苗自体など、あるいは種子消毒などの使用農薬について、気になる方へ&塩害対策 土壌自体の安全性(食中毒対策)

通常の培土でご使用いただけます。

ここでいう土や土耕、土栽培や土壌、培土とはいわゆる栽培向けの通常の土壌であり、それらを使った場合の解説を行っています。

つまり、衛生面の問題は、個人で栽培し食べる場合は自己責任ということになりますが、いずれにせよ安全のため、市販の実績のある培土を使用するなどの対策を行ってください。生食の食中毒対策を考えるなら、特に、土壌や容器に有害細菌が繁殖していないことなどなど気を付けるべきことはたくさんあります。

また、カイワレ大根やレンズマメ、ブロッコリなどのスプラウト類の収穫の時も、土が残らないようにし、収穫物の洗浄も確実にしてください。記事一覧から、土壌のリサイクル利用などの留意点などの記事(記事一覧から)も参考にしてください。安全第一でお願いします。

 

なお、スプラウト栽培には、500mL程度のペットボトルで播種日をずらして連続的に生育させて収穫することがおすすめです。


本方法はあまりに給水ロスがないので逆に以下のような疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれないので追記します。

ご自身で育苗された場合は別かもしれませんが、一般に販売されている苗については、トレーサビリティ記録(プロ用にはある)でもない限り農薬使用(種類・量)についてどうだということは基本的に言えない(わからない)というのが実態だとは思いますし、自分で分析するならともかく、これは売っている方を信用するほかないです(当方でも、各種栽培実験時にもホームセンターで買ったものも普通に使っていますが)、種子については、カイワレなど苗(スプラウト)の生食用などでその目的上種子消毒されていないもの(スプラウト専用!)以外は、強力な種子消毒用薬剤が使われている場合があります。

本ページでは農薬工業会の資料を主に参考にしています。そこで(安全性が確認された現在流通しているものを)基本適切に使用すれば安全面に顕著な問題は発生しないと考えています(使用後、分解・減少していきます、農薬工業会資料 抜粋)。基本、害虫や病気が発生しにくい環境を整え、低農薬や場合により無農薬管理を心がければよいのではないでしょうか。※市販のものにも効果の期間(や適用できる期間)などが書いてあります。また、なんにでも使用できそうなポピュラーなものでも適用できる範囲(植物の種類)が違う場合があるので注意が必要です。

それでも、本装置は、基本、水や肥料のロスが出ないわけですから逆にもしその点をシビアに気にされるのなら”適当な時期に余分な成分(農薬まじり等で水受けにたまったもの、土壌面上から洗い流すために流し水受けにたまる水)を一度排水してしまう←リーチングという”という対応で現実上十分だと思います。

塩害対策:本年(2018年)は全国的に台風など強風の被害があり、海岸から少し奥に入った場所にまで、苗がしおれるなどの(海水由来の)塩害の影響がみられました。このときリーチングで塩分を除去する(葉にもかけるのも考えじょうろなどを活用)ことも出来ます。

ただし、繰り返しになりますが、スプラウト専用の種子でも使用しない限り、スプラウト栽培しそれを食用にはしないのは厳守してください(この場合、使用土壌に農薬は残留していないのが当然重要です)。また、ここで弊社が示した例のうち、スプラウト栽培では、培地の少量の入れ替えなどはしますが、追肥はしていません。培土の養分で十分のようです。硝酸態窒素の問題などがあるので過剰施肥はお勧めしません。

なお、そうしなければ危険(”廃水をしょっちゅう排水しないなら危険、つまり底面や水受けでの貯留型は危険”)ということは一般論としては特になかったと存じます。そうでなければ、普通に売っている底面潅水プランタ類全般(あるいはプロ向けを含む養液(水耕)栽培類)なども全部アウトということになります。

この排水もいれれば今回提案の水やり方法も”ゼロエミッションではないのでは?”となるかもしれませんが、その点はしかたがありません。

逆に言えば普通の鉢植えなどの水やりは、程度の差こそあれ、農薬成分や肥料成分などを外界(河川などを含む外部環境)にどんどん流しているようになりがちということは指摘しておきたいと考えます。

紙製ポッドの活用、過剰水やりによる果実の割れご注意(7/14-20)

材料

紙パックの水やり器化

紙製のキャップ付き容器(ボトル、ポッド)です。0.5L(高さ10cm強)と1.0L(高さ20cm強)

基本的にキャップが真ん中・中央についているものを選びます。

勿論キャップ内側の栓は取り除いて、中身を消費してから洗浄して使用します。

製品は、皆様よくみるだろうヨーグルト風の飲み物・銘柄のものです。この説明では、大体サイズは写真の例(500mLや1L)のようなものと考えて記事を書いています。


参考資料pdf

紙パックにSIMERUS水やりテープを掛ける

SIMERUS水やりテープの装着状況です。

紙パック給水器セット状況

秋向けの中玉トマトの鉢にセットしてみました。

コツ:特に1Lの長い紙パックの場合についてですが、キャップは緩めにセットするほうが、給水の途中で本体がしぼみにくくなります。※以下の紙ボトル自体を土壌の鉢にする方法ではこの点は関係がありません。


鉢としての使い方-すべり止め-

※多少ハサミやカッターを利用した加工が必要です。安全には十分注意して作業を行ってください。なお、切りやすさから言えば、この紙のものの方が、PETより簡単と思います。

また、ビニルテープなど適宜用意をします。

※水受けには、必要ならPETボトル材料(特に、今回、1L直径約8cmのもの)も活用できます。

紙パックタンクのすべり止め

写真のように、容器の角に1周ビニルテープを巻きます。

すべらない設置法すべり止め設置法(水位設定式条件)

さらには少し角度をずらして載せたほうがいいようです。


参考ページ

底面給水ポッド化水やりテープを束ねる 底面給水鉢としての使い方

この紙容器を植木鉢代わりに使うには、水やりテープをこのように使います。プラ製などさびないタイプのクリップ類で端を止めておくとセットがより楽になります。

表裏が、上述の給水タンク(給水器)としての使い方とは逆なので注意して下さい。

レギュラーのテープ設定状況

給水器としての使い方の場合と表裏が逆であることに注意

紙パック植木鉢(自動給水)

