい

※画像はクリックして拡大できます。


★まず土壌栽培の安全性/危険性?

多分、検索のキーワードの関係からか、スプラウトの土栽培(土耕栽培)で検索すると安全性を検討したサイトがたくさん出てくるだろうと思います。弊社のその点に関する見解は、記事一覧より”土のリサイクル”等の項目に記載していますのでご覧ください。なお、前年の秋ごろから始めましたが2019年2月時点までで弊社内栽培で収穫したものについては、特に問題なくおいしくいただいております。


★冬季など、保温目的での、より上手な覆い方紹介 & 水の減り方に関する注意

以下詳細記事の(長めの?)記述に、ラップや、ペットボトルの覆いをかけるはずす、覆いのキャップを緩める(”覆い”とは、下写真のようなペットボトルの上半分)、またそれのキャップ自体を外す(ガス抜き)などにしても、”面倒くさいかどうか”という点からいえば、”ポイントをつかめばとても簡単・楽”と思います。つまり、以下は、ご自身の栽培環境に合わせた、”あ、なるほどね”と考えてもらえるように、ありがちなケースを想定し、詳しめに書いているということです。

第一、難しく考えなくても、当方でも普段は大体朝一番などにさらっと見て必要そうなら最小限いじるということ程度で対処しています。

なお、水位(貯水量)は、冬場は減少しにくくはなりますが、特に室内の場合、ストーブ、エアコン、床暖などでの、高温下ではかなり水消費があるし、窓外も大きな植物だと意外に結構水が減るしまたそれに気づきにくいので注意しましょう。


★そして適切水量で適度の温度を保つ方法も以下で両立します。SIMERUSだから!

簡単温室 温度計(棒状)を参考にするのも効果的です。

つまり、このSIMERUS水やり方法を使用した方法では、

センサーはいりません←給水テープ自体がセンサー(ほどんど精密農業)

給水テープで軽く湿らせる適正給水だけ そこが味にも直結すると思います


★覆いもリサイクル的に作ってしまえます & ラップ類も併用 そして播種

ここでは、体に良いといわれるスプラウトの簡単管理の栽培(土の特長も活かせる土耕栽培 プラス 保温)を紹介します。(冬場の)スプラウトといえどもシャキシャキ野菜を目指します。

(お住みの地域にもよりますが)この記事のように、冬野菜には遅く、春野菜には早すぎる時期であっても、スプラウトなど簡単に栽培できるものもあります。

 

種に土壌をかぶせてもよい

※説明の例では土壌表面にぱらっとまくことを基本にしています。それにペットボトルやラップで加湿

これらの例では、土壌表面に直接種をまいている(土をかぶせていません)状態です。後で洗浄などの手間を少なくする目的で意図的にそうしています。土を薄く種に被せるなら、ラップは特に要りません(いずれにせよちゃんと洗えば、問題は有りません)。

写真のように、スプラウト類を窓際などで栽培する分には、発芽時の水分(湿気)を十分確保してやれば、後は大体他の野菜類の栽培と同じような水管理となると思われます(例は500mLペットボトル)。このとき気温が低く、ペットボトル(キャップ付き、底を切り取ったもの)あるいはラップ類をかぶせてやります


★ペットボトル温室!

(例では、1Lあるいは、1.5Lのペットボトル←1.0Lで25cmぐらいから1.5Lで30cm弱ぐらいの高さになるように底を切り取ったもの(ただしペットボトルの形態により違いが生じます)、なおかぶせる都合からは1.5L-2.0Lのもののほうがかぶせやすいです)。

なお、スプラウト栽培には、容器自体は500mL程度のペットボトルで播種日をずらして連続的に生育させて収穫することがおすすめです。

横に広がるような場合、以下のようなより大きな覆いとするか、室内などでは気温によりますが、覆いを取り払って栽培します。

苗が高くなる場合、必要なら、割りばしなどを使って(下記)覆いの高さを稼ぎます。

特に2.0Lのもので覆いを作る場合、(大抵の場合中間にある)くびれ部分を取り除き、テープなどで継いで使うと25cmぐらいです(2か所輪切りにして作ります)。

連続給水型にしたい場合

連続給水型の場合、覆いの下端が水没することになり、キャップを外してもかなり空気の流通が悪いことが予想されます。

そのため、高さ4cm程度のスリットを適当数を適当幅にあけて使うことも考えてください。

例では、水面設定が済みタンクが空になった状態です。→再注水します。

給水タンクによって水受け皿に水面を設定する連続給水型への改造は、カテゴリー 個人向け…の記事を参考にしてください。


★スプラウトの発芽・生育適温は概ね15℃-25℃といわれます。

※ご注意、季節・地方・暖房などの都合により、温度が結構上がっている場合があります。これはカビ発生などの原因にもなります。高温の場合、ペットボトルの覆い自体が不要である場合もあるので覆いの上キャップを緩める・キャップを外すなどと合わせ適宜ご利用ください。なお、温度計はあったほうが便利です。

12月の曇天でも時間場所によって30℃もある。

日が暮れても25℃(そういう日もある)、例では、キャップは外しました(さすがに温度が全体に高めです、水分・・露・湿気ガス抜きを適当にしないと、発芽時期はともかく、湿気がすごすぎて成長によくない、特に今年は何か大変!)。


★加湿して過湿気味にするのは発芽時期だけのスペシャル的管理

発芽するまでは空気中も土壌も十分な湿度(湿気)が欲しいので、土壌表面に直接種子を播き土をかぶせない場合、ラップなどで種をまいた土壌の上を覆っておくのが確実です。種子や土壌表面も霧吹きなどを使って十分に水を与えます(これは、種子に土壌をかぶせた場合も同じです)。

※ラップやペットボトルで土壌表面を覆うのは、発芽するまではかなりの湿気が必要だからですが、この条件だと温度・温度が高いと実際にカビが生えることも考えられますので、発芽後は、ラップなどのカバーを外すことを含め、適宜、”ガス抜き”を心がけてください。ペットボトルのキャップの外し方のタイミングなど下記に適宜調整の方法があるので参考にしてください。


★実践的な説明

結露は、キャップの緩めや取り外しの便利な目安になります

このような結露の状態になってくると大体よくない

内部も保温もされているとはいえ、過湿でもあります。

このような時、上のキャップを緩め(あるいは外し)湿気を抜く、また、室内の場合などでは覆いを取り去ってもいいでしょう(カビの予防を兼ねる)

※この結露の状態とは、凝結熱を発生し温度の低下を防いでいる効果もありますので、必ずしも悪いことばっかりのものではありません。蒸発の抑止の効果もあります。つまり、内部の湿気管理などを含め程度の問題ということです。


★ご注意 発芽ののち、まき方や種類によっては、大きな根の周辺に小さな綿のような細い根がかなり明瞭に見えることがあります。もちろん、それは、カビではないので注意してください。

 

これは、カビが生えているわけではありません

※本当にカビの場合、土表面に”斑点状などで大きく被るような白いカビのコロニー”といった感じの状況になりました、あるいは、黒の点々の場合もあります(弊社の栽培例)。スプラウトの種が納豆的になってしまうというのもあります。


★カビが生えてしまった時の応急処置

とりあえず、暑いのと湿気が多いということでもあり、思い切って覆いを外して乾燥させ、様子を見ます。復活しないなら植え替えを考えなければなりません。立ち直ったなら、(キャップを外してあまり湿気がこもらないようにした)覆いをかぶせなおすなどを適宜行います。なお、衛生面は十分安全側で考えてください(明らかにカビの生えた・付着したものは避けるのが原則、なお、この記事の方法に限らず野菜栽培全般そうですが、当然、食中毒には気を付ける必要があります)。

カビを防いだ栽培・原則:温度が適当であれば1~2日で発芽が始まると考えられます。発芽を確認するとラップをかけている場合、それをさっさと外してしまい、ペットボトルの覆いをかけるだけにします(当初キャップは締めておいて覆いの内側はちょっとは曇るぐらいにする→苗が大きくなるとキャップを緩める→外す)。つまり、極端な過湿は防ぎます。

それでも、カビがあまり頻発するようだと、土を一度乾燥させる、入れ替えるなども効果があります(基本極度の土壌過湿は避ける→軽く湿らせる)。

下の水受けの水深(水量)は(土容器下の)キャップの位置までが、原則です(極度の過湿は防ぐ、カビも防ぐ、土壌の水漬けは基本よろしくないです)。


ご注意(加工後)

ペットボトルの切り口はビニルテープなどでカバーしたほうが安全です。※窓外があまり寒いと適宜室内(窓際)など温いところに移動しましょう(覆いの効果も限界はあります)。発芽・生育の温度管理の注意事項は以下の記事にあります。


 