水受けと鉢の深さの目安は10cmとします。下の水受けにはPET材質(深さは同じく10cm 1L直径約8cmのものを使用)でも水位が見えて便利です。

紙パック植木鉢土壌充填紙パック植木鉢や給水タンク式セット

土壌を充填し湿らせ、水受けに、キャップ部分が漬かる程度の水深までに水を入れ、例では、スプラウトを播種しています。数日で、発芽しています。


参考ページ

給水専用タンクを使う方式

底面潅水型給水源タンク 給水源タンク設置台

 

給水タンク自体には、紙製ボトルを使わないでください。写真のようなキャップのしっかりしたPETボトルにしてください。
理由は、紙ボトルのキャップがやや弱くて空気漏れが発生しやすいからです
(つまり洩れます)

また、適当な手段でレンズ効果抑止(さらには冷却)の遮光などを行います。

また、水面に設置するための台を作ります(5cm高さ位が適当、強度の問題で紙パックの底の方を使います)※上述の例の水溜用(水受け)とは意味が違ってきますので高さも違います。

水が浸入できるように口をあけておきますが、紙ポッドをカッターやハサミで加工した切り口が水に漬かりっぱなしになるので強度が低下する場合、以下のPET利用の方法を参考にしてください。

給水源タンク設置状況 給水源タンク設置台 ペットボトル式

ハーブを植えてみました(トマト類はややしんどい(植え替え必要)と思います)。

また、下の台の強度が十分でない場合、PETの材料(例はPET1.0L直径約8cmのもの)で台を作って使用します。

なお、全体の給水量の調整法(水位の上げ下げなど)や加工法などは、上記ので示した各記事などに詳しくありますのでご覧ください。


 

観葉自動給水観葉自動給水2

北側の観葉と花の例です。元気で水やりの手間はほとんどなしです。

トマト繁茂状況 トマト結実大葉茎葉繁茂

とまとも、だいぶん長くなってきましたが、下の茎は折りたたんで、ヘビのようになっています。もちろん、上の方は、新たな果実が突き出しています。8月中旬位までの栽培を予定しています。また、トマトもそうですがスプラウトや大葉には困っていません。


気象も安定しない時期は特に、玉割れ(実割れ)が起きやすい

トマト完熟

上の写真はギリギリで耐えていますが、梅雨の時期なども給水を多くし過ぎると果実割れ(玉割れ)しやすいです。これは、梅雨が明けても、梅雨のない北海道でも、気を付けるべきことです。

トマト裂果

例えば、この写真のように、SIMRUS底面潅水でも、急激に液肥を多量にやった(そして天気も悪かった)場合、かなり割れが進みました。←ついでに葉水もやったというのもあります。

メロンやその他でもそうですが、ある程度大きくなった、外側の皮が硬くなっているとき、多量の水分を補給すると実が割れてしまいますので注意が必要です。

※SIMRUSの場合の対策(原則的に、一時的の過湿化を避ける)

固形肥料の追肥:土に混入させ、少しずつ、何度かに分けて、土壌自体にじょうろなどで湿らせてやり養分を広げるでいいでしょう。

液肥:基本は、少しずつ、何度かに分けて、土壌自体にじょうろなどで供給してやることで構いませんが、以下のような方法もあります。

PETボトルで給水するレギュラー(SIMERUS水やりテープの本来の使い方)の場合: ペットボトルに薄めた液肥を充填する、ゆっくり給水する(緑にならないように遮光にも注意)。※水面を設定しない底面給水の場合のPETタンクも同じ

SIMERUS水やりテープアニメーション

水面設定式:下の水面に液肥などをちょっとずつ何回かに分けて供給するのが基本です。

底面潅水給水器セット状況

注意事項:元々下の水受けに溜まっている水容量などから、それで適切に希釈されると考えて原液を直接追肥で使用するというのは、EC(電気伝導度)や窒素センサー(各数万円はします、パックテストと言われる使い捨てのものでも結構な価格になります)などをお持ちであり、かつ、養液栽培的なことまでの詳しい知識がない限り実施しないことをお勧めします(こういう方法は当然自己責任と考えてください、また、プロ向けの方法です)。

 

水面設定の不織布底面灌漑(楽々底面給水シート式)

閲覧初めての場合、一度記事一覧メニューで記事切替の方法を参照してください。

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留意事項:いずれのSIMERUS製品でも非常にゆっくりの給水なので、播種や定植時には、じょうろなど他の方法で、土壌全体を湿らせておくのが手っ取り早く準備でき便利です。なお、水分が十分広がるまで待っておくこともできますが数日かかる場合があります。

楽々底面給水シリーズ(水面設定タイプ)

楽々底面給水シート 広告

14cm幅(幅7cm×2 ミシン目入り)長さ37cmが4枚

※14cm×37cmが4枚、もしくは7cm×37cmが8枚とれます。

幅広い底面給水・潅水式栽培にご利用いただけます。
記事一覧メニュー カテゴリー 2021各種栽培法にもいろいろ記事があります

<特製の薄型親水性不織布を使用した簡単な底面潅水の実現>

※野菜や花などの栽培を対象として考えています。

大規模な施設栽培、植物工場用、また、家庭での野菜栽培用にも適用できる、新しい極薄の親水不織布技術を使用した灌漑装置です。ここでは、大きな野菜栽培などにも対応できる水面設定型を紹介します。

★育苗ポッド、植木鉢、大面積の緑化にも対応できます。

★非常に単純な構造で、高い経済効率を持ちます。家庭用から産業向けまであります。

基本的に特殊親水性不織布を敷いた台に低水位を設定し、その上部面に積載した育苗ポッド、植木鉢(10号(30cm)鉢までを想定)、不織布ポッドに詰めた土壌に自動給水対応します。

小型鉢と、水分伝達用ウエットティッシュ(鉢底石不要)

楽々底面給水シート 水面設定鉢 セロリ 楽々底面給水シート 水面設定鉢の底部処理法

育苗セルトレイ高さ4cm強を台にした楽々底面給水シート敷設

10号(30cm)鉢のセット

楽々底面給水シート 大型鉢用水面設定 楽々底面給水シート 10号(30cm)鉢 水面セット

小型の設置 と 10号鉢設置詳細

楽々底面給水シート 小型水面設定鉢 楽々底面給水シート 大型鉢詳細

小さな底面給水シートとトマト栽培

楽々底面給水シート セット法 小型構成 トマト 農業向け大規模栽培例

容器内や水受けに水面を設定しますが、あまり長期間連続の給水が必要のない場合は、水を継ぎ足すような使用でいいですが、長期間連続だと下記のように給水タンクなどによる連続給水化が必要です。


大きな植生向けとは?