★発芽後の全体の流れを、改めて以下に示しておきます

写真のように、発芽して芽が伸びてくるとラップは生育に障害となり邪魔なので取り除き、500mlのペットボトルを全部覆うように、キャップ付き覆いとなるペットボトルを被せます。

上のキャップについては、基本大きく結露する場合は、②~③で湿気を抜きます

①締めておき、湿気を確保する(大抵内部は曇る傾向です、発芽直後)→

②少し緩めてガス抜きをする(あまり内部が曇らない程度、1cm程度まで目安)→

③キャップを取り外し空気の流通をよくする(ある程度生育してから)

の手順で栽培ステージに対応させて、同時にあまり過湿にはならない健全生育を心がけます。あまり寒いと、キャップをつけておいたほうが有利ですが、過湿との加減で調整します(発芽時を除き、基本的に過湿はお勧めしません)。


★大きくなったら

最後に、10cm~程など 高さが高くなるものについては上記ではつかえてしまいいますので、その場合以下のような対策があります。

写真のように、割り箸を真ん中で輪ゴムなどで止め、X状に下の土壌に差し込み、高さを持たせます。そこに覆いをかぶせなおします。このときも、キャップは、

①締めておき、湿気を確保する(大抵内部は曇る傾向です)→②少し緩めてガス抜きをする(あまり内部が曇らない程度)→③キャップを取り外し空気の流通をよくする ですが、もうあまり、仲が曇るまで湿気はいらないと考えられますので、②と③が主体で大抵いいだろうと思います(つまり、あまり覆いが曇らないようにしたほうが良いと思います。とくにこのステージでは特別に過湿を好む種類のもの以外、過湿はお勧めしません、シャキシャキ野菜になりにくいです)。

なお、気温等の条件が許せば、覆いを外してしまうのでも構いません。特に、横に広がるものは、再度覆いをしようとしても引っ掛かりやすいのでそのほうが管理しやすいです。また、より大きいプランタをかぶせるという方法もあります。※2Lのペットボトルの場合、途中のくぼみなどは切り取っておくほうがいい場合があります。


★追記 

倒れて水がこぼれても困らない場所に設置して下さい(特に室内、お子様やペットなどにも配慮を)

仮に、(冬季用の)温度維持用の覆いをつけていなくてもいずれにせよ、本方法は、倒れると水がこぼれる構造になっています。そのため箱などに入れて固定する。幼児の手の届かない場所に設置する、ペットが近づけないようにするなどの配慮をお願いします(幼児でもペットでも内部の水を飲んでしまうなどは危険ですので避けてください)。


★追記2 バランスをとる要点を的確に判断するためには、本方法での注意点

スプラウト類に限らず、制約はきつくなりますが、小さな野菜(例えばアイスプラント)などもこの覆い式は十分対応できるとは思います。

 

十分育つと考えられます

この方法の紹介で弊社がSIMERUS水やりテープを使うのがいいですよといっているのも(過度の水分伝達がなく)適当な水分供給ができるテープで土壌やその上の空気があまり過湿にならないようにということです。今回の方法では換気とのダブル式、組み合わせ技の効果が期待できますね。つまりいいバランスになるということです。言い換えると親水性の給水素材類何でも使ってうまくいくというものではないことはあらかじめご注意申し上げます(さすがにそんなに簡単なものではないことは指摘しておく必要があるということです)。

種をあらかじめ水浸しておいて、発芽しやすくし、播種するという方法もありますが、やや面倒くさい!ので採用していません。

スプラウトの種類は、いまのところ、ミックスとか、ラディッシュ、ブロッコリー、レンズマメなどを用いています。など、(少なくとも一時期)光を遮る必要のあるモヤシ類栽培も十分可能とは思います。

ここに示す方法でもさすがに氷点下で氷結する条件では使えませんでご注意ください。条件による部分が多く保証は出来かねますが、従前からの弊社へのお問い合わせ(北海道の方など)も参考にすれば、寒冷地でも日の当たる条件で二重窓の中で暖房などが十分であれば、十分な条件になるようだとは考えます(LEDや蛍光灯類の(植物用)人工光源の採用も追加で考えられますがここでは複雑になるのでそれには触れません)。※スプラウトの発芽・生育適温は概ね15℃-25℃と言われています。

危険いっぱい、植木鉢受皿の溜水(追記)

この記事は、

それでは、水受け皿の水の安全性はどうなのか、肥料や農薬は? SIMERUSでは

の記事の追加・補足記事のような内容です。内容が重なっている部分があります。

ペットの安全も考えてあげましょう 場合によって、あれは毒物です。

SIMERUSでは仮に農薬をやらなければならない・やりたい場合でも排水を出さない管理が比較的簡単なので汚さず安心して使えます。誤飲による中毒、病気なども防げます。


留意事項(それでは、特集記事の底面潅水はどうなのか?)

特集記事にあるペットボトル式を含めた底面潅水に関しては、基本的に、水受けから連続に微少量を給水し”軽く湿らせる”式で、土壌層の肥料成分や農薬成分などをできるだけ水受けに落とすことを少なく工夫したものです。その点は、じょうろなどで大量に散水するのとはかなり異なります。※雨がかかる条件だと異なります。


続きを読む 危険いっぱい、植木鉢受皿の溜水(追記)

加工などの準備と植え方等(その 3/3)

留意事項:いずれのSIMERUS製品でも非常にゆっくりの給水なので、播種や定植時には、じょうろなど他の方法で、土壌全体を湿らせておくのが手っ取り早く準備でき便利です。それは、土壌充填時、給水テープ黒面と土壌との接触を確実にするにも活用できます。なお、水分が十分広がるまで待っておく(つまり、それで接触も確認する)こともできますが数日かかる場合があります。

セッティング、うまく使うためには

給水テープ 横から見るとM字型にかける SIMERUS水やりテープ黒の面が土壌に接触する)また、ペットボトル植木鉢の下キャップの位置まで土壌を充てんし黒のテープ面とよく接触させる(基本大きな空隙を作らない)。大きな空隙があると水分が上手く伝わりません。

大きな空隙(すき間)が無いように詰める

土の充填について・簡単には

PET植木鉢自体ですくい取り充てんも

※空のとき、真上からのぞくとキャップの部分に給水テープの黒の面が見えます

まず、鉢部分をとりだし、汚れや水気がついていない状態にして、市販の袋の培養土などからPET植木鉢部分へ直接すくい取ることもできます。そのあと、多少上から押して、土を詰めてSIMERUS水やりテープ(キャップ内側の給水テープ黒色の面)との接触をよくしてやります。

そして、ゆっくりで構わないのだったら、下の水受けにたっぷり水を入れて水を自然に吸い上げさせます。そして、しばらく置いておき、土壌表面まで濡れた状態になるまで待ちます。

速く種まきなどをしたい場合などは、土壌表面からも水を撒いてやります。

また、土壌が沈んだ分だけ適宜土壌を足してやります。

重要 SIMERUS水やりテープは表が黒(土壌への給水面、接触面)、裏が白色になっています。間違ってセットするとちゃんと給水が行えません。

このキャップへの装着時:SIMERUS水やりテープの末端をプラスティックなどさびない材質のクリップなどで束ねておいても使いやすいです。※テープの中間はクリップしない。給水の邪魔になります。

重要:水受けは垂直に立てて使用して下さい。斜めになる場合正常な給水ができなくなることが考えられます。


参考 キャプ部分の再セット

植え替え以外の場合、掃除など何らかの理由で、下のキャップ部分を外した場合は以下の様に土壌との接触を保つリカバリーの方法があります。


※SIMERUS水やりテープをセットするペットボトルの先端・キャップの内側についた土壌の粒子などは取り除いてください。そのまま、テープを装着するとテープが損傷(切れてしまう)する恐れがあります。

また、特にこのペットボトル植木鉢の場合、植え替えの場合には

カテゴリー ペットボトル土耕栽培 強化・拡張に記事がありますので参考にしてください。


<手順は①~③>

①給水テープ上面が黒、キャップ(上下は凹)にM字型にかけ端は外に垂らす(大体左右同じ長さに)。※ここはSIMERUS水やりテープの本来の使い方と逆

②給水テープを挟み込みながらキャップを落ちない程度に緩く締める。

※ゆっくりと行うと自然に隙間に給水テープがうまくはさまってゆく。

③土壌を充てんする(播種、苗の定植をする)、給水をする(水受けに給水、早くするにプラス土壌表面からも、水受けの水があふれないように注意)。

<とても重要>

※SIMERUS水やりテープは表が黒(土壌への給水面、土壌との接触面)、裏が白色になっています そのため

土壌が給水テープ黒面と十分接触するようにする。つまり、空間をあけないように土壌は詰めなくてはなりません。水深がキャップ高さから4~5cm低くなっても両末端が水に浸るように垂らす(写真参照)。