水面を設定しないタイプの楽々底面給水では、土壌の代わりに給水シート自体に連続微少量給水するわけでした。したがって、あまりキャップを緩めて給水量を多くしようとすると、非常にゆっくりですが水が外に漏れてしまうということも起こりやすく、そのため小さな植生向けということでした。つまり、この水面を設定するタイプのほうが、たくさんの給水が必要な場合には確実となります。

また、こちらの方が、降雨の影響などがない限り、水が漏れませんし、水面設定高さ(上の面から-0.5(給水量大)~-4cm(給水量小))により最大給水能力も大幅に高くできます。


給水能力の調整法(連続自動給水化)

自動水分調節能力が水位変動を吸収しでかなり打ち消してしまうとは言えますが、単に水をためるだけの方式だと段々と給水量は少なくなっていきます。自身で手で水を継ぎ足す場合、大体平均的に-0.5~-4cmの範囲になるように適時水を足してやってください。

これらの点(給水レベルを変えたい場合の水位設定の調整、また安定的連続的に行いたい)については、記事メニュー カテゴリー 個人向け… 改良型新底面給水…給水能力強化 も参考にしてください。

楽々底面給水シート 底面給水 PETボトル鉢 セロリ栽培 PETボトル水タンク  楽々底面給水シート 底面給水鉢 セロリ栽培 PETボトル水タンク

PETボトル水タンク

 

上のイラストのような水タンクで、水面を連続に設定します。

原理は鳥の自動水やり器と同じ(マリオットの原理)です・


なお、途中で給水シートを切断すると給水効果が正常に出ない場合があります(途中で切断しないでください)。

この写真のように、給水シートをマット式に敷設し上にポッドを積載しています。←水が伝達するように工夫をしたものです。なお、SIMERUS水やりテープで底面潅水植木鉢という方法もあるということです。

楽々底面給水シート 水面設定型 花プランタ 給水PETボトルタンク構造 水位設定法 楽々底面給水シート 水面設定鉢の底部処理法

この例でも、ペットボトルが水面設定しているのがわかります

花の箱の中には水受け&給水用PETボトル(右)が入っています。

もちろん、大きな鉢を載せるのもOKです(育苗トレイや猫除けマットなどを使った支持台がつぶれない程度の重さまでを目安とします)。

トマト10号(30cm)鉢栽培事例

これら例では、給水タンクであるペットボトル下に、水深1.5cmくらいになるように穴あけ、水受け皿に水面を設定しています。このとき、水がこぼれても安心な場所、幼児が触れれないこと、幼児やペット類が水を飲んだりできないようにすることなどに十分注意してください。

この連続の水位設定・給水の方法は、カテゴリー別記事 個人向け….ペットボトル土耕栽培-強化・拡張…底面潅水式水量増強… なども参照してください。

楽々底面給水シート 以外の部品

猫除けマットも利用可能ですが、やや低いのが弱点です(水位の調整がしずらい)。

楽々底面給水シートの水面設定型用 台座

上が、プラグトレイをカットしたもの、下が猫除けマットを切り出したもの

※他の実験例からみて、プラグトレイ利用で-2~-4cm程度の水位でも育苗も含め大抵十分です。

底面給水の場合、積載する鉢の底部 給水の伝達方法

なお、水分の連絡が良いように、ウエットティッシュ類により土壌と給水シートの間を連絡します。

※ウエットティッシュのアルコール類など残存が嫌なら水で洗い流しておきます。

小さな穴の開いた植木鉢で同じようにウエットティッシュ類を使った場合でも、土壌の漏れ防止や、根の広がりの抑制には、写真のように広げたウエットティッシュ類が効果あります。
SIMERUS底面潅水鉢内部 土こぼれ防止

なお、水面を設定する水盤や水をためることのできるトレイは必要な水深を確保できるだけの深さが必要です。

水盤に必要な水深例


補足の知識

じゃあ、鉢底にSIERUS水やりテープをウエットティッシュ代わりにすれば、水やりテープ⇔底面給水シートでいいのではないか… という疑問の答えですが、強度や水分の伝達特性から必ずしもうまくいかないので全くお勧めしません。

SIMERUS水やりテープや楽々底面給水シートの使用がキーポイントということです。


植物工場式栽培

これは、プロ向けの不織布ポッドを使用した植物工場向け栽培です


参考(土壌の条件)

★土壌は通常の培養土が好適です、粘土、砂・礫類では十分な性能が出ない場合があります。

※礫(石ころ、内部が密なもの)だけでは、一般にうまく水が伝達しません。なお、赤玉土のような土壌が固まって粒状(この場合内部に微小空隙がある)になったものなどはその限りではありません。

水を張らない底面灌水(楽々底面給水シート式)

閲覧初めての場合、一度記事一覧メニューで記事切替の方法を参照してください。

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留意事項:いずれのSIMERUS製品でも非常にゆっくりの給水なので、播種や定植時には、じょうろなど他の方法で、土壌全体を湿らせておくのが手っ取り早く準備でき便利です。なお、水分が十分広がるまで待っておくこともできますが数日かかる場合があります。

楽々底面給水シリーズ(水面を設定しないタイプ)

楽々底面給水シート 広告

14cm幅(幅7cm×2 ミシン目入り)長さ37cmが4枚

※14cm×37cmが4枚、もしくは7cm×37cmが8枚とれます。

記事一覧メニュー カテゴリー 2021各種栽培法にもいろいろ記事があります

楽々底面給水シート 構成部品 楽々底面給水シート 完成状況

※給水PET水タンクには、SIMERUS水やりテープが別途必要です

構成要素のクローズアップ
鉢底石は使いません。
楽々底面給水シート 各部分

※どちらかというと花卉(花)等向け(水がそれほど多量に要らないもの向け)です

花や観賞植物、育苗、小さな野菜向けです。大きな野菜向けなどは、水面設定型の底面潅水の記事を参照してください。


※注意 ”水面を設定する方法←水をためるぐらいなので逆に言えば水漏れはない” と異なり、あまりペットボトルキャップをゆるめて、給水量を増大させると、浸みだしての漏水がある場合も考えられるので、水受けをしたり等の対策や、危険のない場所で加減してお使いください。
※普通SIMERUS水やりテープをセットしたPETボトルを給水タンクとして併用します(広い意味ではSIMERUS水やりテープの通常の使い方の拡張です)

楽々底面給水シートの水面を設定しないタイプ 基本パーツ

楽々底面給水シートを下に敷きます。
なお、途中で給水シートを切断すると給水効果が正常に出ない場合があります(途中で切断しないでください)。

栽培例 楽々底面給水シートの水面を設定しないタイプ

SIMERUS水やりテープのレギュラーの使い方は、土壌に直接給水です。ここでは、土壌の代わりに給水シート自体に連続微少量給水するわけです。したがって、あまりキャップを緩めて給水量を多くしようとすると、薄いシート自体には容積や保水性はほとんどないので、植生に届くまでに他に流れてしまう、そのため非常にゆっくりですが水が外に漏れてしまうということも起こりやすといえます。この方法では、キャップは締め気味の程々の給水量で行うのが適当です。

↑なお上の例でも、箱の中底にビニル袋を敷いています。

水面設定の底面給水・潅水式との使い分け たくさんの給水が必要な場合は、水面を設定するタイプのほうが確実です。

楽々底面給水シートの水面設定タイプ セロリ栽培

 


例では、3~4個程度のプラ育苗ポッドに植栽されています。つまり、苗を購入したそのままのポッドを利用しています。それに、ウエットティッシュ類で水の伝達を行っています。

楽々底面給水シートの水面設定タイプ ポッドの下処理

不織布性のポッドなどは大抵の場合そのままご使用できます(様子を見て対応してください)。

以下は、水分の流れ

楽々底面給水シートの水面を設定しないタイプ 水の流れ詳細

端の方までも、SIERUS水やりテープを使った給水タンクから、底面給水シート上の水がよく伝わります より均等性を考えれば真ん中とか小さな複数のPETボトルタンク等を複数とかが考えられます。

楽々底面給水シートの水面を設定しないタイプ 栽培例(窓際) 楽々底面給水シートの水面を設定しないタイプ 栽培例(ベランダ)

楽々底面給水シートの水面を設定しないタイプ 栽培例(ベランダ)③

※鉢底石は不要です。どうしても土壌がこぼれて困るなどの場合はウエットティッシュ等を内側底に薄くひいてやります。


知識

じゃあ、鉢底にSIERUS水やりテープをウエットティッシュ代わりにすれば、水やりテープ⇔底面給水シートでいいのではないか という疑問の答えですが、水分の伝達特性から必ずしもうまくいかないのでお勧めしません。コストも上がります。

さらに、じゃあ、SIERUS水やりテープ式の給水タンク⇔底面給水シート間はどうなんだというご質問に関しては、このページのトップで述べたように大体の加減でうまくいくようなバランスはもともと考えられているということです(やはり、楽々底面給水シートやSIMERUS水やりテープ類がキーポイントになるということです)。

★土壌は通常の培養土が好適です、粘土、砂・礫類では十分な性能が出ない場合があります。

礫(石ころ、内部が密なもの)だけでは、一般にうまく水が伝達しません。なお、赤玉土のような土壌が固まって粒状(この場合内部に微小空隙がある)になったものなどはその限りではありません。

水やり&ハイテク&環境性能 どうなっていくでしょうか? 

30年以上前のウルグアイラウンド農業交渉以降だけでも、かなり農業へのてこいれは行われていますし、それは一定の成果を上げたと思うとはいえ、それにしても、現在、未来的と言っても、大幅な支援・補助がなくては成り立たないような新農法新栽培法や緑化法はまだまだファンタジー的で将来経営・財政的にもやや?と言えます。さらに、従来式の無機・有機農法等も含め、小規模から大規模までそれらは大なり小なり根群域の水分環境管理、溶質類管理、環境負荷性能に多くの問題を抱えがちです。しかし、対応する給水法などの技術やコストのハードルが実はとても高くおざなりにされがちです。地下水質等心配すらされていないケースも多々あると思います。 また、AIにしてもIoTにしても優れた緑化(生育・水分養分吸収)インフラの下に展開することにより高性能を発揮すると言え逆は有りません。

余談ですが、最近、テレビ番組(下町…)は楽しく見させていただきましたしそれが農業にフォーカスしているのは当方としてはうれしいですが、一般に現在の準天頂衛星類を使ったトラクタのナビゲーションというのも万能ではないらしく、聞くところですが、現在”精密ガイダンス(誘導)”といったレベルではなかなか困難箇所があるらしいです。←ハイテクで速攻簡単とかでなくとても難しい(深い)ということですよ!なんだかんだで、対応能力では、人間というのは偉いです!

また、都市緑化や建物緑化というのもなかなか維持が大変なものだといえます。

水やり&ハイテク化はよいとして、その維持を含めたコスト、環境性能がより明確に求められるようになってくるのではないでしょうか。

水やりのコツとは言いますが(特に家庭では? 2021改訂版)ドリップ・点滴灌漑、SIMERUS自動給水の意味

本ページは家庭向けですが、いろいろな方法について、やや詳しく書かれています。

SIMERUS水やりテープなどに代表されるSIMERUSシリーズでは、トマトなどの野菜などの上手な栽培にも”軽く湿らせる”で味のノリなどが過湿の他の方法とは違ってきます。

土壌を健康的に”連続的に軽く適度に幅広く湿らせる”ということが基本になります。コストも手間も最小で! それは大抵の野菜類などの水管理の原則といえるでしょう。シャキシャキになるし、ふやけた感じも少なく、無駄水(肥料、農薬)でにくくなります。同時に水の広がりの両立も十分考えているので土壌自体の肥料分も有効活用できます。

つまり、軽く水ストレスを長期間安定的にかける栽培方法(安定じゃないと枯れてしまう?元も子もない?そこも難しい)ということになるとは言えます。

なお、SIMERUSの特長をはっきりさせるためにも、以下のように他の水やり(潅水、給水)方法ではどうでしょうか。調べてみました。つまり、ここでは、主に”自動水やり”と言われる方法(その問題点)に焦点を当てて書いています。