これを守らないと正常な給水ができません。

そのうえで培土を追加してゆき植物を植える(定植する、播種する)。

※培土を充てんするため、上から水を流し込み培土を落とし込むのも効果的です。


通常のSIMERUS水やりテープのセットと逆の方向でセットします

通常のセットはこうです(製品詳細参照)

ペットボトル自体は水タンクで、外側の土と接触して給水する形式→この場合、黒の給水面(土壌と接触)は外側、両端はペットボトル水タンクに引き込む、キャップはは擦れない程度に緩めてある。なお、このようなセットで、ペットボトルを逆にしてもマリオットタンクの原理で、水がどぼどぼ大量に流れ出すことはありません。穴あきノズルなどとはまるで違います。


SIMERUS水やりテープの普通の使い方とは反対向けにとは 詳細
つまり、①末端を外に垂らす ②白黒の面が本来のセット法と裏表反対 にして
キャップを緩くねじ込みセットする(原則 水やりテープ端は両端とも外側に垂らす、黒の面が上になる、鉢の土壌と接触する)※キャップの隙間の土壌の粒子などは取り除いておく。
つまり、写真参照で、横から見るとM字型のイメージでかけることが原則

※両端が水につかるほうが給水には基本的に有利、なお、給水要求の絶対量が少ないものだったら片端でも構わない←冬の観葉植物など。これも原則注意して守らないと正常な給水ができません。

言葉遊びの蛇足的ですが、小文字のμ(ミュー)型と言えないこともない(水やりテープ片側漬けの場合)。
↑大文字のΜ(ミュー)型と言えないこともない(水やりテープ両側漬けの場合、まあ大文字エム型だから当然といえばそう)。

 <キャップのつけかた 以下はとても重要>

SIMERUS水やりテープも大事に使ってより長持ち

キャップはちょっと緩めておくのは絶対必要です(大体締まった状態から半周~1周弱分ぐらい。引っ張っても外れない程度)土は漏れない(特にフィルターなどは不要)、(雨や上からの散水など)余剰水は下部へ抜ける。通気もそうです。これも守らないと正常な給水ができません。正常な排水(あるいは、じょうろなどでの上からの注水)もできません。

※厚さ約0.2mmの水やりテープですが このセットの仕方に 慣れてくればなおさらですが、SIMERUS水やりテープ装着時、極度に強い力(いわゆる**力)でペットボトルキャップを締めあげるのはできるだけ避けてください。SIMERUS水やりテープにはそれにも耐える強度は有りますが、どうしても劣化は進みやすくなります。勿体ないです。

※多少隙間があり、カタカタと動く程度で、キャップを引っ張りとろうとしても外れない程度緩ませればいいということです。

水深4~5cm分連続給水できます


その気持ちはわかりますので書きますが、とりあえずできるだけ長期間化

旅行などで長持ちさせたい場合は、①一時的に水深を大きくする(水受けを満杯にしたりする。あくまでも一時的、植物に大抵よくないし、これからの季節ものと機関により足りない可能性がある)②記事一覧メニュー カテゴリー 個人向け….等 の記事などにありますが長期間連続給水式に改造してやる。 となります。

※間違いやすい点、この方法では鉢底石は全く不要です(それでいて過湿対策もできています)。ここでの方法(水深設定)はあくまで例外的です。

※水やりテープ両端とも垂らす。これは、深い水深設定でも基本同じです。

鉢底石不要(※使用不可)で土が混じらない、その分土壌の容量も増えます。そして給水テープの効果で過湿にもなりません。鉢底石と土壌が混じらないので後も楽です。逆に土が漬かる設定だと過湿になりやすいわけですね。

急に水分を増加させると収穫時季などでは、実が割れるなどの悪影響もあるので注意してください。


<やはり重要>

基本的に水受けの水深はペットボトルキャップまでにしてください。

記事一覧 個人向け・底面潅水…に関連記事あり

状況にもよりますが、(ロスが実質ないこともプラスに働き)数日間、連続給水できます(さらなる連続給水長期化も記事化検討中←夏季向け、春秋冬はそこまで要らないかもしれません?)。一番簡単な長期化の方法は、すぐに思いつくことではありますが、鉢部分まで4~5cm目安で水位をあげてやること(腰水)ですが、一般的に土壌過湿は植物類に悪い影響を与える傾向です、軽く湿らせるにも反します。旅行時などあくまで一時的な方法だと考えてください。

下の水受けには、ペットボトルキャップの高さ程度まで水を入れ、テープ端は水につかるようにしておく。栽培時、水が減ってくれば再給水する。


<とても重要、楽をするのと安心の両立のためにも?>

水受け皿(ペットボトル下部)への再注水は、鉢をとりはずし水受けに直接給水がベストですが、じょうろなどで上から水をやるのは特に構わないです(降下浸透して土壌にも水受けにも補給する、弊社でも-便利なので-やっています!ただし、この方法は遮光しないと苔・藻が生え易くなります)また、過剰な給水を避けるため水深には注意してください。また、これにより下の水受けから水があふれる(やりすぎ)ことも注意してください。

(雨などによるのを含め)水があふれない限りは肥料成分などによる汚れが出ることはありません(まさしく、ゼロエミッションです外部が汚れません)。

※水受けの水深は基本ペットボトルキャップまでの水深にしてください。過湿を防ぐことと、水に浮くような軽い土壌では、あまり水深があると土壌自体が浮く(あふれることも考えられるし、水やりテープとの接触が保てなくなる)というトラブルがあり得ますので注意してください。←言い方を変えれば、ここで示される普通の底水ではこういうリスクに常にさらされているということです。そういうのも含め底じき石も要るとはいえるのでしょう。

 

加工などの準備と植え方等(その 2/3)

加工について

ドリルはいりません。つまり(結構調節が難しくやや危険な)穴あけ作業は不要です。つまり、SIMERUS水やりテープ(厚さ約0.2mm幅15mm)だったら、うまい具合にキャップ部を緩めただけでテープを通せます(土は落ちません)。ここは大きなアドバンテージです。たくさん作るのも簡単ですね。

ペットボトルの大体中央高さ目安(いくつかトライして適宜調整してください)で、はさみなどで真っ二つに切って、キャップのある上部側が鉢相当、それをひっくり返して一番下になるキャップ部に水やりテープをセットする、そして培土を充てん、そして、ペットボトルの底側半分が水受けとなります(写真参照)。つまり写真のように、鉢部分をはめ込むように水受けにセットします。

↑中央高さカットで大体こんな感じです

1Lペットボトル


このように水受けと土壌の鉢を縦のテープで固定するのは構いません。

 Click!

倒れても水がこぼれにくくなることと、細長い筒などで容器を覆う(遮光する)などの場合、取り扱いに便利になります。

※植木鉢を下の水受けにあまりに強い力で押し込むと後で外せなくなりますので注意して下さい。


注意!

このはめ込みで、鉢(ボッド)と水受け部をビニルテープで固定するということはありません(再注水ができなくなります)。けがの防止のための切り口をビニルテープでカバーするのは別の作業です。

※500mL~2L程度まで特殊な形状を除いて大体同じ感じです(半分の高さぶつ切りで大体OK)。


※”水受け”の深さ(高さ)調整

(半分ぶつ切り方式で加工した場合、個々のPETボトルの水位があまりそろってなくてもいいのならこの作業は特に必要ないことがほとんどだと考えます)

水受けは以下の写真のように鉢をはめ込んでも水をためるだけの高さ(深さ)が要ります。ペットボトル形状により、キャップ下面より3~4cmになるように、水受け側の高さを調節してください。複数を作成する場合、この高さを同じにしておく方が、長期連続などでの管理が簡単にしやすいと思います(カテゴリー 個人向け・底面潅水… 、記事 底面潅水式水量増強….の記事参照)。

 

※大体、ペットボトル上下半分にぶつ切りの状態から始めると、この高さ調整の手間がかかることがない(そのままで特に問題がない)場合が多いです。


ペットボトル側のリング

ペットボトルのねじの部分に残るリング(写真では白)は、残しておいても、SIMERUS水やりテープの機能に問題はありません。


切り口の保護

さらに、切り口をビニルテープで覆っておくことは、お子様への配慮などを含め、安全性により気をつけるならけがの防止とは、使用者(人間)の安全と葉物野菜等の葉や茎の安全にもつながります。

 


以下、詳細な注意点

※PETボトルにくびれ部分があれば、それを少し避けて切る、そこ(くびれ)だけあとではさみで切り落とすなどで対応してください(二度手間になりますが、安全第一に)。つまり、基本くびれがあってもかまわないのですが、水受けに鉢部分をはめ込みやすいようにしてくださいということです。ただし、水受けは鉢をはめ込んでも水をためるだけの高さ(深さ)が要るので切りすぎには注意してください。