もう少し詳しく考えてみる

SIMERUSでいう自動調節給水とは (個人向け商品を例に)

まあ、基本的には、SIMERUS製品群はいわゆる毛管水分移動を活用した灌漑・給水方法ではあり、基本乾湿に合わせ自動給水調節されますが、よく言われるほど?は簡単になんでもかんでも安定するわけではありません。

※他社製品で万能的にお書きになられていることには?と思うことは多々あります。

例えば、弊社の個人向けのもので見ると、SIMERUS水やりテープの本来(レギュラー)の使い方で特に言えますが、キャップをゆるめすぎて”暴走モード(そういう言葉はありませんが、、、)”にでもした場合は話は別ですが(言い換えると暴走みたいに急速給水させることもできます)、通常は、”キャップは、固く締めないでちょっと緩めに取り付けておく”というレベルで給水はバランスするでしょうし、この点あんまり難しく考える必要はないと思います。

※普段弊社でもテストなどでそこまで心配して使っていません、それで特段の問題も発生していません

※当たり前ですが、”暴走”といっても1本のペットボトルの容量までです(つまり安心)。

それでも、(下方向に、少量)漏れる場合など、鉢底皿などを併用すれば実用上問題はないと思います。これは、過剰給水で給水が多く、蒸発散が小さいときに(特に室内の環境条件などで)、実際に起こる場合があります。

※楽々底面給水シートの水面設定型(水面を設定するタイプ)としての使い方(SIMERUSの下に水面をセットする底面給水型PETボトル植木鉢等)では、雨でもない限り、原理的に漏水はありません。

追記 楽々底面給水シート(水面を設定しないタイプ)とは、つまりは、”平面的土壌”にSIMERUS水やりテープで給水を行うようなもの

結局給水源のペットボトルがSIMRUS水やりテープ本来の使い方と同じなので、同じように対応すれば実質問題はありません。はじめから、製品の性格として、水面無しタイプはわずかの給水で足りるような植物向け(キャップは締め気味にする、あまり水がこぼれるような使い方はしない、軽く湿らせる)です。


評判が良いといわれていても、各種の水やり器について-どうなのか

1度使ったら後は、使い物にならなくて死蔵・つかえない(笑えない)ものがよく売れている などというと恐ろしくもありますが、それを書いてある掲示板などもありますね。

毎年、植物栽培を新規に始める人が一定数はいるので特に安いものだったら一定量(結構莫大)は売れる…..とは書いてあったりする。

まあ、安価が売りの(自動)水やり器で水やりすれば、夏場だったら、2日もったら万々歳だなあ(つまり2日もたない)という例はりあるにたくさんみかけます。

それなら、じょうろで十分(水やり器もセットする手間はありますし)、元々それだったら要らない・何の意味がある?ということになります。そして来年からは死蔵!。

もちろん、弊社の場合、そうならないように努力を惜しんではいません! 


水やり(水遣り)のコツとはカンタンに言いますが、

”軽く湿らす優しい水やり”は他では難しいのでは?

基本的に個々のバラつきが非常に大きな問題になります。そのため、通常の方法では、もちろん人が気を付けるというのもありますが、

たくさんになればなるほど手間も増えますし、留守時はどうなるかなどなど、自動給水(土壌水分に合わせた)を含めメカにお願いしたくもなるとは思います。

そのような場合、写真のようになセンサーもたくさんの本数が必要ということになります。あと、自動制御のノズルもたくさんいることになります。精度を上げようとすると電子回路もすごいことになりそうです(ロボット作れそう?)。

簡易土壌水分計1個でも結構高価です

※土壌水分のバラツキは結構ものすごいので数は必要ですよ!つまり、IoT化(センサや他のモノ全般のインターネット化)にも課題はいろいろあります。企業栽培等でも最近改めてそれに気づきだした(効果になり過ぎてペイしない)みたいな傾向もあります。


ノズルや電池が足りない、忘れてた、枯れさせてしまう!もうすぐお出かけなのに!これはよくありがちなことですね、まあ、それはクリアされていたとして

他の自動水やりの原理的特徴について(クリック・タップすると拡大画像表示)

ここでは、一般市販タイプのドリップ式を主に取り上げますが、そのほうが弊社製品の特徴もわかりやすくなると思います。

ドリップ式とは、節水とは言いますが、以下は意外に知られていません。

ドリップ灌漑の節水原理ドリップ灌漑の節水困難 プランター

つまり、水がロスするようなものは、夏場など長持ちしないし以下のように外部の環境を汚します(肥料分や農薬分など)。

また、水をロスして下水などに流れるということは、冷却効果も失われるということです(打ち水にもならない)。さらには、

水損失植木鉢アニメーション

猫イラスト 犬イラスト

一般論として、水受け皿・鉢底皿 パッドに水をためるということは、猫も犬もその水を飲めば危険とは言えます。その点は、”飲めないように”注意してあげてください。

留意事項(それでは、特集記事の底面潅水はどうなのか?)

特集記事にあるプランターや植木鉢、ペットボトル式を含めた底面潅水に関しては、基本的に、水受けから連続に微少量を給水し”軽く湿らせる”式で、土壌層の肥料成分や農薬成分などをできるだけ水受けに落とすことを少なく工夫したものです。その点は、じょうろなどで大量に散水するのとは異なります。※特に雨がかかる条件だと異なります。

 


他にも様々なタイプの水やり器があります

ドリップ・点滴の専用ノズルで灌漑(点滴給水)からもう少し広げて、少量給水ができるというものに限っても、いろいろな種類があり特徴も違います。なお、センサ式も理論的限界を含め万能ではありません。また、IoTプラス人工知能(AI)的な対応もいろいろな課題があります。以下主にイラストで示します。

以下は、よく市販されている簡易なタイプです。

※はじめのほうは、特殊親水材から多孔質チューブ(空気が中に溜まる問題も大きい)等に関してです。これらの問題点は似ています。また、簡易なペットボトル給水器を土壌に挿すタイプもあります。結構、基本的なところで無理があります。

左 親水紐・素焼き式 右 穴あきノズル式

給水紐の欠点 穴あきノズル給水器の欠点

親水ひも式と素焼きカップ式はやや似ていますが、素焼きキャップ式のほうは中の水が抜けやすく不安定(水が途切れやすい)、逆に、どちらでも水が大量に出てしまう可能性があります。これらの調整は一般の方にはかなり難しい(プロでも?)と思います。


(問い合わせの多い底面潅水)は ”腰水式”?

底面潅水と呼ばれる各種方法について

弊社製品を応用した方法は、SIMERUS底面給水(潅水)システムと呼び、以下のものとは、水分環境調整機能などずいぶん違うものというのはまずお断りしておきます。

楽々底面給水シート 水面を設定しないタイプ 植生セット 楽々底面給水シート 水面を設定しないタイプ 構造 楽々底面給水シート 水面設定

一般に販売されているものについて言及すると

プランターの底部所々に容器の底の工夫により土の柱をこしらえ、それが底面の水受け水盤につかって底面潅水するというタイプも市販でたくさん売っていますがそれらも含めて、土壌の下端を水盤の水にどっぷりと漬けて毛管上昇給水するものは専門用語的には”土柱法”と言って良いと思います。あるいは”腰水”とも言っているようです

つまり底面潅水と言っても弊社の提案しているものとかなり違うものです。なお、土柱法は、培土の性質で(物理的な理由で)必ずしも水分コントロールが簡単ではありませんし(というより土壌によってもですが”べらぼうに”難しい)根の集中問題も一般に後での対応がかなり厄介な傾向と思います。

なお、弊社の提案する方法でも、記事カテゴリー 個人向け やペットボトル植木鉢栽培の項目に、気を付けるべき点について、いろいろ書いてありますので参考にしてください。

ただし、主にSIMERUSIMERUS水やりテープ他弊社線品を使った各方法にフォーカスして書いてあるものなので、上記などでいうところの”底面潅水プランター等”や”地下灌漑”に当てはまるとは限らないことには注意してください。

ご自身でいろいろ工夫して行うということは結構なことだと思いはしますが、同時にそれなりの注意が必要です。どちらかというと、弊社の提案する方法で土壌水分管理のややこしいところは避けてしまい他のところにこそエネルギーを注いでいただければと思います。

SIMERUS水やりテープのペットボトル植木鉢 スプラウト 栽培ステージごと SIMERUS水やりテープのプランター

SIMERUS水やりテープのペットボトル植木鉢 給水タンク付き栽培 SIMERUS水やりテープの底面給水植木鉢 給水タンク付き栽培

これらも広い意味での底面潅水(底面給水)式ではあります。


弊社の各種記事に大きく関連する節水効果について

じょうろなどの給水が(大変)速い??何それ?意味がわからない? 一般にそう考えられても不思議でがないとは思いますが、

例えば、SIMERUSでの野菜給水で、1日で1株1.0L程度などというのはよく見る値ですが、それは、連続給水なので単純に計算して1時間あたり1株41.7mlの超低速です。それに比べれば、ドリップ灌漑にしても、じょうろにしても如何に給水強度(速度)が大きいかということです。

なお、軽く湿らせるSIMERUSではそんなに給水速度が小さくても大丈夫です。地中からの効率的な給水であるSIMERUSでは水の無駄もほとんどないので植物生育に十分な水分量になります。

そんな少量だと蒸発して消えてしまうから、少量節水はダメという人がいまだにいるかもしれませんが(かなり古典的な知識です)、本法に関しては全く関係ありません。ご心配なく。

個人の感想や感覚的(経験的)には通常のじょうろなどでの水やりの半分の水量で済んでいる感じを受けています。


特に電子制御式で問題になること

タイマー式自動給水器の欠点

水分センサー式の自動給水器の欠点


保水力強化というタイプ

これも実は、難しいです。雨水利用なども含め、土の保水性を活かすというのは実は結構大変です(コストもあるし、条件設定あるし、その結果、世間で思われているイメージほど世界的にもあまりうまくいっているとは言えないです)。

土壌保水材の限界


以下の水やり機器詳細は、当該メーカーなどの資料、HPなどもご参考ください

主に家庭用のものに焦点を当てています。

★水道管(上水道の水道栓)直結(電池式)タイプ★

これらは、散水するのに動力として、水道水圧を利用しているので、当然、水道栓に(開いたままで)接続し続けておく必要があります。

開けっ放し、ちょっと心配?かもしれません。(ワンタッチジョイントなどで水道栓につなげる)洗濯機や専用蛇口の説明書類などでも書いてあることですが、
”使わないときは元栓を閉めておいてください”と書かれていることからもそういえるでしょう。

水道水圧を利用している利点として、ポンプなどに力を取られないので(中のバルブをタイマー制御で動かすだけ)電池が長持ちです。
なお、このタイマー式のバルブでは、(ポンプなしの)雨水タンクなどを活用した給水にはまず利用できません
(水圧が低すぎて内蔵バルブが働かない、洗面についている自動水栓と同じ事情です)。

多数の(給水)ノズルを増設すればするほど、季節や生育の状態によって求める水量の違い、目詰まりする可能性も含めノズル自体の性能のバラツキ、水圧の影響などにより、、個々のノズルごと給水量調節は調節が難しいと思います。
少なくとも全部のノズルでSIMERUSのような軽く湿らせる調整は実質不可能と言えます。
あっちをたくさんにすれば、こっちが少なくなるみたいな現象も発生しやすいのできりがありません。これが一番の悩みの種かもしれませんね。
また、拡張用のノズルが足りなければ当然増設できません。

実際のところ、室内で使うのには無理があります。
結局、ノズルや、タイマーの間隔や給水時間設定で、室内の少ない給水条件に合わせるのは、漏れ出す危険性もあり困難です。欠点とまでいえませんが、基本配管を行って、ところどころ枝分かれ式にノズルを接続するタイプが多いと思います。
そのとき、あらかじめ基本配管のレイアウトをよく考えておかないと後で遠くの植木鉢などに届かなくなります。配管自体の長さが給水のばらつきの原因にもなります。つまり、それなりの計画が必要です。

配管部(チューブ)が直接日射にさらされている場合に、夏季を中心とした時季、
基本的に、給水タイマーは高温になる時間帯に設定しておいてはいけません。
そうするとかなり高温の熱水(チューブ中の残り水)が植物に供給されてしまいます。