また、写真(例は2L)のように、下の方で、断面がやや大きく、水受けにポッド(鉢部分)全体がすっぽり落ち込みはまってしまう場合、いくつか対処法は有りますが、簡単な方法としては、左写真内のような支持台(例では高さ約8cm)をサイズが小さいペットボトルから切り出し内部にセットします。※注意;これをビニルテープで鉢に固定するのは使いやすいですが、完全に1周テープ巻きで止水すると水が入らなくなり給水できなくなります、ビニルテープ何枚かで適当にルーズに止めて大丈夫です

支持台により給水テープが縦に伸び、水位が大きくとれるようになっています。

※ドリル作業よりははるかに安全とは考えますが、切り始め(切り口)はカッターナイフなどで小さく開けてやると、あとはハサミで1周切れます。なお、ペットボトル専用のカッター(はさみ)もあるようです。マジックなどであらかじめ目印をつけておいたら切るのが楽です。

※土の深さ(鉢の高さ)を変えるのに、2つ以上の(同じサイズの)ペットボトルを切って組み合わせるのも”有り”です(あまり高くすると倒れやすくなります)。

※水受けの方は、上の鉢部分をセットした状態で給水テープが概ね4~5cm程度はつかるぐらいの深さが必要です(写真参照、キャップの黒の給水テープ上端高さから下へ4~5cm分)。

いずれにせよけがの無いように、安全には十分注意して作業してください。

※ペットボトルロケットを作るよりは、大分と簡単だとは思います。

加工などの準備と植え方等(その 1/3)

閲覧初めての場合、一度記事一覧メニューで記事切替の方法を参照してください。

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リサイクル式で簡単準備

基本的な構成 とても簡単

かなり栽培終わりに近い成長した状態 ここからでもいろいろメンテ出来ます(記事カテゴリー、ペットボトル植え替え植え直し、遮光等…記事参照)

経験的には、根が、外にはみ出してくるというのもありません。


★材料の準備も楽:鉢底石は不要

★後片付け(含む土のリサイクル)も石と土壌が混ざらないので楽

★土壌は通常の培養土が好適、粘土、砂・礫類では十分な性能が出ない場合がありますので注意

※礫(石ころ、内部が密なもの)だけでは、一般にうまく水が伝達しません。なお、赤玉土のような土壌が固まって粒状(この場合内部に微小空隙がある)になったものなどはその限りではありません。

※PETボトル植木鉢は、基本的に、キャップ部分になかなかうまく充てんもできないあまり大きな粒子のものは苦手、その場合、ウエットティッシュ類等併用で、給水テープと粒子の接触をできるだけよくしてやります。

※ウエットティッシュ類が好適:湿らせてもある程度強度のあるものということです。ティッシュペーパーやキッチンペーパーなどでは湿らせた場合強度が足りません。また、特に断っていませんが、ここでいうウエットティッシュというのは、可燃性のものをお勧めします。

 

ワイングラスみたい?

既にかなり食べてます

カイワレ大根やブロッコリなどのスプラウトにも

準備するのは、ペットボトル(500ml~2Lが中心、洗浄したもの)写真は主に1リットルの炭酸水のボトルを使用したものです

なお、スプラウト栽培には、500mL程度のペットボトルで播種日をずらして連続的に生育させて収穫することがおすすめです。

お勧め:よほど特殊な形状のものを除き、大きなくびれがないペットボトルで(円断面、多角形断面、四角形断面でも構わない)で作成できます。ただし、容積のわりに背が低いボトルでは水受け(高さ)が低くなることにより必要な水深を確保しにくいので注意が必要です。

各種断面のペットボトル(500mL例)

なお、どちらかというと炭酸飲料系のペットボトル(そして円断面)のほうが、(炭酸ガスに耐える)特性上強度があり、加工もしやすいです(もちろん、材料のうすいペットボトルでもできます)。ただし、1Lなどでよく見かけますが、容積のわりに背が低いボトルは水受けの水深(高さ)を確保しにくいので注意が必要です。

※くびれ部分の大きいPETボトルではうまくいかない場合があります。また、一部のボトルでは、水受けの方に、ポッド(鉢)部分が、すっぽりとはまり込んでしまうものがあります。”その2”に対策があります。

野菜栽培用などの培土(ホームセンターで売っているもので十分 +必要なら追肥用粒状肥料←遅効性のほうが使いやすい)

※農薬や肥料について

この方法では、ペットボトル下半分で水をためます。したがって、水の損失はとても少ないです。猫も犬もその水を飲めば危険とは言えます。その点は、”飲めないように”注意してあげてください。また、そのように損失の少ないことから肥料、農薬とも最小限にとどめることをお勧めします。なお、土壌に散布するもの、葉に散布するもの等、日本で通常購入できる農薬はある程度時間がたつと分解や安全なまで薄れてゆくものが大半でしょうが、いずれにせよ使用法をよく把握し正しく安全に使ってください。

※衛生面の問題は、個人で栽培したものを食べる場合などでは、自己責任ということになりますが、いずれにせよ安全のため、市販の実績のある培土を使用するなどの対策を行ってください。生食の食中毒対策を考えるなら、特に、土壌や容器に有害細菌が繁殖していないことなどなど気を付けるべきことはたくさんあります(土のリサイクルなどの記事があります-記事一覧から)。

※間違いやすい点、この方法では鉢底石は全く不要です(それでいて過湿対策もできています)。

鉢底石不要(※使用不可)で土が混じらない、その分土壌の容量も増えます。そして給水テープの効果で過湿にもなりません。鉢底石と土壌が混じらないので後も楽です。

※肥料について、粒状肥料についても基本同じですが、液肥は特に濃度ややりすぎに注意してください、藻やコケ対策の遮光の必要性も高まります。また、近年の野菜の低窒素化や低カリウム化の流れ(いわゆる機能性野菜)からいっても(成分配合なども含め)適切にご使用ください。水受けの水が、真緑になったりしても気持ちも悪いですし、その分、肥料成分が、藻やコケ類に取られただけなので無駄です。

種子(あるいは苗)スプラウト類を除き種から生育させるのは結構時間がかかりますので、余裕をもって(気長に)栽培してください。また、実際のところ、いくら軽く湿らせる式でも播種時の気温や種の品質などにもよりますから、”全滅”を避けるため、複数のポッドで準備したほうが安心です。播種する数も間引きするつもりで多めにまいたほうがいいです。苗からだったら早いですよ(苗からでもうまく育つか見切りは適宜したほうが良いといえます)。葉物などの野菜苗類は9月から10月ぐらいだったらホームセンターなどでよく売っています。写真例では、パセリが苗から(安かったものから)です。苗(定植)と種(播種、実生)を同じ時期に始め収穫時期を違えたり、順番に、複数のポッドで時期をずらしながら栽培を始めてることにより、切れ目少なく連続的に収穫するのも楽しいと思います。

※このペットボトルポッド式栽培にしても、各種条件により栽培の成果を保証するものではありません。

弊社SIMERUS水やりテープ(他のものではおそらくうまくいきません(その2に関係)、

はさみなどペットボトルを切る道具、(必要なら)ビニルテープ類その2に関係、例えば、風の影響などで鉢の方の切り口で茎が傷つく場合も被覆に利用)

お子様への配慮などを含め、安全性により気をつけるなら以下のように、基本的には、PETボトルの切り口をビニルテープなどで被覆してやるのが安全であり、お勧めします。

なお、切り口をビニルテープなどで保護していない場合は、素手で、ペットボトル内側に手を突っ込まないで下さい(けがをする可能性が高いです)。なお、コケなどの除去のために内部を洗浄するには、例えば、柄の長いブラシ(歯ブラシ等)を適宜ご使用ください(細長いコップの洗浄と似ている)。また、薄めた漂白剤も効果があります(漂白剤の混じった水自体は給水には使わない)。

下部を遮光する(コケ・藻類の繁茂を防ぐ)ためのカバー 写真に示しているような箱でもよいです。また、アルミテープのような各種テープをボトルの外周に貼るのも有りです。ただし水位が確認できるように一部を透かしておいてください(360度1周ぐるりとは巻かない)。これは、緑色になる程度、光の当たり方などにもよります。写真でもカバーしていないものもありますし、多少薄く緑がかかったようなコケの発生は特に問題ではないでしょう。今回のペットボトル栽培では、あまり水受けに水をためないのでレンズ効果も出にくいでしょうが、ペットボトル火災の予防としても考えてください。あくまでも安全第一でお願いします!

ガムテープやアルミテープなどがいいでしょう

なお、基本的に倒れて水が漏れても困らない場所、さらには水受皿などがある場所、適度に陽のあたる場所を選んで設置してください(冬季などだったら窓際でも特に困らないと思います、これは北海道等のお客様が時々質問されます)。

意外に癒されるかもです

イチゴ(右)は1.5Lボトル

※イチゴは、多分1~2Lが適当でしょうが、とりあえず1.5Lとしました。