水道栓があっても、安全に十分配慮し分岐させておかなければ蛇口はふさがってしまい他に使えなくなります。
つまり、結局、それなりの安全を考えた水道管配管工事をしておかなければいけないということです。

当たり前ですが、水道栓が適当な場所にないと使えない。また、配管は長くなる。
上にも書いたように、水源の水圧の関係から、通常の(ポンプなし)雨水タンクなどに直結しても機能しません。

ノズル(給水ノズル)はいずれ目詰まりするのが普通(いわば消耗品)と考えておくのが無難です。つまり後でコスト高要因と”ノズルが足りない!”原因にもになりがちです。

さらに増設などで新しいものと古いものが混ざると、かなり気をつけて個々のノズルの給水量調整をする必要があります。
水道栓(上水道)直結の場合は、マンションの共同庭などでよく見かけるもの(チューブ状のもの)などがあります。
これは、相対的に目詰まりは少なくなるようには作ってありますが(劣化はそれなりにします)、吹き出し口個々の給水調節は不可能です。
どの場所でも水を足りるようにするには、安全側で考え多量の給水をセットしておかなければなりません。
つまり、場所によっては、ビシャビシャになることを覚悟しておく必要があります。
もちろん、あまり節水にはなりません。

一般市販製品のドリップノズルやチューブでは
タイプにより数シーズン(1年ぐらい)でもかなり水の出がかわります。つまり、ノズルの性能がばらついていると、”個別に調整できる”としているものでも、もともと調整が、簡単ではないのに、さらに調整が難しくなります。

つまり、タイマー式で自動というのはよいとして、
特にお使いの水の水質によっては次の年などに大変なことになります。
なお、洗浄法を明記していないものなどについて、消耗品と考えなければなりません。

なお、プロ(農家など)が使っているものでも、ワンユース(使い捨て、ディスポ)のものがあります。なお、プロ用で洗浄できるタイプといっても結構作業が厄介な傾向です。

★水タンク付きの電池ポンプ式タイプ(タンクを別で用意するものもあります)★

これの利点、欠点も、水道水圧を動力源にしていないこと以外は、水道栓直結タイプと大体同じです。

電池式ポンプ内蔵で水タンクとセット、置き場所の自由度が高く、当然、近くに水道栓が無くても使えます。但し、当然ですが、タンクに補給する必要はあります。
基本的に内臓ポンプをタイマー制御で動かし給水するので、水道栓式と違い、電池が長持ちしません(電池の本数も多くなります)。

タンクからあまり遠くまで給水できないという製品が多い。これには、電池ポンプのパワーなども関係していますのでやむをえないところがあります。

内蔵している電池式ポンプのパワーによって供給量が限定され、実際に接続可能なノズル数は少なくなる。

特にノズルが増えたり配管チューブが長いと、ばらつきの調整が水道栓直結よりもさらに難しい。


SIMERUSだったら

軽くシメラスだから安心・安全(暑い夏、熱い水、熱湯、植物も人も動物もやけど?)

PETプラスチックボトル内や配管内などで熱水になっていても、植物への給水は問題がありません。

その理由は超低速給水だから、給水しているうちに冷めてしまうからです。つまり、周辺土壌と同じような温度に落ち着くからです

<2021年書き直しました>

毛細管効果はSIMERUSもなんでも同じ?

よく簡単に”毛細管効果を利用した、、、”というお話はよく見かけますし、それでなんでも説明になっているような書き方になっていますが本当にそうでしょうか。
それでは、”毛細管だったら”どこの何を使っても同じ意味になります。
毛細管効果利用式で失敗するケースも多いらしいですし疑問です。

続きを読む 毛細管効果はSIMERUSもなんでも同じ?

栽培事例 2021/6/20-23 トマト-収穫はじめ、茎の手入れ、夏至のころのベランダ栽培-日照の幅

トマト-収穫はじめ

茎の下の方には、結構大きな実がなってきており完熟に近いです。

完熟トマト

収穫してみると、300g近いものも有りました。

トマト完熟質量

 

茎の手入れ

なお、トマトがついていた茎を見ても、下の茎は葉が落ちてきて(剪定もしています)蛇のようになってきますが、この部分は、適宜折り曲げ、先端部分には新しい葉をたくさん茂らせています。

下茎の折り曲げ

まあ、5月1日の暴風もありましたが何とか収穫が始まりました。


北向きの玄関側では、このような状況です。観葉植物です。

水面を設定しない(はらない)楽々底面給水シート

観葉北側

 

観葉と花の例です。花は、定期的に、日光のあたるベランダのものとローテーションで交代させています。花はPET植木鉢、観葉は、水面を設定する楽々底面給水シート

観葉と花北向き玄関側


夏至のころ

地方によっても夏至の太陽高度は異なってきますが、北緯35°(大阪府内)ではこのような感じです。かなり太陽は高くなっています(厚さ除けでもありますが、ベランダにはこの時期あまり陽は差し込まない)

なお、ベランダはほぼ南向けで、フェンスはパンチングメタル(陽は遮られる)です。また、梅雨でもあります。

これをみても、このベランダの条件がトマトの栽培に必ずしも適しているとは言えないといえますね。そのような条件でも、まずまずの収穫(↑写真)も期待できそうですね。

夏至の日照幅

 

以下は、出来るだけ日照を稼ぐため、フェンスいっぱいに移動して並べています。シソやビーマン、ハーブ他

※高めの台に載せて並べるのも効果的ですが、その場合、柵外の下に落ちないなどの安全対策は絶対必要です。

ベランダの日照幅夏至

こんな感じで、正午前後を中心に一部に陽があたっています。

柵ギリギリの位置ですが、鉢の表面まで日射は届いています。

夏至の日照植木鉢ベランダ端

このように、フェンスで隠れる高さまで日光が差し込んでいるのも分かります。

夏至の中段での日照

上の方が陽に当たりやすいので、下の方の茎は適宜折り曲げたたみ、上の方は、ベランダから外をぞくような感じで葉を茂らせておくのがよさそうです。

※夏至が過ぎて段々と太陽高度が下がってくると陽はベランダ内で段々と当たりやすくなっていきます(そのためこのトマトの栽培も8月ぐらいまでは続けようかなと考えています)。

このように、外を覗く位置に、先端部を合わせ、新しい茎葉を茂らせています。

このように上の方は、元気に葉が茂っています。なお、ダニ予防のため、葉水(葉に水をかける)と、葉ダニ退治の市販の農薬を利用しています。

 

 

栽培事例 2021/5/23 水面を設定する・しない底面潅水(楽々底面給水シート)

楽々底面給水シートの使い方のうち、大量の水分を求める植物向けの、水面を設定する方法は以下のようになりますが、比較的給水を必要としないもの向けの、水面を設定しない方法では、水面の代わりの水供給源として、SIMERUS水やりテープをセットしたペットボトルを使用します。

栽培事例 2021/5/23 トマト 楽々底面給水シート 底面給水鉢

底面給水シートとSIMERUS水やりテープをセットした給水用PETボトルを用意します。給水シートとの接触をよくするために、PETボトルキャップ部のSIMERUS水やりテープに挟むようにウエットティッシュなど柔らかく弾力性のあるものを挟んでおけばいいでしょう。

栽培事例 2021/5/23 トマト 楽々底面給水シート 水面を設定しない方式 栽培事例 2021/5/23 トマト 楽々底面給水シート 水面を設定しない方式 クローズアップ

また、楽々底面給水シートの上にセットする、鉢の方も水分の伝達が円滑になるように、ウエットティッシュなどで土壌と給水シートの馴染みをよくします。PETボトル植木鉢の場合も、PET給水器と同じように、ウエットティッシュなどでクッション性をもたせて方がいいでしょう。

植物の方(例では黒ポッド)も内側から給水シートに接触しやすくするために、ウエットティッシュなどを鉢中~鉢底まで連結させます。

栽培事例 2021/5/23 トマト 楽々底面給水シート 水面を設定しない方式 敷設方法 栽培事例 2021/5/23 トマト 楽々底面給水シート 水面を設定しない方式 鉢の底面処理

PETボトルは、高さの低いものをうまく隠すようにセットすればいいでしょう。

栽培事例 2021/5/23 トマト 楽々底面給水シート 水面を設定しない方式 完成済み

栽培事例 2021/5/22 トマトの着花・着果 沢山のPETタンク交換準備面倒?

2021/5/22 5月初めの暴風ダメージはかなり復旧しました。

5/1の暴風ではちょっと見ではダメージが少なかったものの、数日たってみるとかなりダメージを受けているのがわかり、特に花芽が大分ダメになり、対策として、ちょっと脇芽の剪定を少なくし、花芽を増やす方向で管理していました。 この写真は全体の状況です。設定した給水方法(PET2種類、底面潅水2種類+底面潅水の不織布ポッド1種類)により、少し生育量が違うのもありますが、概ね似かよっています。

※比較テストでいわゆる腰水潅水(培土下が水に漬かる式)をしている試験区(奥の方)という設定のものも用意していますが、弊社式のSIMERUS底面潅水区に比較しちょっと生育はよくない傾向&半面水分消費は結構大きい傾向が出てきたように思えます。主観的ないい方にはなりますが、まあ、水でふやけるような感じですね(多分全体がダメになっていきやすい…と推測される、果実の味ものらない、こういう現象は今に始まったことではありません)。

ただし、その試験区も含め、生育の差異というのは、まだ、はっきりしません。今後は収穫量なども見ていきたいなとは思っています(まだ先ですので気長に)。

栽培事例 2021/5/22 トマト 全景

ペットボトルのものを見ると、両方の試験区で、2本ずつのセットに改めましたが、左のPETボトル区は、2本でややキャップを緩め気味だと、水受け皿に水が進出しています(回収利用はさせていますし、あふれるというのは全くありません)右のタレ瓶給水器の方はそういう現象は起きずセットはしやすくなっています(手間の分だけ高性能?)。

栽培事例 2021/5/22 トマト PETボトル試験区(全2区)

もう少しクローズアップで見るとPET試験区ではこんな感じです。

栽培事例 2021/5/22 トマト PETボトル試験区(全2区) クローズアップ

タレ瓶給水器PETボトルではこのようです。

栽培事例 2021/5/22 トマト PETボトル試験区(全2区) クローズアップ ②

底面給水型は、SIMERUS水やりテープ式(左)、楽々底面給水シート式(中)、不織布ポッド底面給水式(左)がこのような状況です。

栽培事例 2021/5/22 トマト 底面潅水試験区(全3区)

花の状態はこのような感じです。結構、5/1の暴風でダメになったものは多いです。

栽培事例 2021/5/22 トマトの花

そのため、脇芽の花芽を積極的に利用するため、このような着花も残しています。

栽培事例 2021/5/22 トマトの花 脇芽

それでも、着花したもののあり、このようにまだ小さいですがだんだんと大きくなっています。

※着花時の着果促進にはジベレリン(ホームセンターで普通に売っています、商品名はいろいろです)を使っています。これは人間には害がないといわれています。

また、窒素成分もさることながら、尻腐れ病などを避けるため、カルシウム系の多い肥料を追肥しました。これも今後適宜行う予定です。またそろそろ背丈が高くなってきたのでその場合の工夫(折りたたみ)なども段々と進めようと思います(基本的には、夏ぐらいまでの栽培を考えています。

栽培事例 2021/5/22 トマト果実

ところで、1鉢や2鉢だったらいくらか楽かもしれませんが、写真のように多数あれば、下写真のようにPET水タンク方式で準備しようとすれば、水道でも近くに無ければ準備がしんどいのではないかと思われるかもしれません。しかし、以下のようにバケツなどの水受けにPET水タンクの下穴が漬かる程度水をはっておき、注水済みのPETタンクを複数準備しておけば運ぶのも含め楽になります。
もちろん、1鉢や2鉢などではもっと楽でしょう。※SIMERUS水やりテープレギュラーの方式(記事①)や、タレ瓶で強化したタイプ(記事②)では、注水後大量の水がPET部分からこぼれることがそもそもないです(ついでですが、普通に立てれますので漏れないです)。

底面給水PETボトル給水タンク式水位設定 底面給水PETボトル給水タンク式水位設定②

底面給水PETボトル給水タンク 簡単運搬法

PETボトル穴に栓をするなどの方法も考えられますが、この方法が一番楽だと思います。